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◆優秀賞(農林水産省 消費・安全局長賞)

食生活改善分野

「ぼくとわたしの楽しいクッキング」

 
 
 

村田 ナホ

(北海道帯広市)

せっかくの土曜日に何をしたらいいの?

7年前のある晴れた土曜日のことでした。車で出かけた私達夫婦が目にしたのは、昼間の映画館からぞろぞろと出てきた小中学生の一団です。学校が「隔週土曜日休日」に移行した直後のこと。せっかく「学校教育にゆとり」をめざした教育方針の転換なのに、余暇を活用するための家庭や社会の条件整備があとまわしになっていたのです。このことが「子ども料理教室」を実践するきっかけでした。

料理実習と料理の社会科

「料理教室」の一コマは約2時間。「料理実習」は私の担当で、「料理の社会科」は夫の担当。現代日本には世界中の食べ物が手近にあります。しかし子どもにまで成人病がひろがっている現実があります。地球環境の問題、世界の食糧問題と安全な食品選択の問題も避けては通れません。「料理の社会科」はできるだけ当日の食材・調理方法にあわせて、世界の歴史・地理、風俗習慣、物語、戦争と平和の問題まで取り上げます。

子どもの成長と定年夫婦の生きがい

「子ども料理教室」を実践するもう一つのきっかけは、私たち夫婦がともに学校教師を退職したことです。私は高校の家庭科教師、夫は社会科教師でした。退職後の私たちにできることは何か。その結論が夫婦そろっての「料理教室」になりました。酪農地帯の十勝に暮らしているのに、搾乳の仕組みを知っている子どもは殆どいません。そんな子どもたちも「料理教室」を通じてお互いに助け合い、家事も手伝うようになります。子どもたちの成長が私たちの生きがいにもなっています。



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