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ニッポン食育フェア
食育推進全国大会
 

ニッポン食育フェアin福井 ―いのち感じる 大地からの食育

いきもの出会い広場

 動物とのふれあいは、子どもでも大人でも、心あたたかくやさしい気持ちにさせてくれます。家畜を経済動物として飼うだけでなく、そんな出会いの場をふだんから子どもたちに提供している人びとが、家畜たちを連れてきてくれました。

乳牛とのふれあい

 酪農と稲作を営むなつい牧場(名津井萬さん)が、親牛1頭と5月生まれの子牛2頭連れてきてくれました。なつい牧場は、ジェラート(アイスクリーム)をつくり、農産物直売所「ファーム サルート(イタリア語で“農場からこんにちは”)」で近所の農家の野菜などともに販売するなどの活動をし、酪農教育ファームとして、子どもたちに酪農体験の場を提供しています。

 

 乳房の温かさ、絞って乳がピューッと出たときの子どもたちの喜びに、名津井さんもうれしくなるといいます。
 この日は搾乳はなく、牛とのふれあい。子どもたちは、まず子牛にさわって「豚さんよりやわらかい、気持ちいい」と喜び、親牛の大きさに驚きながら、手を伸ばしていました。

珍しい鶏と卵、かわいいヒヨコ

 このコーナーに放された鶏は、ライトブラマー、ポーランダー、北京バンダム、うこっけい(鳥骨鶏)で、それぞれ鳴き声や、羽色と体型を楽しむとか、薬用に優れているなど個性派の珍しい品種です。

 卵も、茶色、赤、ベージュ、ブルーとさまざまで、大きさもいろいろな10種類が展示されました。子どもたちも大人も「この青いのは何の卵?」と興味いっぱい。

 

 協力いただいたのは、日本鶏保存会会員で、趣味の愛玩鶏・養鶏場の北嶋重守さん。アローカナ、チャボ、ホロホロ鶏、くじゃくなど30種以上の鳥を飼っていますが、「人に楽しんでもらうために鶏を飼っています」とのこと。

 当日は雨の断続的に降る肌寒い日で、北嶋さんは 小さなヒナをシャツの中に入れて保護。2羽、3羽と手品のように懐から出して見せると、子どもたちは大喜びし、手を差し出してふれあいを楽しみました。

子豚とトカラ山羊とのふれあい

 子豚は相馬牧場からやってきました。寒い日のため、子豚は部屋の隅に集まり、競って他の豚の下へともぐり込みました。そんな素振りが珍しく微笑しく、子どもたちは静かに近づいて肌にさわっていました。
 トカラ山羊は福井県嶺南からです。「お邪魔しまーす」と部屋に入るお母さんについて、こわごわ山羊のそばまで行き、だんだんとなれて手からエサを上げる小さな子ども。初めての経験がいっぱいでした。

野生動物と知恵比べ

 麻布大学の協力で設けられました。
「クイズに答えて野生動物の缶バッジをもらおう」の呼びかけで、「ニホンジカのツノはどれ?」「ツキノワグマの模様はどれ?」「ニホンザルのしっぽはどっち?」など七つの質問に挑戦。ヒントは、テント内のパネル「ちょいと不良 野生動物」の中にあります。

 クイズを楽しみながら、野生動物を防ぐ栽培の工夫や、野生動物が与えてくれる恵み、競争的共存などを分かってもらおうというコーナーです。
  ヘルシー食材として活用されている猪肉「山くじら」の紹介、試食もありました。

アイガモ田んぼ

 野外会場中央に設けられたアイガモ田んぼ。水田設営に協力していただいたのは地元の藤本農園です。アイガモは、元京都府立高校教諭で稲作を営む全国合鴨水稲会の杉本良雄さんが連れてきてくれました。孵化後2週間の、まだ産毛のあるヒナたちです。10羽が揃って水に入り、上がって休む挙動に、皆さん「かわいい」と目を細めました。「こんな小さい頃から入れて大丈夫?」「エサは何?」など、ヒナの身になって聞く人も多く、稲とアイガモが助け合う素敵な関係が説明されました。


(※)撮影:倉持正実、文責:ニッポン食育フェア事務局 このサイト内の文章・写真の無断転載を禁じます