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表彰式・受賞活動発表会
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    <活動発表>
  • 熊本県立熊本農業高等学校
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  • 南相馬市立福浦小学校
  • 日野産大豆プロジェクト
  • 山形県立置賜農業高等学校演劇部
  • 地域に根ざした食育コンクール2009
    表彰式・受賞活動発表会

    (2010年2月13日 東京国際フォーラム ホールB7にて)

    フロア発表会・交流会のようす

     表彰式、ステージ発表会の後に開かれた「フロア発表会・交流会」では、受賞団体の事例を紹介するポスターの前に各団体の担当者が立ち、自分たちの活動について説明したり、来場者が熱心に質問する姿がみられました。

    <展示ブースの内容>
    農業高校、がんばる!
    子どもたちが地域をつなぐ
    “食べごと”を食育に
    地域が守る 食の環境


    ●農業高校、がんばる!

     今年度のコンクールで目立ったのが農業高校の活躍です。最優秀賞を受賞した熊本農業高等学校をはじめ、5校が表彰されました。

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    【写真1】 最優秀賞 熊本県立熊本農業高等学校
     「私たちが意欲的に取組み始めたことを、生徒たちも楽しみながら取り組んでくれて、保護者にも広まっていきました。みんなの協力が活動の発展につながったのです」と笑顔で活動を振り返る、熊本県立熊本農業高等学校の田尻美千子先生(写真左)。この活動が会話のきっかけになり、クラスメイトや家族とのコミュニケーションが増えた人も少なくないとか。

    【写真2-1、2-2】優秀賞 神奈川県立平塚農業高等学校食品科学研究班
     食品科学研究班の一員である植村さんは「楽しくてやりがいのある活動を通して、村井弦斎さんを深く知ることができました」と笑顔で語ってくれました。
     村井弦斎の言葉と料理のレシピを紹介する「弦斎カレンダー」は、すべて手作業で作成。紙質にもこだわり、綴じる作業も自分たちでつくったというだけあって、評判も上々だったそうです。“是非使ってみたい”との来場者の声も聞かれました。

    【写真3】優良賞 石川県立翠星高等学校フードテクノロジー研究会
     米粉の特性を活かした配合を決めるのにひと苦労。サイズや見た目にもこだわり、試作の連続だったそうです。生徒の西原さんと沢田さんは「どこよりも沢山のパンを焼いたと思います!」と力強いコメント。その努力は、展示されていた活動記録簿の厚さにも表れていました。

    【写真4】特別賞 山形県立置賜農業高等学校演劇部
     「地域に飛び出せ! 演劇部」をモットーに活躍する部員たち。衣装やかぶりものは、すべて自分たち自身の手でつくるとか。3年間かけて演じることを続けるうち、子どもたちのお手本になりたいと、好き嫌いや小食をなおそうとしたり、部員たち自身の意識が変わったそうです。

    【写真5】特別賞 長野県立臼田高等学校農業クラブ
     かつては他の雑草とともに除草されていたアゾラですが、水田を適度に覆うと除草効果があるとのこと。農業クラブの一員である上原君は、「ただの浮き草だと思っていたけれど、効果があるのはすごい」と驚いた様子。同じく薩田君は「機械を使うより手を使うことが楽しい」と、稲作の楽しさを実感しているそうです。




    ●子どもたちが地域をつなぐ

     小学校での食育活動が目立ったのも今回のコンクールの特徴です。体験・活動を通して子どもたちが地域への関心を深めていくようすが、展示で表現されていました。

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    【写真6-1、6-2】 優秀賞 南相馬市立福浦小学校
     「体験を通して、協調性や社会性、郷土愛も育ちます」と語ってくださったのは、木村政文校長(写真6-1、左)。その思いから、体験に重点を置き、活動に取り組まれてきたそうです。体験・交流を通して成長していく子どもたちの姿は、未来への希望そのもの。「この取組みが子どもたちの将来にどうつながっていくか楽しみです」と目を細めてお話されていました。

    【写真7】 優良賞 若狭町立みそみ小学校6年生
     子どもたちの“田んぼを持ちたい”という願いから始まったというプロジェクト。子どもたちは驚くほど意欲的で、夏休みでも泥んこになって取り組んでいるそうです。担任の谷保裕子先生は、「熱心に取り組む子どもたちの姿を見る度に、“子どもは未来を救うヒーローだ!”と感じています」と笑顔で語ってくださいました。

    【写真8】 優良賞 山田小学校 学校応援団
     山田小学校 学校応援団の三ツ橋忠男さん(農業士)は「醤油発祥の町、湯浅町の伝統を伝えながら食育を考えることができました」と活動を振り返りました。そして、「この活動は、地域の有志で結成された応援団と学校との相互協力の上に成り立っています」とも。子どもたちが「マイ醤油」をつくる活動のようすや醤油の材料も展示されていました。

    【写真9】優良賞 横内小学校 農業応援隊
     ブースには、俳句集や簡単夕食メニューなど、個性豊かな展示物が並びました。「かえる見て こわがりまくる 田植えの日」などと詠まれた短冊には、子どもたちの手による絵も描かれており、体験があってこそ生まれた俳句であることがひと目でわかります。子どもたちが楽しみながら真剣に取り組んだようすがうかがえました。

    【写真10】特別賞 上越市立里公小学校
     「人間の手でやればおいしくなるという、情緒的な判断から始めたのですが…」と語る、合志 淳先生。最初は、農作業を全部手でやると決めた子どもたちでしたが、「手に豆つくって手作業→2.5aを90分」「機械で→7.5aを8分」という、機械のあまりの効率の良さに愕然としたとか。そんな驚きと学びのようすが展示によくあらわれていました。




