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にぎわう「京の農林秋まつり」

 「京都★食育フェア 京の旬の味をつなぐ食育のつどい」は、毎年京都市上賀茂神社境内で行なわれる「京の農林秋まつり」と同時開催されました。当日は、心配されていた天候も次第に回復に向かい、会場は延べ20,800人の来場者でにぎわいました。

 市内各地から生産者団体が、自慢の農産物や加工品などをもって集まり、さまざまな農業体験・生きもの体験・加工体験もできる広い会場の一角に、「あなたが主役 食育自慢」のステージと、食育活動の展示・紹介ブースが設けられました。人びとは秋まつりブースを回って買い物をし、また「食育自慢」ステージや食育展示ブースを見ることで、京の農林漁業と食文化が次世代にとって豊かな食育財産であり、みんなの宝であることを実感しながら、交流の1日を過ごしました。


「食育のつどい」の展示

■京都市の食育、伝統野菜などの紹介―市農林振興室など

京の伝統野菜と旬野菜…伝統野菜研究会

伝統野菜の展示

 ステージ「あなたが主役 食育自慢」で紹介したように、京で生まれた数々の野菜は、旬の味に出汁を効かせ、「出あいもん」の組み合わせでおいしくいただくという、和食の基本を育ててきました。
  京都市指定の「伝統野菜」には28種あり、その半数以上ついて京都市が、特定の生産者に「京都市特産そ菜保存圃」として種子の保存を委託し、資源として残し伝える努力を続けています。ステージでは、伝統野菜の聖護院だいこん・青味だいこん・辛味だいこん・茎だいこんが紹介されましたが、展示ブースには、これら大根をはじめ、いまが旬の壬生菜・みず菜・すぐき菜・聖護院かぶ・堀川ごぼう・金時にんじんなどの実物が並び、パネルで紹介されました。

 京の旬野菜協会発行の「野菜を知り尽くした農家女性グループが考えた とっておきの料理レシピ集」(38料理)を配布、来場者は販売ブースで買った野菜とともに持ち帰っていました。

未来の農業サポーター育成事業、地域の食育活動


未来の農業サポーター育成事業の紹介
羽束師小学校1年生のじゃがいも栽培体験

 「未来の農業サポーター育成事業」は、子どもたちに京の伝統野菜などの農作物の栽培から料理、食べることまで、地域の生産者の指導で体験し親しんでもらう事業です。ステージ「あなたが主役 食育自慢」には、音川次清さんの指導で聖護院だいこんや九条ねぎを体験している修学院小学校3年生が出演しました。このブースでは、修学院小・仁和小・樫原小・藤城小などの例が紹介されました。

 JA京都中央羽束師支店女性部の活動から、京野菜などの生産から販売までを楽しむサークル「羽束師ファーム」が生まれ、小学校の農業体験学習の支援もしています。ブースでは、羽束師小学校1年生のじゃがいも栽培体験が紹介されました。

生ゴミ堆肥リサイクルの紹介

生ゴミのリサイクルの展示

 京の旬野菜をおいしくいただき、出た生ごみは堆肥として京野菜の土づくりに。そんな資源活用・リサイクルをアピールするコーナーも設けられました。パネルで、家庭から出る食品ゴミの状況、地域コミュニティによる生ゴミリサイクル堆肥づくりのすすめ、タイプ別生ゴミ堆肥の作り方と活用法などが紹介され、発酵中の堆肥の展示、手づくり生ゴミ堆肥箱の紹介・販売がありました。


■京(みやこ)・食育推進プラン、保育園の食育など―市健康福祉局

京・食育推進プランの紹介

 京都市では、ライフサイクル全体にわたって健全な心身を養い、豊かな人間性を育むため、自立した健康的な食生活づくりを実現する「京(みやこ)・食育推進プラン」をすすめています。パネルで、計画の趣旨・基本理念、目標達成のための取組み、保育園における食育の推進、幼稚園・学校における食育の推進、生産・流通関係者と消費者の交流の促進、食品の安全性の確保、京の食文化の継承…など、プランの内容が紹介されました。
 また、公立保育園での、野菜を育てて収穫し、洗って皮むきして、料理を楽しむ子どもたちの活動の様子が紹介されました。京都市オリジナルの紙芝居で、図書館などで貸し出しもしている「てんとう虫になった都ちゃん」の展示もありました。京の伝統野菜の賀茂なすを食べた子が夢のなかで、京の野菜と食のワクワク探検をする物語です。


