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3 農林水産省 消費・安全局長賞 <食品産業分野> 株式会社 平和堂

平和堂「食育活動宣言」〜総合小売業の食育活動〜

発表者:中谷順二さん

 私ども平和堂は、滋賀県を中心に京都・大阪・福井・石川・富山・岐阜・愛知の2府7県で118店舗を有する総合小売のチェーンストアです。衣料・住居関連・食品を扱っております。
 正社員は3,000名強、パート社員は約1万人、年間売上高は3,600億円です。

 私どもの企業の特徴は大きく2つあります。
 一つ目は地域に密着した企業ということです。とくに滋賀県においては64店舗を有し、私どものCI (Corporate Identity)にはシンボルマークの「二羽の鳩」が飛び立っております。
  二つ目は、生産者に感謝しようという社風であります。たくさんの人のおかげで私達の生活があります。作る人、加工する人、運ぶ人、多くの方々の恩恵を受けています。生きものをいただくこと、生産者への感謝の気持ちとして、全社員は、食前に「いただきます」、食後に「ごちそうさまでした」と、大きな声で合掌します。

 昨今、食の安全安心の基本姿勢が問われておりますが、私どもは「平和堂 食の取組み五つの宣言」をし、その実践に日々努めております。 
 この宣言は、お客様に分かりやすいように、店頭にポスターを掲示しています。この宣言の5番目が「食育活動宣言」であります。「一日、5皿以上の野菜や200g以上の果物を食べましょう」という運動を進め、さらには家庭や学校での健全な食生活をめざす取組みを応援しています。

 この食育活動宣言をもとに、社内の各部署が横断的に参画した「食育活動推進委員会」を設置し、四つの施策に基づいた活動を進めております。

 一つ目は、ファイブ・ア・デイ活動。これはアメリカで生まれた運動で、「一日に5皿以上の野菜と果物を食べよう」というメッセージです。実際の運動としましては、大きく分けて「スーパーマーケット食育体験ツアー」と「産地収穫食育体験ツアー」の二つがあります。
  スーパーマーケット食育体験ツアーでは、小学校の生徒さんを店舗にお迎えし、私どもの社内の管理栄養士3名がインストラクターとなって、正しい食生活のあり方、野菜・果物摂取の大切さを知ってもらいます。
  産地収穫体験ツアーは、産地の生産者の方々のご協力をいただき、小学校の生徒さんとご父兄を招待して、野菜・果物の収穫体験ツアーを行なっています。昼食時には、生産者の方々との交流会も楽しみのひと時です。後日、参加者から「感激した」「感動した」とのお便りが届くのが、なによりの励みになっております。

 二つ目は、食に関する情報提供活動です。この活動は、食品メーカーと共同し「栄養バランスの取れた食生活の大切さ」「家庭での食事を楽しみましょう」の啓発活動をしています。具体的には、親子を対象にした料理教室や、マナー教室を開催いたしました。

 三つ目は、地産地消活動であります。生産者・行政と協力連携して、私どもの店舗近くの産地にお住まいの親子を招待し、収穫体験のふれあい活動を実践しております。また、地域で生産された野菜は、積極的にその地域にある店舗で販売し、地産地消を進めています。

 四つ目は、地域の優れた先人による伝統食文化継承の啓発活動に取り組んでいます。「伝統の食材を今日の食卓メニューに」テーマに、季刊誌『FOOD記』や月刊誌『美味食彩』で紹介し、リーフレットも店頭に設置しています。

 最後に「食育月間・食育の日」の取組みです。「6月は食育月間です」の啓発リーフレットを発行し、この中に「食事バランスガイド」のチェックシートを挿入しました。また、毎日朝ごはんのテーマで啓発を行いました。

 「毎月19日は、食育の日」の取り組みでは、各家庭に配布される新聞の折込みチラシで毎月、啓発活動を行なっております。また、従業員向けには社員食堂を利用して、食事バランスの大切さを啓発する活動を、毎月行なっています。

 平和堂は、今年(2007年)の3月で創業50周年を迎えます。また昨年3月には、消費者志向優良企業として、経済産業大臣表彰を受賞いたしました。今日、またこのような栄えある賞をいただき大変感激いたしております。最後になりましたが最近、食育で最も大切なことは感謝の心ではないかと考えております。「いただきます」「ごちそうさまでした」の言葉には、食育のすべての言葉が集約されているように思えてなりません。より地域に根ざした地道な食育活動の取組みを、今後とも実践していく所存です。

(要約文責:地域に根ざした食育推進協議会 事務局、撮影:倉持正実)


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