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--最優秀賞 農林水産大臣賞--

教育分野

「いただきます」のために
〜お米を売る体験で「食べる」側から「育てる」側へ〜

上越市立高志小学校5年生

(新潟県上越市)
 
 

●食料生産とは「命を育てること」

 子ども達は十日町市の農家臼井隆さんから指導を受けて、種籾から米作りを始めました。臼井さんは米作りを人間の一生に例え、わかりやすく稲の成長を指導してくださいました。稲刈りを終えたとき、「僕たちはすごいことをしたのだ。何がすごいかというと自分の手でこんなにたくさんの命を作り出したのだ。」と感想を述べた子どもがいました。9月からは2頭の豚の世話をしています。

●春祭りを計画

 神社の春祭りが稲の豊作を祈願するものであることを知った子ども達は、自分たちも春祭りをしようと計画しました。田んぼへのお供え、手作り御輿、酒盛り(実際にはお茶とお菓子で)を通じて、人々が集まって食べたり飲んだりするのは、みんなが仲良くなり、協力して米作りをしようとする気持ちを高めるためであることを知りました。そして、地域の田んぼが、用水や源流の森もふくめて、昔からたくさんの人々の力で守られてきたことに気づきました。

●私のお米を味わって!

 収穫したお米の半分(30キロ)を文化祭でおにぎりにして販売することにしました。そして、残さずお客さんに買ってもらうため、「手作業で育てたこと、無農薬で育てたこと、豚ぷんをまいて栄養のある土を作ったこと、噛むほどに甘みが増すこと」など、自分たちの米のパンフレットを作りました。値段は、お客さんに決めてもらうことに。これらの経験から、子ども達は、食べものの価値、働く価値を考え、自分の食は多くの人やものに支えられていることに気づき、これからの「食べる」についてより深く考えるようになりました。