    ●“食べごと”を食育に

     地場産品を使った給食など、子どもたちのために“食べること”を見つめ直す食育活動は、今回も多く見られました。学校や幼稚園だけでなく、乳幼児を対象にした活動がみられたのも大きな特徴です。

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    【写真11】 優秀賞 日野産大豆プロジェクト
     メンバーの一員、水口均さん(JA東京みなみ 地域振興部 部長)は、「すべては子どもたちのためにとの一心で、市民・学校・企業・行政が連携し、日野市産大豆を使った豆腐の給食を実現できました」と力強く語ってくださいました。これからも“無理なく長く続ける”をスローガンに、活動を継続されるとのことです。

    【写真12-1、12-2】 優良賞 高浜市こども食育推進協議会
     「今から4年前に協議会を立ち上げ、就学前の児童には箸をちゃんともてるように、就学後の児童にはお米がちゃんと炊けるように、という目標をつくりました」と語る、高浜市役所福祉部の東智美さん。市内での認知度が98%というマスコット「カワラッキー」を使い、家庭での食のマナーを、これからも根付かせていきたいとのことでした。

    【写真13】 特別賞 札幌市立手稲中央幼稚園
     子どもたちへの伝わりやすさを考えたキャラクター、“すーぱーたべるん”を考案したという、宮崎真紀先生。お弁当の時間に「今日のお弁当は“すーぱーたべるん”になってる?」と子どもたちが聞きに来たり、「ぼくも“すーぱーたべるん”になりたいから、トマト買って!」と子ども自ら、苦手なものも食べようとする気持ちがでてきたそうです。

    【写真14】 特別賞 (医)九十九会 関小児科医院
     「井戸端教室」「井戸端塾」を立ち上げたきっかけは「子どもたちが抱える食の問題への危機感からでした」という、管理栄養士の立石百合恵さん。井戸端教室に参加したお母さんたちは、ざっくばらんな会話の中から“手塩にかけた営み”の楽しさを感じ、だんだん行動が起こせるようになっていくとのことでした。

    【写真15】 特別賞 都賀町教育委員会
     「夏休みまでに収穫ができる、給食で食べられる、保存が利く、といろんな条件を考え、カボチャをつくることにしました」と話す、都賀町教育委員会学習文化係長の田嶋律子さん。使い切れなかったカボチャは、「JAしもつけ」が新商品開発の材料にしてくれるなど、地域とのいい循環が活動の中で自然と成り立っていったそうです。

    【写真16-1、16-2】 特別賞 福島県二本松市立小浜中学校
     平成18年に赴任したときは、残食率のあまりの高さに驚いたという、三瓶久二子先生。でも、給食週間に全校で発表会を行うなど、みんなが食べられる雰囲気づくりをしたことで、残食率は激減。今年は地元の岩代地区に伝わる伝統野菜“岩代五葉黒豆”を使ったという「オバマ納豆」(写真16-2)を見せてくださいました。




    ●地域が守る 食の環境

     市区町村、NPO法人、また個人と、活動単位はさまざまですが、地域のよさに気づき、郷土愛を育むことへとつながる食育活動が、今年度も数多く見られました。

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    【写真17】 優良賞 NPO法人グリーンウッド自然体験教育センター
     「キャンプでの取組みが食育につながりました。子どもたちには、暮らしを通して感じることを大切にしてほしいです」と語ってくださったのは、斎藤 新さん(NPO法人グリーンウッド自然体験教育センター)。キャンプを通して暮らしを学ぶことが、自然な流れで食育につながり、今回の取組みが生まれたそうです。

    【写真18】 特別賞 三島市教育委員会
     三島市産の野菜を給食に使うにあたっては「農家の方は、決まった時期に決まった数量をそろえないといけないので、いつもの出荷より大変なのですが、『子どもたちの喜ぶ顔がみたい』と、がんばってくれています」と話す、三島市教育委員会の植松博さん。子ども口火に食育を行うことで、親の関心を引き込んでいくことをねらっているそうです。

    【写真19】 特別賞 かまくら食育クラブ
     野菜や魚、直売所にも恵まれている土地柄なので、地元鎌倉の食を、地元の食材でもっとおいしくいただけないかということから始まったという、「かまくら食育クラブ」。離乳食教室、プレママ教室、手作りおやつ教室など、活動内容は盛りだくさん。今後は子ども向けの活動をさらに行っていきたいとのことでした。

    【写真20】 特別賞 栗山 義幸
     午前中の表彰式はなんと、「漁にでるため欠席です」とのアナウンスがあった栗山義幸さん。小・中学校での漁業体験を通して、地元の食材「猿島わかめ」を購入する層が、60代から小中学生の親の世代へと幅の広がりが見られたそうです。

    【写真21】 特別賞 特定非営利活動法人活き粋あさむし
     「立ち上げ当初に食べに来てくれたおばあちゃん10名が、いつまでも元気に通っていられるのが目標」とは、事務局長の三上公子さん。いつもは一人で食べているおばあちゃんたちですが、“浅めし食堂”で皆一緒に食べると、みるみるうちに元気が出て、食欲もでるそう。みんなで「めざせ百歳!」といっています、とのことでした。

    【写真22】 特別賞 山梨学院短期大学食物栄養科依田ゼミ 郷土食班
     凍みいも、青豆など、山梨県の郷土食の材料がいくつも展示されたこのブース。山梨学院短期大学食物栄養科でゼミを主宰されている依田萬代先生は、「アミガサダケやアブラメなど、その時期・その場に行ってしか手に入らないものが、郷土食に使われているんですよ」と資料を手にお話ししてくださいました。