■地域と連携した食育活動―京都市立新町小学校

育てる・調べる・命をいただく・ふるまう…つながる学習

新町小学校の地域支援者・先生たちと、食育展示

 新町小学校では、学校運営協議会・食育推進企画委員会による地域支援のもと、全学年で生活科・総合的な学習の時間を中心に全教科と関連づけて、「育てる―調べる―調理する―食べる・ふるまう」がつながった食育を進めています。この日ブースで多彩な活動が紹介されました。学年別では、1年生「きゅうしょくって たのしいな!!」、2年「のどがかわいたときはどうするの??」「さつまいもパーティーをしよう」。3年「大豆のけんこうパワーをさぐろう」、4年「旬の野菜をいただこう」。5年「命のかがやき」(命を育て、生かす方法を考えよう―もち米作りなど)、6年「京都の食文化にふれよう」。

 栽培は西賀茂農園(800平方メートル)。支援してくれる農家との交流のなかで、育てる楽しみ、自然環境下での栽培の難しさなどを体験し、そこから食べもの・命のたいせつさの探究、命を活かす食べ方へとすすみ、好き嫌いも言わなくなるといいます。

 高学年では、日本の食文化の学習へと進んでいきます。6年生の「京都の食文化」では、京都府立大学生の指導で、食の環境(テーブルコーディネート)、もてなし、食の作法、出汁の味覚などについて学び、日本料理アカデミー会員の鵜飼治二さんの料亭「近又」で、食の技と作法、料理・食卓から部屋や庭までがつながった「和の心」を体験します。

京料理体験で、日本の料理文化の根っこを学ぶ…食育カリキュラム推進事業

 京都市教育委員会と日本料理アカデミーの連携による「食育推進カリキュラム推進事業」は、老舗の主人や板前さんを講師に、京料理体験を通じて、日本の料理文化、もてなしの心を学ぶ、じつに京都らしい食育の取組みです。味覚(出汁文化)―食材―調理が重視されています。19年度は小学校では新町小学校はじめ17校、中校1校で実施されています。

 鵜飼さん(上記)は、食の五感体験をたいせつにし、京の料理文化にある五法・五味・五色を子どもたちに伝えるよう指導しています。そのベースは、京野菜など旬の食材をより良く活かしていただく「おばんざい」にあり、これをチョッと発展させて、見た目に美しく快く、季節感も表現されて、食卓での会話もはずむ「もてなし」の料理と、場づくりをするのが京の料理文化です。鵜飼さんたちは、そういう体験のできる場を提供しているのです。


■近畿農政局、農文協のブース

クイズを楽しみながら、食育…近畿農政局

近畿農政局のブース 「動物のウンチを当てよう」

 「食育は楽しく感じながら学んでもらうことが大切」との観点から、“食育雑学クイズ”で出展。ブースの展示物の中にヒントがあり、一回りすれば答えがすべてわかる仕掛けです。

 第1問「動物のウンチを当てよう!」では、本物のウンチ(乾燥後ニスで固めた物)を見てどの動物か当てます。親子いっしょに「大きいのがゾウかな?」「これは骨が入っているからライオンや!」などの会話が聞かれました。「人間はお肉も野菜もごはんもバランス良く食べて、バナナのようないいウンチをするのが健康なんやで」と説明。一番人気のコーナーです。

 そのほか、食育支援の資材である近畿農政局オリジナルの「紙芝居」「食育かるた」などを展示し、クイズの答えを探すことを通じて、楽しく食育を学んでいただきました。
 また、農林水産省で推進している「教育ファーム」「食事バランスガイド」のパネル紹介、「食料自給率をもっと知って!」の展示ブースも設けられました。

大根ちゃん・イノシシ君がお迎え、食べもの五感クイズ…農文協


着ぐるみが歓迎、農文協のブース

 この日、ステージ「あなたが主役 食育自慢」でも、京の農林秋まつりの販売ブースでも、主役野菜のひとつが大根。そこで、農文協ブースには、着ぐるみ大根ちゃんが登場。友情出演として、着ぐるみイノシシ君(今年の干支にちなみ)、ニワトリ君、おにぎりちゃん、カエルちゃんなど、各々、野菜、田んぼ、畑、生きものの食育クイズを展開、子どもたちをお迎えし「食育自慢」のステージを盛り上げました。