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ニッポン食育フェア ―つなげよう食の知恵 伝えよう食の技
「地域が輝くいきいき食生活フェア」から「ニッポン食育フェア」となって今年で3回目となるが、食品企業からNPO、食育関連の省庁、団体まで、出展社数も八五と過去最大。初日は大雨だったが、それでも来場者数は、二日間で二六〇〇〇人。各方面からの食育への関心の高まりがわかる。
おなじみとなった「みそ汁カフェ」今年は、かつおだしに白味噌、あんこ入りの丸餅が入った香川県のお雑煮、あん餅雑煮が登場。味噌とあんこ?と思われるかもしれないが、これが意外とイケるのだ。よそのお雑煮を食べる経験はなかなかない、ということで一番人気だった。
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「果物のある食生活推進全国協議会/中央果実基金」のコーナーでは、果物の摂取量として推奨される1日200gがどれぐらいか、4人家族を想定して果物800gを実際に量ってもらう体験をした。一人200gというとすごい量のような気がするが、家族でとなるとそれほどの量でもなさそう。果物を使った料理を料理研究家の小川聖子さんが実演。メニューはりんごのキャラメルパンケーキの他、二品。周辺のブースにもりんごの甘い香りが漂っていた。 |
 
隣の「中央酪農会議」では、バターづくり体験。生クリームをふた付きの容器に入れ、とにかく振る!バターって牛乳からできる、こんなに簡単にできるの?と子どもたちもびっくり。つくったバターはクラッカーにつけてさっそく味わう。手づくりバターの味は格別だったようだ。 |
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JAグループは、全国農業協同組合中央会、全国農業協同組合連合会、JA全国女性組織協議会がいっしょになって出展。JAの食農教育の取り組みを紹介しながら、すり鉢と野球ボールでもみすり、ガラス瓶の中の玄米を棒で搗いて糠をとる、田んぼのトロトロ層の糸ミミズの観察など、子どもたちがいろいろな体験ができた。また、地方品種の大根、守口大根、桜島大根、亀戸大根、練馬大根などを展示し、実際にどんな味がするのか、煮たもの、大根おろしなど、調理法を変えた大根の食べ比べイズも行われた。JAグループ全体で育てることから食べることへとつながる空間になっていた。 |
 
(財)日本食生活協会では、食事バランスガイドのパッチワーク、お米と野菜でつくった農家の風景のジオラマなど、全国のヘルスメイトの皆さんの手による手づくりの展示は子どもたちにも大人気。地域の郷土料理、鶏飯、ゴーヤチャンプルー、柿の葉ずし、鯛めん、など15種類の実物を展示し、そのなかから、おやき、いきなりだんご、うなぎの笹蒸し、祭りずしの試食実演もあり、多くの人が集まっていた。 |
| カゴメでは、これまで取り組んできた「食の冒険グランプリ」などの食育支援活動を紹介。また、トマトの栽培を体験してもらおうと全国の幼稚園、保育園、小学校へプレゼントしている「カゴメ特別トマト(凛々子)の苗」については、その場で申し込みできるようになっており、学校関係の方々も関心を持ち、さっそく申し込む方たちもいた。 |
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NPO法人日本茶インストラクター協会、(社)日本茶業中央会では、お茶のおいしい入れ方教室を開き、日本茶インストラクターからお茶の入れ方の指導を受けていた。いれ方ひとつでこんなにおいしくなると、入れ方の大切さ、お茶のおいしさを改めて認識していた。 |
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最近、自然塩が流行っているが、実は普通に食塩と販売されているものも、日本の海水からつくっている「自然塩」なのだ。違うのは、その製造行程だけ。(社)日本塩工業会では、塩がどうやってできているのか、イオン浸透膜を展示し、塩のできる過程を来場者に解説していた。 |
当日のアンケートには、「現在自分自身が子育て中ですので、改めて食育の大切さを認識しました」(30歳代女性・看護師)、「盛り沢山の企画で、とくに子どもが喜んでいました。便利になった今、昔ながのカツオぶしけずりなど、楽しかったようです」(40歳代女性・主婦)、「昨年に比べてさらに盛大で楽しかったです。ここに来るといろいろなアイディアがいただけるので毎年楽しみにしています」(30歳代女性、管理栄養士)、「『食育』には最近関心を持ち始めましたが、ビジネス・教育・環境問題・農業のいろいろな分野がリンクしていて幅広い視野で見る必要があると感じました」(30歳代男性、会社員)など、食育を指導する立場の人から、一般の人たちまで、それぞれの関心で見てもらえた。
今回のテーマは「つなげよう食の知恵 伝えよう食の技」だ。もちろん、今回のこのイベントだけで、つながる、伝わるわけではないだろう。来場者が、ここでの見たもの、感じたものをそれぞれの家庭や地域へ持ち帰り、自分の家庭の味を、地域の食文化を伝えるつなげる、ひとつのきっかけになる。それが「食育」の大きなうねりになっていくのではないだろうか。
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「食事バランスガイド」バルーンも会場内をにぎわせていた。 |
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--学校の食育コーナー--
日本醤油協会では、全国各地のしょうゆ200点を展示。こんなに種類があるとは来場者もびっくり。しょうゆもの知り博士が実際のもろみなどを見せながら、醤油の製造工程を解説。しょうゆの香りを楽しむせんべい焼き体験も。 |
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--家庭の食育コーナー--
お箸のメーカー、(株)兵左衛門の箸づくり体験。子どもの手にあった箸の選び方を教えてもらい、実際にその箸で子ども自身が好きな絵を描く。塗装しなおして自宅に郵送される。食べる道具を自分でつくる体験は意外と珍しい。子供たちの目も真剣だ。 |
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--政府の食育--
