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--優良賞 地域に根ざした食育推進協議会会長賞--

食農体験学習分野

田んぼは未来を救うヒーローだ!
〜「生き物いっぱいどろんこ田んぼ」への挑戦〜

若狭町立みそみ小学校6年生

(福井県若狭町)
イトミミズが作ったトロトロ層の柔らかさを実感
泥だらけになりながら、排水溝もつくった
地元の川で採取したフナの卵を入れた

●田んぼがもつ働きを自ら学ぶ

 5年生のとき、地元の農家の田んぼで米づくりをした子どもたちは、合鴨農法や冬期湛水田も体験しながら、有機農法の田んぼと化学肥料や農薬を使った田んぼにすむ生き物の違いを調べました。そこで田んぼがもつたくさんの働き(食糧の供給、貯水、浄水、災害防止、酸素の排出、気温の調節、生物を育むなど)を学ぶことで、自らが田んぼに大きな将来性を感じ、活動テーマを「田んぼは未来を救うヒーローだ!」としました。

●田んぼ探しから収穫まで、すべて自分たちでやり遂げた!

 6年生になり、自分たちの力で、生き物と共生する有機農法田んぼにしたいという強い願いをもった子どもたちは、休耕湿田を探し出し、持ち主に交渉して借り受けました。そして、田植えから草取り、(有機)肥料やり、水の管理、稲刈りまで、すべての作業を自分たちでやり遂げたのです。やり方を祖父母に聞いたり、有機農法を人に勧めたり、地域の自然保護活動に自主的に参加、家の田んぼの手伝いも進んで行なうようになりました。子どもたちの意欲の高まりは、教師も驚くほどでした。

●育てたのは米だけでなく、たくさんの動植物!

 「生き物いっぱいどろんこ田んぼ」と名付けたこの田んぼでは、魚の卵を入れて稚魚を育て、教室の水槽で育った稚魚と比較しました。また、夏も常時水を張って生き物の避難場所をつくったことで、たくさんのオタマジャクシや稚魚が育ちました。さらに、専門家が評価するほどの絶滅危惧植物が再生しました。こうして、自分たちが手間をかけて育てたのは米だけではなく、たくさんの植物や動物だったという喜びを実感したのでした。