「いたばし健康ネット博2006」開催
(2006年11月23日-24日 板橋区立グリーンホール にて)
テーマは「笑顔・早起き・朝ごはん」
東武東上線の大山駅から少し歩いた板橋区立グリーンホールにて、板橋区主催の「いたばし健康ネット博2006」が開催されました。
会場となったグリーンホールでは、今回のネット博のテーマ「笑顔・早起き・朝ごはん」をアピールする多くのイベントや展示、講座などが開かれ、少し肌寒い日にもかかわらず、子どもから高齢者の方まで、男女を問わずイベントを楽しんでいました。
板橋区民による活動の紹介
この「いたばし健康ネット博2006」では、区民が取り組んでいる活動を紹介することに力が入れられました。コーナーのひとつでは、板橋区各健康福祉センターを拠点として、食と健康をテーマに活動する区民グループのパネル展示がおこなわれました。
活動内容は、高齢者への料理講習会、熟年男性を中心とした料理教室、保育園で作成した「オリジナル食育かるた」の紹介など、さまざまでした。とくにネット博のテーマ「笑顔・早起き・朝ごはん」にもとづき、手軽にできてバランスのよい朝ごはんのメニューは、グループごとに工夫をこらし、紹介されていました。
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楽しく食育を伝える遊びや、バランスの良い朝食の例を紹介 |

パネル展示の会場では「食事バランスガイド」のコマのイラストがついた風船が飾られ、にぎやか |
健康づくり協力店の販売コーナー
お昼時には、板橋区の「健康づくり協力店」がお店自慢のメニューを販売するコーナーが設けられました。この「健康づくり協力店」とは、平成10年度から区民の健康づくりおよび食環境整備の一環として始まったもの。300店ほどある店舗の中から、12店舗がお弁当やおそうざいを販売しました。
それぞれのお弁当には、「食事バランスガイド」のコマがのったチラシがついており、このお弁当が一日に必要なサービング数のうち、いくつ分がとれるのか、一目でわかるようになっています。
「おかずや」の「さわやかチキン弁当」。コマののったチラシ付
(主食 2つ、副菜 3つ、主菜 3つ分) |
 お弁当のサービング数を表示 |
「ままや」の「筑前煮弁当」
(主食 2つ、副菜 4つ、主菜 2つ分) |
 「ままや」のメニュー紹介とサービング数の表示 |
「おかずや」では、添加物を使わないメニューづくりをしています。食事バランスガイドを上手に利用し、デリバリーや病院食など新しい分野に挑戦している、意欲的なお店のひとつです。
実際のお店では、好きな副菜を3品自分で選ぶことができます。なかでも若いサラリーマンはとくに、栄養バランスを気にした食事選びをしているらしく、「バランスよく食べるには何を選べばいいですか」と聞いてくる人もいるそうです。
「ままや(※)」では、岩槻直送の有機野菜を使い、だしのうまみを生かした味付けにして、油を極力控えています。野菜たっぷりのメニューづくりは、副菜のサービング数――1食でいくつもとるのが一番むずかしい――が、お弁当ひとつで3〜4つもあることからもうかがえます。
やはり年齢が高めの女性のお客さんが中心とのことですが、最近は男性や若い人が増えてきたそうです。
(※)「ままや」店内での「食事バランスガイド」PRについては、下の コラム参照。
お弁当を購入した区民のみなさんは、休憩コーナーで楽しく食事をとりながら、おいしい食事が健康づくりに結びつくことを実感していました。
食育推進21の会
「食育推進21の会」は、食育活動を広めていくために板橋区の呼びかけで集まった、区民のボランティア組織です。このネット博が会としての二回目の活動となりました。
板橋区健康推進課の後藤アヤ子さん(栄養推進担当係長)によると、21名の会員は栄養士やヘルパー、主婦、鍼灸師、歯科衛生士など、さまざまな職業に就いており、今の子ども達の食の現状に危機感を持って応募した方が多いとのことでした。
今回は、フードガイドフィッシングとエプロンシアターを担当しました。フードガイドフィッシングとは、釣り遊びをしながら食事バランスガイドをわかりやすく伝えるもの。バランスのとれた食卓になるように釣り竿で食事メニューのおもちゃを釣り上げます。子どもだけでなく、大人も楽しんでいる姿が見られました。
エプロンシアターは、エプロンを使って楽しいトークを交えながら食事バランスガイドの説明をするもの。子どもたちが興味深く見ていました。
「今後も、保育園や学童保育などにグッズを持って普及活動をする一方で、自立したボランティア組織として、勉強会や会独自の活動などにも取り組んでいけるよう支援していきたい」と後藤さんは話していました。

フードガイドフィッシング |

エプロンシアター |
東京家政大学食育推進娘06
子育て交流広場には子どもたちが座って楽しめるスペースがあり、東京家政大学の学生たちによる食育実演劇がおこなわれました。朝ご飯をしっかり食べて元気なリカちゃんと、お菓子や夜食を食べてしまい生活のリズムがつくれないツトムくんの一日を楽しい劇にして紹介していました。