どうして、食育でヒヨコ? 食べることは命をいただくこと。農林水産省のコーナーでは東京農業大学の協力で、卵からヒヨコが孵化する様子が見られ、子どもたちに人気。 |
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--企業の食育コーナー--
山崎製パン(株)では、「朝食をちゃんと食べよう!」をテーマに、バランスを考えたサンドイッチレシピを実演し、来場者は試食。食事バランスガイドを表示したお弁当、国産小麦を使った食パンの紹介も。 |
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--ニッポンみそ汁カフェ--
今年は、島根県の山から届いた猪肉を使ったいのしし汁、珍しいヤマブシタケも入ったきのこ汁、白味噌仕立ての汁にあんもちの入った香川県のあんもち雑煮の3種類。やっぱり一番人気はお雑煮、売り切れるのも一番! |
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--地産地消のおすそわけ--
「風土倶楽部」では、盛岡のハチミツ、水俣のお茶、朽木村の栃餅、石川のいしるなどなど、地域のおいしい食材を少しだけおすそわけということで、普段なかなか手に入らないものがたくさん並べられ、完売商品も続出。 |
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--食育ワンダーランド--
麦は粒を粉にして食べるだけではない。昔は麦わらも大事に使ってきたのだ。ここでは麦わら半紙、裂き織を体験。「わら半紙って本当にわらでできるんだ」とやってみて実感。 |
--大人のワークショップ--
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故郷に残したい味‘下植木ネギ' (群馬の食文化研究会)
200年前に「最も美味なる葱」といわれていた、伊勢崎市下植木地区に伝わる下植木ネギは、煮るとやわらかくてとろっとした甘味。復活をめざした「下植木ねぎ研究会」の地元生産者と県立伊勢崎興陽高校農業クラブが一緒に栽培方法やおいしい食べ方を研究中。その成果を発表した。
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試食は焼きネギのほか、ネギみそ入り‘じりやき’、ネギクッキー。‘じりやき’は小麦粉と炭酸を入れて焼いた郷土料理。
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故郷に残したい味 雑穀・お米のモチ文化(岩手食文化研究会)
岩手の県南では冠婚葬祭時に全て餅づくしの料理があるほどの餅文化が、やませが厳しい県北は畑作地帯で雑穀の文化が発達。参加者は目にも鮮やかなアマランサスなどの雑穀の成姿に釘づけ。青大豆と米粉を練った「豆しとぎ」や、タカキビ入り小豆餡をかけた「へっちょこだんご」などを試食し、両方の食文化を味わった。
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家庭でできる!しぼる・味わう自然な油(鈴木修武氏・鈴木修武技術士事務所所長)
家庭で簡単に油が搾れる自家製搾油器を使って、搾りたての油を味見。実際にエゴマをレンジで温めミルサーにかけ、大小の竹筒を組み合わせた手作りキットで油をしぼってみる。あたりは絞りたての油の香ばしい匂いに包まれた。
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--食と農の応援団劇場--
各地で講演活動をしている「食と農の応援団」の先生方が、講演、料理実演、試食、コント、クイズなどを次々に披露。常に立ち見が絶えないほどの盛況ぶり。
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講演「食事バランスガイドで気軽に健康生活」
左から、司会者の平田さん、服部幸應さん、農林水産省食育推進班の勝野美江さん。おふたりが委員を務める検討会で、「食事バランスガイド」が生まれたいきさつや、バランスガイドの活用法をわかりやすく解説。 |
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実演・試食「お婆ちゃんの技おやきとこねつけ」
長野県の池田玲子さんが、飛び入りの学生に「おやき」のつくり方を伝授。「親指の使い方にコツがあるんだよ」 |
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講演・試食「NHK食育・健康フェアのおいしい話」
里芋、豚肉、ミカン入りの煮物を試食して「おいしーい!」。昨年、NHK食育健康フェアin愛媛県四国中央市にて考案された、地元素材を使った料理。 |
■応援団劇場プログラム
<1日目>
| 10:30 |
講演 |
「食事バランスガイドで気軽に健康生活」 (学)服部学園理事長 服部幸應、農林水産省消費・安全局 勝野美江 |
| 11:30 |
講演・試食 |
「お家で簡単みそ汁カフェ」 食育ネットワーク主宰 千葉道子 |
| 12:15 |
実演・試食 |
「味・唄・踊り 餅文化のお振舞い」 岩手県花泉町もちつき隊 |
| 13:00 |
お笑劇場 |
「笑学塾「食育」」 コント集団 ザ・ニュースペーパー |
| 14:00 |
実演・試食 |
「お婆ちゃんの技おやきとこねつけ」 信州栂池食農学習センター 池田玲子 |
| 15:00 |
講演・試食 |
「地産地消が守る桜島大根」 かごしまの食を語る会 八幡正則、外西壽鶴子 |
| 16:00 |
講演・試食 |
「朝ごはんと食育」 食育料理研究家 坂本廣子 |
| 17:00 |
講演・試食 |
「料理と味覚」 東京ガス(株)「食」情報センター 上南昭子 |
<2日目>
| 10:30 |
講演・試食 |
「NHK食育・健康フェアのおいしい話」 管理栄養士 本多京子、テツandトモ |
| 11:30 |
講演・試食 |
「体験!味覚異常の世界」味覚修飾植物研究家 島村光治、食育デザイナー 神木千鶴 |
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