5 農林水産省消費・安全局長賞 <食育ネットワーク分野> 山形県川西町
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お話は、とある国のお姫様が、頭痛・肩こり・食欲不振など、体の不調に悩んでいるところから始まります。不調を治すため、大量のクスリを飲み続けているお姫様。それを心配したリンゴ売りから、「お城に古くから伝わる地図の世界を最後までたどることができれば、何でも願いが叶う」と教えられ、家来とともに地図の世界に入り込んでいきます。
そこでまず出会ったのは、西の魔女ピメンタと東の魔女ナスババア。「身勝手、わがまま大歓迎」という二人に、「夜、眠れないので何とかしたい」と悩みを打ち明けたお姫様でしたが、魔女たちは「じゃあ寝なきゃいい」「昼間寝ればいいのじゃ」と、勝手なことを言うばかり。そして毒蛇とサソリを煮詰めたものなど、あやしい薬を勧められて慌てて逃げ出すお姫様たちでした。
さらに、かーぼちゃ様とその信徒たちが、打楽器を打ち鳴らしながら登場。ありがたいご託宣をいただけるとのことで、「何もしたくない、だるーいって感じをなくして」とお姫様が頼むと、歌『踊れかーぼちゃ』とともに激しく踊り始める、かーぼちゃ様と信徒たち。
半信半疑だったお姫様も一緒に踊り、「なんだか調子がよくなったみたい」と喜びます。「体を動かす、運動する」ことの大切さを知るのでした。
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そして、運動をしてお腹がぺこぺこお姫様、リンゴ売りからもらったリンゴを食べ、そのおいしさに目覚めます。「食べものは薬なの。好き嫌い言わずになんでもしっかり食べてみれば、薬なんていらない! 元気で丈夫な体ができるの」と教えてもらい、薬はもういらない! と投げ捨てます。
最後は鍋奉行が登場して、寄せ鍋をつくりみんなで食卓を囲むシーン。みんなでわいわい言いながら食べるのがおいしいことに気づいたお姫様は、王様をいつもひとりぼっちで食べさせていたことを反省し、食事の大切さを学ぶのでした。フィナーレは歌「ごちそうさま! は今日の始まり」をみんなで唄いながら、公演はにぎやかに終わったのでした。
公演がぶじ終わり、顧問の成澤久美先生から、演劇部の活動についての説明もありました。
「本校演劇部は“地域に飛び出せ! 演劇部”をモットーに活動を行っております。演劇の大会では今年は上位を逃しましたが、昨年は全国大会、また2年連続東北大会出場を果たしております。
大会以外で力を入れているのが、この食育ミュージカルになります。何年も前から子ども向けのミュージカル活動を続けていたのですが、3年前からぜひ、農業高校でオリジナルにできることはないかと考え、食育をテーマに“食育子どもミュージカル”と題して活動を続けてまいりました。
初めて行ったのが2007年。『いただきます、みつけた』という作品で、自給自足・農業への思いを題材にしてスタートしております。昨年は『合い言葉はもったいない』という作品で、食べ物の大切さ、残したらもったいないよ、という心を大事に伝えました。 そして今年は『ごちそうさま は秘密の宝』、今回短縮してお送りいたしましたが、食べ物は薬なんだよ、家族と一緒に食べることって大切なことなんだよ、ということをメッセージとしてつくりました。
地域の小学校や保育園を対象にして呼びかけたところ、年々依頼が多くなりまして、今年は今回で15回目ということで、活動してきております。保育園、幼稚園、小学校、中学校で行っておりまして、だんだん公演が増えております。今年も今度新しく、第4作目が『ベジタブル!ワンダフル!!』という、野菜を大切にという作品ですが、すでに公演依頼が来ている状態です。
川西町がある置賜地区を中心に公演活動を行っているのですが、その川西町と交流のある、東京都町田市にも昨年、今年と公演に来ることができました。県からさらに外へと活動の幅が広がっていることを感じております。
それでは今日は人数短縮と言うことで、今日来た4名で紹介をさせていただきたいと思います。この3年生達はぶじに進路も決まりまして、舞台に連れてきた次第であります。
彼女たちも農業高校に入学してこのミュージカル活動を通して、好き嫌いをしないようにしよう、このメッセージを伝える自分たちが見本にならなければということで、食べ物を残さないことを行っております。
また家畜の飼育や、野菜を育てたりすること、それから調理の授業をとって食べ物の大切さをふだんから実感している状況です。今後も活動をさらに続けていきたいと考えております。ありがとうございました」
演劇部では、これからも活発な活動を続ける予定とのこと。劇中に登場した歌「朝のリンゴはゴールド」をひっさげ、リンゴ産地の本場、青森でも公演することがこれからの夢だそうです。
(文責:地域に根ざした食育推進協議会 事務局、撮影:矢郷桃)
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