食育実演劇の様子。子どもたちは座って楽しむ |
板橋フリー栄養士会
会場4階では、栄養士による、食事バランスガイドをもとにした栄養相談コーナーが設けられました。相談内容は、やはり年齢の高い女性が多いためか骨密度を気にする方が目立ち、カルシウムを毎日の食事でとることを心がけるようにアドバイスしていました。会場には手軽に作れる栄養バランスのよい食事のレシピを紹介したチラシなども置かれ、健康づくりの基本として食事の大切さをアピールしていました。

栄養相談コーナー |
「食事バランスガイド」を活用しよう!
グリーンホール7階に設けられたコーナーでは、時間によってさまざまなテーマのミニ講座が催されました。
まず東京家政大学ヒューマンライフ支援センターによる、「食事バランスガイド」の紹介がおこなわれました。
「食事バランスガイド」は、一日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかという目安を、日本らしくコマにたとえたイラストで示しています。年齢や性別、運動量の違いで、一日の食事の適量は異なります。
会場では、一食の食事メニューがコマのいくつ分になるのかが一目でわかる、食事バランスガイド活用フォルダが紹介されました。このフォルダは、一食ごとのサービング数が印刷されたカードを差し込むと、一日の必要な食事のうち、何(主食、主菜、副菜など)が、どれくらい(単位:つ(SV))とれたかが、わかるようになっています。
現在、東京家政大学が運営する「インターハート Tokyo kasei 茶の間」のほか、大山地区を中心とした「健康づくり協力店」で活用されています。
東京家政大学ミニ講座風景。
食事バランスガイドについて説明する、東京家政大学の内野美恵さん |
「食事バランスガイド」の活用フォルダ紹介
(写真は展示用の大型判) |
バランスのよい朝食メニューの実演
山崎製パンによる、食パンを使った朝食にぴったりなサンドイッチづくりの実演もありました。
サンドイッチは二種類。ひとつは一枚の食パンに焼きのり(!)とチーズ、水菜のサラダをのせて端からくるくる巻き、ようじでとめて一口大に切ったもの。もうひとつは、冷凍のフライドポテトで作ったポテトサラダを挟んだもので、どちらも忙しい朝にぴったりなメニューでした。
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山崎製パンミニ講座風景 |

食事バランスガイドのサービング数が一目でわかる山崎製パン製品の紹介 |
関係づくりを進める 板橋区健康推進課
今回ネット博の企画・運営の中心となったのが、板橋区健康推進課(健康サービス係)のみなさんです。
また、「食からの健康づくり」を担当した後藤アヤ子さんをはじめ、松本京子さんや栗原美穂子さんは、健康づくり協力店の新規開拓や既存店舗のフォロー、また食育推進21の会のボランティアのみなさんとの関係づくりを進めています。
右から、後藤アヤ子さん、栗原美穂子さん、松本京子さん |
これらの取り組みによって、店側からも新しいメニュー開発など積極的に食育に関わろうという反応がみられるようになってきたとのことです。ネット博をきっかけに多くの区民に食育の大切さを知ってもらい、地域と結びついた取り組みの広がりが期待されます。
「ままや」では日頃、お店でも「食事バランスガイド」を色々なツールでPRしています。お店の入口には「健康づくり協力店」のシンボル健ちゃんマークと「食事バランスガイド」のコマが描かれたのぼり旗、お店に入れば「食事バランスガイド」のリーフレットがまず目に入ってきます。テーブルの上には「使って健康!!」の卓上メモ。
「お料理を待つ間に、お客さまは卓上メモをよくご覧になっていますね」と店主の三浦二三(ふみ)さん。
会場で提供された「筑前煮弁当」は、お店では「筑前煮定食」で人気の定番メニュー。これには「食事バランスガイド」活用フォルダがついて、お店に置かれていました。
「こんなきれいな写真付きのカードでうちの人気メニューがアピールできて、本当にうれしいです。これからも素材やだしにこだわって、地域の皆さんの健康づくりに役立つお店としてがんばります」と三浦さんは笑顔を見せてくれました。
「ままや」さん以外でも板橋区内の20店舗で「食事バランスガイド」活用フォルダを使用しています。お問い合わせは、板橋区健康推進課(tel. 03-3579-2308)まで。
この階段をのぼると「ままや」 |
お店に入ると「食事バランスガイド」のリーフレットが目の前に |
各テーブルの卓上メモ |
店主の三浦二三さん |
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「ままや」で人気の定番メニュー、筑前煮定食を使った、「食事バランスガイド」活用フォルダの例。
「食事バランスガイド」活用カードは、料理写真の裏にSV数がのっており、活用フォルダに差し込むと、
この一食分の(筑前煮定食)が、一日分のSV数のうちどのくらいの割合を占めるかがわかるようになっている |
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