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かぼちゃの「か」 学生が主役! 食の学び場
―管理栄養士を目指す学生が、子どもたちに「食育教室」

えびすかぼちゃと「恵庭の食育」キーワードパネル

  ステージには、恵庭特産の「えびすかぼちゃ」とキーワードパネルが登場。「か」「ぼ」「ち」「や」を頭文字とす る、恵庭の食育キーワードが報告されていきます。
 一番目の「か」のキーワードは、「学生が主役! 食の学び場」。

リピーターも多い お姉さん先生の「食育教室」

 ステージに登場したのは、この日10時から、北海道文教大学第一調理室で開かれた「食育教室」に参加した小学生6人と、人間科学部健康栄養学科の鈴木恵さん、中塚郁衣さん、松田千穂さんです。

 「食育教室」は北海道文教大学が、恵庭市教育委員会の後援を受けて年間3回ほど開催。市内8小学校から4〜6年生が参加し、学生の指導で料理を楽しみながら、食事の大切さや栄養のことなどを学びます。お姉さん先生に学ぶ「食育教室」は魅力的なのです! 参加した小学生には3回目、4回目というリピーターもいました。

 学生たちにとっても、貴重な学びの場。大学教育の成果を確かなものとする素敵なフィールドワークなのです。

出演された北海道文教大学人間科学部健康栄養学科の中塚さん・鈴木さん・松田さん

「食育教室」に参加した恵庭市内の小学生たち

午前中に開かれた「食育教室」 


「恵庭の野菜パワー」を料理体験

 この日の教室の体験メニューは、恵庭のかぼちゃをはじめ旬の夏野菜をたっぷり使い、食事バランスもとれた一食献立。学生たちが考えたもので、テーマは「カラフル 栄養満点 恵庭の野菜パワー」。にんじんとちりめんじゃこのバターライス、スタッフドパンプキン、ラタトゥイユの3品です。

 ご飯に、すりおろしたにんじんとちりめんじゃこを入れて炒めるバターライスは、子どもに食べさせたいにんじんと小魚を組み合わせてご飯をおいしく食べようというアイデアで、子どもたちに大人気。

 ラタトゥイユは、西洋風の煮込みで、恵庭産のパプリカ・ズッキーニ・トマト・なすなどの夏野菜をふんだんに使い、にんにくやハーブで香りづけし、ワインビネガーの酸味もあるので、食欲が進みます。「パンやパスタにつけて食べるのもいいです」という若いセンスの一品。

食育教室の料理 にんじんとちりめんじゃこのバターライス

西洋風煮込みラタトゥイユ。恵庭の夏野菜をふんだんに

かぼちゃを丸ごとドーンと活かして

 この日の主役食材のかぼちゃをもっともっとアピールしようと、かぼちゃを丸ごと使い、中にたまねぎ・にんにく炒めを詰めて焼き上げたのが「スタッフドパンプキン」。恵庭では酪農もさかんなので、詰める具には牛乳と生クリーム・チーズを使って、栄養バランスもよい料理にしましたと、中塚さんが説明。

 試食されたゲストの管理栄養士、本多京子さんは「かぼちゃは主食にも、副菜にも、主菜にも、デザートにもなる便利野菜。それを丸ごと活かしているのがすばらしい。切って食べるとき、えびすかぼちゃのホクホクに、中に詰めた具がソースのようにかかってきて、本当においしく、子どもにも年配の方にも食べやすい」と、この料理のアイディアに感心されました。

 この日、ひとり参加した男子児童に、宮川アナが「もっと男の子たちにも宣伝しておいて」、本多さんは「お料理できる男の子ってかっこいい」とエールを送り、会場の皆さんもほほえましくうなずいていました。

