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--優良賞 地域に根ざした食育推進協議会会長賞--

食品産業分野

松山のお袋の味、松山鮓(まつやまずし)の復活

松山市中央卸売市場水産市場運営協議会

(愛媛県松山市)
 
 

●松山鮓ってどんなもの?

 瀬戸の小魚をふんだんに使った「松山鮓」は、松山地方の伝統的な郷土料理として、各家庭の「お袋の味」として、受け継がれてきました。しかし、近年の魚離れや核家族化の影響を受け、これまで親から子へと受け継がれてきた「祝い事や来客の際に鮓をつけるという松山の食文化」が途切れかけておりました。そこで、瀬戸内海の生鮮魚介類を取り扱う水産市場は、各家庭や飲食業界に広めることで、その食文化を守り伝えたいと考えました。

●漱石も子規も食べた郷土食

 明治25年8月、学生だった夏目漱石が初めて松山を訪れ、正岡子規の家に立ち寄ったとき、母・八重がもてなしたのが「松山鮓」で、漱石は大いに喜んだそうです。また、正岡子規は、松山鮓に関する俳句を多く残しています。このことについて、「瀬戸の小魚・松山鮓」と題する句碑を建立しました。ノボリやポスター、しおり等を作成してPRしました。

●味の再現

 松山鮓の一番の特徴が、「素焼きしたエソやトラハゼを酢に入れて煮立てた『にごり酢』を使った甘めのすし飯」であることから、味の再現に当たっては、以前は作っていたという地元婦人会の皆さんにご協力をいただきました。「小説・坊っちゃん発表100年」となる平成18年12月には、水産市場開場25周年イベントを開催し、句碑の除幕、松山鮓の試食などを行いました。