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第2回食育フェア
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    「なつかしい未来へ〜地域に大きな食卓をつくろう〜」

    講師:結城登美雄 (ゆうき とみお)

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    ■東京でもつくれる「地域の食卓」

     だから、「地域の食卓」をもう一度、誰かまかせではなく、「学校給食、栄養士が頑張れ、文科省頑張れ」ではなくて、自分もまたそこをよくしていく、一人の当事者になること。人を批判することなんかできます。僕だって、ときどき原稿で「農水省のばかやろう」ぐらいは書きます。でも、書くだけではなくて、おれだって一人のよくする当事者でありたいと思う。他人事だったらいくらでも、人の鼻が低いとか高いとか言えます。だけど、自分もまたそこに一品持ち寄る、雑草を取る一人の、水を気遣う一人の人間になっていく。

     食育は単に健康だとか栄養だとかそういうことではなく、それの現場が皆さんそれぞれの地域にあるんです。

     それは東京であろうとできます。練馬に小泉さんの牧場があります。横浜に昔ミルクホールってあったんです。このミルクホールが憧れだった時代があるんです。ミルクを飲めるということがステイタスだった時代、憧れだった時代。今は東京にビルが建ち、建物が建ちましたが、その方はそれでもがんばって牛を育てています。ミルクに栄養があるとかカルシウムがいっぱいだとか、そんなことではない。そのルーツは東北にあります。岩泉というところにあります。そこから横浜に来て、そして新宿でリヤカーを押して、牛乳を待っている人たちに届けに行った、生き証人みたいな人がまだいます。

     東京はまだ1%の自給率があります。僕は、その人たちと東京の人たちがつながることによって、東京にも食育の場、「地域の食卓」というのはつくれると思いたいわけであります。

     長くなりましたが、そういう意味で「家族の食卓」、これもしっかりしたいものでありますが、なかなかそういかない現実。それに手をこまねかないで、誰かのせいにしないで。

     「お店の食卓」もうんと工夫をしています。でも、競えば競い合うほど、「安いほうがいい」なんていう心に負けて、安くするために海外のものをたくさん輸入せざるを得ない。そうさせているのは僕らの気持ちであります。輸入農産物がだめだと言う前に、安さだけをお店に押しつける僕らのことも少し振り返りたいものです。

     一人の力は弱いけれども、地域のみんなの力で持ち寄り、そこに子供たちや、男たちも混ぜていただいて、お母さん、おばあちゃんの5万回、7万回の力の何分の1かを発揮していただいて、そこが食育の場になるような、そんな動きをつくっていただけたらなと思って、お話をさせていただきました。

     熱心にお話を聞いてくださいまして、本当にありがとうございます。終わらせていただきます。(拍 手)

     (文責・事務局)


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