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--優秀賞 農林水産省消費・安全局長賞--

農林漁業分野

ベジタブ先生−wants農業からのしょく農教育
〜考えたい・やりたい・つなげたい農業のために〜

上天草市4Hクラブ

(熊本県上天草市)
これからを担う子ども達に語る「農業という職業について」
子ども達はインタビューも真剣そのもの
ベジタブ先生と野菜を栽培してみよう!

●地元農業の担い手を育てる視点を食育に

 農業県である熊本県は平成17年度の学校給食地場産物活用率全国第一位。しかし、地場産物の生産を担う農業就業者数は減少し続けています。そこで、上天草市4Hクラブ若手農業者を生産者代表としてメンバーに加えた上天草市食育推進検討委員会で、地元地域での農業理解と上天草の農業を盛り上げようと、上天草市教育委員会と一緒に、食育と農業をキャリア教育としてつなげた「将来農業をしてみたい(wants農業)」と思えるような農業後継者を育てる視点に立つ食育活動を推進しています。

●ベジタブ先生の「あなただったらどうしたい?」

 クラブのメンバーを、子ども達が親しみやすいように「農業指導の先生」ではなく、「ベジタブルの先生」→「べジ食ぶ先生」で「ベジタブ先生」と命名。小・中学校の子ども達が上天草の農業の現状だけでなく、農業のすばらしさ、農業は命を育てる職業として考えていけるような関わり方をしました。なかでも、一緒に地元農業について考え、一人一人の記憶に残るように「(上天草の農業を)あなただったらどうしたい?」と、自分のこととしてふりかえりができるようなやり取りを心がけました。

●「食」としての農業と「職」としての農業をつなげて

 若手農業者との関わりを通して、「食」としての農業から、農業県だからこそ「職」としての農業が学べる食育活動。平成19年度上天草市内全小中学校で実施した食育についてのアンケート調査で、4Hメンバーの関わりがあった小学校3年児童の「食べ物の栽培活動が楽しくなった」は55.9%、市内小学生の47%や市内全3年生の44.3%よりも高い結果がでました。今後も若い世代の農業従事者が行動し、子ども達との関わりの場を新たに開拓して、キャリア教育や地元農業について考えることができる食育を推進していきたいと考えています。