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京の農林秋まつり  地域産物販売、体験コーナー大にぎわい

■農林漁業の恵み、食と環境を楽しむ一大フェア

大にぎわいの農産物販売、さまざまなふれあい・体験コーナー

 京の農林秋まつりには、JA京都市・JA京都中央の各地域支部や地域協議会、林業・漁業関係の協同組合や研究会、直売・加工グループなど、たくさんの団体・組織が参加。60を超える販売テント、20を超える体験イベントコーナーが設けられました。京都市の農林業が生み出す食の恵みが総結集し、また生物とのふれあい、竹細工やわら細工などを楽しみながら、環境についても学べる一大フェアです。

 どの出店団体も、京の里々で魅力的な生産物を育てるとともに、子どもたちの農・食体験など、食育活動に取り組んでいます。以下、たくさんの中から一部をご紹介します。


■健康食料理の「食育教室」…JA京都中央羽束師支店女性部

健康食をテーマに「食育教室」

 JA京都中央羽束師支店女性部では長年、京野菜など地域産物を活かす料理コンクール(淀支店と共同)を続け、また一般の主婦などが野菜づくりを楽しむ「羽束師ファーム」を開設し、余る生産物は直売し、食・料理情報交換の場にもなっています。同時に、地域の子どもたちが京野菜の生産地に生まれ育ったことに誇りをもって育って欲しいという思いから、小学生の栽培体験を支援し、料理教室を開催しています。

 この日は健康づくりをテーマにした「食育教室」のブースを設け、ヤーコンの魅力と料理法を紹介し、かき揚げの実演・試食サービスをして喜ばれました。ほかに、大根・人参・ごぼう・しいたけを水で炊いた病気にいいとされる汁の紹介もありました。


■山間冷涼地の幸を届ける…JA京都市嵯峨北部支部

リンゴやだいしろ柿も並んだ市内冷涼地からの出店ブース

 JA京都市嵯峨北部支部は、京都の信州ともいわれる冷涼地。女性部は長年山間の自然と農産物を活かした加工食品コンクール(料理も入る)を続けています。また、越畑地区の農家14戸が開く手打ちそば処「松原」では、季節の山菜・野菜を使った天ざる、おろしそばが遠路の客にも人気です。その薬味に欠かせないのが、ステージ「食育自慢」で紹介された伝統野菜、辛味だいこん。そば需要の多い夏の収穫は栽培が難しい品種ですが、冷涼地の条件を活かして生産し、楽しみを消費者に届けています。

 この日、ブースでは白菜・丸大根・長大根・大かぶなどの秋野菜と、京都ではここだけで栽培されるリンゴふじ、高級感あるだいしろ柿、水尾の名産ユズなど、特徴ある農産物が並びました。


■地域と交流するいきいき食農教育…しずはら里の市

地域の応援いっぱいの静原小学校の作物栽培(写真提供:静原小学校) 野菜や手づくり料理がたくさん並んだ

 静原地区は地域と学校の結びつきが強いところで、地域ぐるみで静原小学校(児童数15人)の食農教育を応援しています。子どもたちは水田で米・もち米・古代米、畑でサツマイモととうもろこし・大豆を育てて、地元JAの秋まつりでサツマイモ、もち米、もちなどを販売。これら売上げを原資にして料理講習会も行ないます。今年10月16日には、日本料理アカデミー会員鞍谷良知さん(北白川「ともえ」)を講師に、京料理体験をしました。料理講習会には校区全戸に案内状を出して招き、児童のいない家の人たちも喜んで参加する、というように地域といったいになった食育がすすんでいます(静原小は近畿農政局の19年度食育実践計画モデル校)。

 農林秋まつりのこの日は、静原小のあるJA京都中央市原野地域運営協議会(しずはら里の市)が、多種類の野菜と、漬物・佃煮、山菜おこわ、巻き寿司、さば寿司などを販売してにぎわいました。


■シェフが認める野菜の味をどうぞ…JA京都中央大原野地域運営協議会

大原の里は、おいしい野菜や漬物で消費者との交流がさかん

 三千院・寂光院のある大原の里は、品質のよいシソと「しば漬」が有名ですが、ここでとれる旬の野菜はおいしく、直売所「大原ふれあい朝市」には、プロのシェフが買入れにくるほどです。ふれあい朝市は、野菜,自家製漬物,棚田米やそれらを使った寿司、よもぎ餅など多種類販売し、生産者・販売者と消費者が対面で会話を楽しむふれあいの場になっています。また、小中学校で栽培した生産物も並べて販売したり、環境学習に協力したりするなど、つながりを深めています。

 この日、JA京都中央大原野地域運営協議では、新開発製品の紫蘇餅や、栗おこわ、梅干し、漬物など料理・加工品、大根・チンゲンサイ・京水菜・おろ抜きにんじんなど旬野菜を販売しました。


■振り売り地域 魅力の少量多品目生産…JA京都市修学院支部女性部

多彩な振り売り野菜と料理の並ぶブース

 ステージ「食育自慢」に出演いただいた音川さんは「振り売り」で街の消費者に野菜を届けています。地区には、振り売りする生産者が200戸ほどもいるとのことで、皆さん多品目少量生産で、旬の野菜をたくさんそろえています。また、音川峰子さんたちJA京都市修学院支部女性部は、修学院小学校の聖護院だいこんの料理・試食体験に協力していますが、京の伝統野菜をおいしく料理して食べる技を伝えているグループです。

 この日は、そんな多品目生産の野菜ともに、手づくり料理が並び、広い会場を回って1日を過ごす人びとの休息、昼食スペースとなっていました。


■田んぼの生きもの、木や竹の工作など、農林漁業の魅力体験いっぱい

田んぼの魚すくい

 京都市には、農業用水の管理・保全・利用を担う土地改良区が11あり(京都市水土里ネット)、地域の子どもたちの田んぼ体験、用水周辺の生きもの・環境学習の支援などに当たっています。
 この日は、農と環境クイズ、水生動物の写真パネル、田んぼや農業の役割、環境保全活動事例の展示などの展示などをするとともに、「田んぼの魚すくい」を行いました。鯉・なまず・どじょう・たなご・川えび・沢がに・おたまじゃくしなどが泳ぐミニたんぼは、魚をねらう子どもたちで大にぎわいでした。
 このほか、たくさんの団体が、里山のかにすくい、魚ひっかけ、ミニ動物園、木工・木製遊具づくり、米すくいゲーム、竹細工、わら細工、苔玉づくり、などなど農林漁業の魅力を伝える体験の場を提供し、1日、子どもたちも大人も次々と楽しんでいました。


■京の旬野菜品評会 500余りの応募野菜が並ぶ

506品の応募があった「京の旬野菜品評会」

 会場の中央では、恒例の京の旬野菜品評会が開かれました。市内農家213人が、506品を応募出品。品目ごとに自慢の野菜が並ぶテント内を、来場者は熱心にまわって、伝統野菜の本当の姿形、色あいを改めて見ていました。

 京都市長賞は次の方々でした。総合部門は、聖護院だいこん・小かぶ・みず菜の3品を出品した修学院地区の音川次清さん、九条ねぎ(細)は深草地区の竹村友二さん、小松菜は嵯峨地区の山田耕司さん、みず菜(小株)は羽束師地区の高畑一男さん、ほうれんそうは太泰地区の水本桂太さん。