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◆第2回 食育フェア開催報告

◆主催者挨拶

地域に根ざした食育推進協議会会長 坂本元子(さかもともとこ)

 皆さまお早うございます。朝早くから大勢お集まりいただきまして大変有り難うございます。「第2回ニッポン食育フェア」の開催にあたりましてひとことご挨拶申し上げます。

 この1月は「食を考える月間」として日本各地でさまざまな食育活動の行事が展開されています。この「ニッポン食育フェア」は「食を考える月間」の中心にすわる行事でございまして、「食育の総合展示会」というかたちをとっています。

 「食育」という言葉はすでに市民権を得ておりまして、地域・学校・企業におきましても広くこの言葉が用いられております。インターネットで検索をいたしますと約100万件を超える関係情報がヒットします。

 従来、食に関する教育は、「食べ物に関する教育」あるいは「栄養教育」というような言葉で呼ばれてきました。狭義の「健康の保持」あるいは「生活習慣病の予防」といった、健康と栄養を中心にした教育が展開されておりました。現在の「食育」は非常に幅広い考え方の内容が盛り込まれています。例えば現在の「食育」は、食料の生産から加工・流通、その過程における食品の安全性の理解、そして個人の健康と栄養のバランス、そして調理、日本の食文化の継承、あるいは都市と農村の共生・交流といった内容を含む幅広い範囲を「食育」の対象としています。

 現在の「食育」の課題は、それぞれ私たちが食に関する適切な判断と理解力をもって、生涯の健康を保持するような食生活をしていきたい、つまり食の自立を目標としているわけです。また、食に関わる人々の活動に対する信頼・感謝の念と理解を深めることが大切なのではないかと思っています。

 この「ニッポン食育フェア」は、食に関わる多くの団体・企業の方々のご出展をいただいて、この会場で大変にぎやかに展開されます。出展団体からはその志を消費者に伝えるとともに、出展者と消費者が交流する場所として開催するものでございます。

 テーマは、昨年と同様に、「見て、触って、作って、食べて楽しむ」という体験型の展示をたくさん準備しております。また明日はこの会場で、日本全国で展開されておられる地域の食育活動の表彰式と発表会がございます。これは「地域に根ざした食育コンクール」として募集し、今年も200点以上の応募がありました。大変興味ある立派な活動がございます。どうぞそれにもご参加ください。この「食育フェア」が全国各地の食育推進に向けた情報の発信源になることができれば、主催者として大変有り難いと思っています。

 最後にこの「フェア」の開催にあたりまして、ご支援ご協力を賜りました行政・団体・企業の方々に深く感謝申し上げて、簡単ではございますが開会のご挨拶とさせていただきます。

◆出展者代表挨拶

(財)日本食生活協会会長 松谷満子(まつたにみつこ)

 皆さんこんにちは。私は皆さんから拍手をいただきましたけれども、私も皆さんに拍手を致しました。世界共通のご挨拶は笑顔と拍手だろうと思っています。皆さんとご一緒にこの展示会に参加させていただくことを感謝いたします。

 「食育」という言葉は社会的にある程度認知されるようになってきたと思いますが、私はこれから整理しなければならない事柄がたくさんあるように感じています。例えば「知育、徳育、体育」の後に「食育」が入るというようなことを言われる方もいます。しかし、私は「知育、徳育、体育」の前に、人間としての総合的な力であるところの「食育」がなければならないと思います。

 「食生活」という言葉は外国にはございません。日本の風土に根ざして長い間、私たちが文化として育ててきた、人間としての知恵が途切れてきたように感じます。それを私たちの時代に再構築していかなければならないと思います。

 昨年、「食育基本法」が成立することを期待して私たちも一生懸命努力いたしましたが、残念ながら未だ成立しておりません。今年は皆様方とともに「食育基本法」が成立するように願いたいと思います。私たちが生きる根源である「食生活」が、まっとうな姿でもって地域で展開されるようにしたいと思います。食料の自給率も問題もそうですし、家族が一緒に食卓を囲むということもそうだと思います。「食生活」の中には単に栄養というものだけではなく、心というものがなくてはなりません。本日の展示にはそのような思いがしっかり入っている展示が多数ございます。私どもも出展者としてしっかり頑張ってまいりたいと思います。

 本日のこの展示会が盛会に運営されますように、みんなで心をあわせて、やってよかったというような充足感が持てるような展示会にしようではありませんか。以上、出展者代表のご挨拶とさせていただきます。

◆来賓挨拶

農林水産大臣政務官 大口善徳(おおぐちよしのり)

 「ニッポン食育フェア」の為に、また日頃から「食育」についてご努力・ご協力をいただいておられる方々に、この場をお借りして心から感謝申し上げます。

 今「食育」運動は大きなうねりになりつつあります。食というものは生きる基本であるとともに、人生の豊かさ・地域や国の伝統文化が凝縮したものです。ところが、食に対する知識が不正確なものになっているのではないかと感じることもあります。日本の食の良さは世界中が評価しているにもかかわらず、ご飯を一膳減らしてダイエットするというような現象がないでしょうか。食に対する正しい認識あるいは判断力を身につけるために「食育」を国民運動として展開してまいりたいと考えています。
農水省としては平成15年から毎年1月を「食を考える月間」と位置づけて、消費者はもちろんのこと、生産者・加工業者・流通業者を含めて、食に関係する方々すべてを含めまして、この1カ月間、集中して全国的にさまざまな催しをさせていただいております。「ニッポン食育フェア」はその柱に位置づけられるものです。

 今、「食料・農業・農村審議会」におきましても基本計画の見直しが真剣に議論されております。その中で「食の安全・安心」「食生活の正しいあり方」「食料自給率の向上」といったことが検討されています。

 本日はこの「食育フェア」で参加者の皆さんが、「見て、触って、食べて」という体験型の展示を体験学習されることを通して、国民の健全な食生活、また人間力あふれる地域社会を築くことにつながれば幸いです。ご来場の皆様とともにこの展示会が成功することを心から期待して、ご挨拶とさせていただきます。


(要約文責:事務局)


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