講演会「いたばし食育イベント・食育推進講演会」(2006年10月19日 板橋区立文化会館小ホール にて)食事バランスガイドを広めるために平成17年に施行された「食育基本法」に基づき、板橋区ではさまざまな食育の取り組みを展開しています。その一環として、「食事バランスガイド」の考え方や生活での活かし方を広めるため、「いたばし食育イベント・食育推進講演会」がおこなわれました。食の知識や情報を正しく伝えることで、区民の心と体づくりの手助けをすることを目的としています。 1部(10:30〜11:30)では、区内の保育園・幼稚園の幼児を対象とした食育演劇。舞台にはピエロが登場して歌うのに合わせ、食育を遊びながらまなびました。
食育の基本は5つの力農林水産省消費・安全局消費者情報官補佐の勝野美江さんは、食育推進のスペシャリストとして日々、講演活動やイベントを通じ食の大切さを伝えています。講演は「親子で食育始めてみませんか?」と題し、食生活の現状からお話は始まりました。 会場は子育て世代のお母さんが多いせいか、「今朝、朝食は食べてきましたか? さすが会場のほぼ全員の方が召し上がっていますね」「食育という言葉をご存じですか? 半分の手が上がるとはやはり食に関心がある方々が集まっておられますね」と、食べることへの関心の高さがうかがえる反応が戻ってきます。ただ「食育」とは何かまではわからないようだったので、勝野さんは「食育の基本となる5つの力=食べ物を選ぶ力、味がわかる力、料理をする力、元気な身体のわかる力、食べ物の命を感じる力」の説明をされました。 その例として、福井県小浜市では幼稚園児の頃から魚を捌くことができる取り組み(キッズ・キッチン)がされていることや、ピーマン嫌いの小学生が自分から「種は命の源」であることに気づき、ピーマン嫌いを克服できたことなどがあげられました。五感を使うことがきっかけとなって、「気づく→わかる→伝える→行動する」という一連の流れが生まれれば、とのこと。ほかにも大学生・女子の3日間の食事を写真で記録した例や、香川県の滝宮小学校で「弁当の日」を始めるまでの経緯などの例が紹介されました。 また、農水省のさまざまな取り組みとして、いろいろな動物のウンチをみせたり紙芝居を使って興味をもってもらう方法や、地域版食事バランスガイドをつくり、地域の食文化に沿った食を考えるきっかけをつかむ試みも始まっているそうです。 最後は、「次の世代へ何を引き継いでいけるかということをお一人お一人に考えていただきたいと思います。例えば、食文化を生かすも殺すも私たち自身なのです。でも食べることは楽しいことでもあるので、それを忘れないでいただければと思います」としめくくられました。
小力、乱入!講演が終わったところで、ゲスト登場とのアナウンスが。にぎやかな音楽とともに乱入したのは、「きれてないっすよ!」でもおなじみの、長州小力。このキャンペーンのイメージキャラクターもつとめています。 縦横2メートルもある食事バランスガイドのコマを手に登場した姿に、お客さんは大喜び。会場のあちこちで携帯のカメラを取り出す人、大きな拍手で迎える人など、会場は一気に盛り上がりました。 「食生活は気を遣ってます」と話す小力さんに、勝野さん、司会の二人でその内容を詳しく聞いてみると……肉大好き・ご飯も大好きで、つい食べ過ぎてしまう。果物も気にして買うけれど食べるのは夜中になってしまう、お酒は飲まないがタバコは吸う、など、なかなか理想通りとはいかない生活の様子がわかってきます。 そこで勝野さんが、小力さん(30代・男性・BMI29)の場合、食事バランスガイドに則ると何をどれだけ食べられるのかということも含めてアドバイス。「ご飯、思ったより食べられるんですね」とは小力さん。その後二人のパラパラガールズをしたがえ、フルバージョン(2分30秒)のパラパラを踊り、「食事はバランスだー! 覚えて帰って家で教えてあげてね」と歌いながら帰っていきました。 勝野さんへの質問タイムでは、「毎日、食事バランスガイドのコマ通りに完璧な食事を摂らなければいけないのでしょうか」との問いに「いえいえ。先日、農水省の職員4000人の協力で一週間の食生活を記録してもらったのですが。一日の中で完璧なバランスで食事ができていたのは、そのうちたったの4人。0.1%でした。だからいいというわけではありませんが、完璧を期することばかり考えなくてもいいのです。大事なのは自分に何が不足し、何がオーバーしているかを知って、日々、気を付けられるようになること!」との答え。 日々の食事を食事バランスガイドに換算するための早見表は、長澤まさみさんのポスターについているQRコードからも見ることができますと告知があり、講演会は終わりました。
アンケート、会場の様子このイベントでは、食事バランスガイドへの理解が深まったかを知るため、食についてのさまざまな問いかけがなされた、アンケートがとられています。 またロビーでは、遊座大山商店街の中にあるカフェ「茶の間」を主催する東京家政大学のコーナーが設けられ、食事バランスガイドの計算が簡単にできるよう工夫されたグッズの紹介などがありました。 |
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