スタッフドパンプキン かぼちゃと乳製品のドッキング

通学合宿」で体験する小学生の食事づくり

 恵庭市では、「子育ては地域で」という活動が多彩に進められています。そのひとつに、市の青少年研修センターで近隣の恵庭小・柏小・和光小学校の4〜6年生を対象におこなう「通学合宿」があります。7〜8泊という長い期間、実行委員会・ボラン ティアの支援を受けて、自分たちで炊事・掃除・洗濯して集団生活を送りながら学校に通うのです。

  平成18年9月の通学合宿は、北海道文教大学の「食育教室」と連携。健康栄養学科の学生たちは、子どもたちの食事献立作成などをサポートしました。その様子の写真がモニターに写し出され、鈴木さんが「自分が好きなものだけの食事になっては困りますから、一汁三菜を基本にした献立づくりをサポー トし、発表しているところです」「献立ができたら自分たちで買い物にいきます」と、親元を離れて生活する子どもたちの自立ぶりを説明してくれました。

 通学合宿を体験した子どもからは「夕飯をみんなでいっしょにつくったりするのが、すごく楽しかった」との声が聞かれ、いっぽう鈴木さんは「子どもたちの楽しさや達成感のために、栄養士がどうしたらよいか、気づかせてもらう機会になります」と、自分にとっての通学合宿を語ってくれました。

通学合宿。夕食献立をつくる
(写真提供:恵庭市教育委員会生涯学習課)

土を耕して、管理栄養士が育つ

 地域の農と食、地域の子どもたちとつながる北海道文教大学では学生たちによる「文教ファーム」という農園もあります。サークルのメンバーがそれぞれ野菜や大豆など品目を受け持ち、自分で研究し、実家の親、タネ屋さんなどの協力も得て、それぞれ栽培、収穫を楽しみます。管理栄養士の卵たちは、耕運機も自分で操作する「土を耕す栄養士」です。

 「なぜ?」という宮川アナの質問に、代表の松田さんは「生産する人たちの大変さや努力を少しでも分かることで、食の指導をするようになたっとき、『食べようね』と自信をもって言えるように」と、思いを語ってくれました。収穫したトマトはケチャップやピューレ、ジュースなど、大豆は納豆の加工実習に使われます。

 学生たちの頼もしい活動や言葉に、「育てることと、大事にいただくことはつながっています」と本多さん。これから食の時代に求められる栄養士が、恵庭の地を舞台に育っていることへの共感が会場に広がりました。

「文教ファーム」の活動
(写真提供:北海道文教大学健康栄養学科)


スタッフドパンプキン

 6人分
  • かぼちゃ 3個
    (1個で2人分。今回は小さい「坊ちゃんかぼちゃ」を使用)
  • たまねぎ 1/2個
  • にんにく 1/2かけ
  • バター 大さじ2


  • パン粉 1/2カップ
  • 生クリーム 1/2カップ
  • 牛乳 大さじ2
  • パセリ 大さじ2
  • グリュイエールチーズ 50g(とろけるチーズでもよい)
  • 卵 1/2個
  • 塩、こしょう、ナツメグ、バジル、セージ 各少々
  • 白ワイン 大さじ1

  • ローリエ 3枚
  • タイム 少々
  • 塩、こしょう 各少々

  1. かぼちゃは皮のまま洗い、上の部分を切り取り、タネとワタを取り除く。皮のところどころにフォークで穴をあける。
  2. 鍋にバター大さじ1をとかし、みじん切りしたたまねぎとにんにくを入れ、しんなりするまで炒める。
  3. ボウルに(2)とAの材料を入れて混ぜ合わせる。
  4. (1)のかぼちゃに(3)を詰めて平らにならし、ローリエとタイムを飾る。
  5. とかしたバターに塩、こしょうをし、(4)のかぼちゃの皮目全体に刷毛でぬる。
  6. 天板にのせ、アルミはくをかぶせる。200℃のオーブン下段で30分焼く。竹串を刺してみて、やわらかくなったらアルミはくを除き、焼き目をつける。

    ※冷凍のかぼちゃにAの材料をかけてアルミはくで包み、オーブントースターで焼いてもOK!