食と農のあるべき姿を求めて
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平成9年頃から、地域ぐるみで化学物質の大幅削減に取り組んだ結果、農業用水路にメダカやカエルが増え、田んぼにカイエビが出て、トンボが10アールあたり3000羽以上も羽化する等、希少生物や絶滅危惧種が復活し、生物多様性豊かな田畑に再生しました。今年開設された「たじりエコベジタブル農産物直売所」の壁には、ニホンアカガエルや、アキアカネなど、豊かな環境の水田しか見られない生物の写真が多数紹介されています。
子ども達を対象とした初期の10年は、お米作り等の農業体験や稲の成長過程を学ぶなど、食文化の継承、農作業体験による労働を尊厳する心の育成等を目的とする活動でしたので、「田植え、稲刈り名人」の祖父母を先生として、活動に巻き込みました。その後環境保全型農業により希少生物、絶滅危惧種が復活すると、今度は「食の安全学習」と「田んぼの生き物観察会」が始まり、食育や環境学習の組織「みちのく田んぼの学校」を主とした活動へとレベルアップされました。
直接農産物に触れる体験が、参加者の興味を引いているようです。今年もトマトの摘み取り体験の後に、「野菜嫌いが直ったから」、「トマトが食べられるようになったから」と、家族で体験に来る参加者がいました。「摘み取って食べる」機会をつくること、「旬のトマトやキュウリを食べること」によって、野菜嫌いは克服できる。また、親に生産の現場を知ってもらうことは、健康的食生活につながり、家庭での食の乱れの克服につながると思っています。