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食の文化祭2008  真室川の「食と人の財産」が総結集

食育展示ブースの様子

「あがらしゃれ」の心を支える食の文化、知恵と技

 「食育のつどい」の日、真室川町が独自に続けている「食の文化祭2008」が同時開催され、真室川の食文化とその伝承、食育の取組みを紹介するブース、体験・試食コーナーがたくさん設けられました。会場は、結婚式場を兼ねた「イベントハウス遊楽館」。雪の舞うこの日、朝からたくさんの人が訪れて、展示を見て試食を楽しんでまわって交流し、あふれんばかりの賑わいが、午後まで続きました。

 ステージ「あなたが主役 食育自慢」では、真室川の心「あがらしゃれ」が、世代を超えて伝わっていくことを、皆さんで喜びあいました。その「あがらしゃれ」をささえる、真室川の食文化、自然を活かし豊かな食につなぐ知恵や技が、「食の文化祭」では全面的に紹介されたのです。ブースのテーマ数は20を超える多彩さで、地域の皆さんによる日々の努力が総結集したものですが、ブースごとに詳細な企画が立てられて、個票がつくられました。

貴重な食文化―行事暦・行事食の展示

ブースごとの展示企画の個票
画像をクリックするとPDF(92kb)で見られます

大きな財産「食と人の総合データベース」

 個票は、図のように、ブース名、キャッチフレーズ、場所と展示スタイル(展示・試食・体験・販売)、ブースのコンセプト(紹介看板用)、展示内容、パネル、展示物品、展示料理、試食料理、器、作業進行、担当者などが一覧できるもの。そして、例えば、「『山の文化』から生まれた食」のブースには料理・保存食と用具などが30以上も並びますが、それぞれを用意する人が記載されており、まさに、真室川町の「食と人の総合データベース」です。

 これは、食文化の伝承や、人と地域資源を活かした新たな創造、そして食を教え食で人を育てるためのデータベース=「食育財産」です。また、都会の人びとと交流して地域を発展させていくためのデータベース=「地域づくり財産」にもなるものといえます。

元気に! 真室川の食の豊かさを受けつぎ、育てる子どもたち

■ふるさとの誇り「納豆汁」をサービス…安楽城小学校5、6年生

わらび採り、大豆の栽培から「納豆汁」づくりまで

安楽城小5、6年生による納豆汁のサービス 安楽城小の学習成果のパネル

 ステージ「あなたが主役 食育自慢」で紹介したように、安楽城小学校の5、6年生は「総合的な学習の時間」で、真室川の伝統食「納豆汁」の学習を、大豆やからどり芋の植え付、わらび採りと保存から始めて、加工・料理までやってきました。

 児童たちは「安楽城の文化のすばらしさに気づこう」というテーマに対して、「安楽城の食文化」の探究・体験をすることにし、多彩な「汁物文化」の代表、納豆汁を選んだのです。

 おばあちゃんや食改さんなど「地域の先生」の応援もいっぱい受けて、栽培・収穫・保存し、納豆も豆腐も立派にできました。からどり芋やわらびなど食材についての調べ学習の成果や、栽培経過の紹介パネルの前で、「納豆汁いかがですかぁ?」「おいしいですよぉ!」と元気に呼び込みして、サービスしました。ステージの頁に書いたように、大好評でした。子どもたちの体験を応援したおばあちゃんは、「孫世代といっしょにやるのは、格別楽しい」「ふるさとの誇り、納豆汁を子どもたちが作ってくれて…」と、喜びました。


■お休み処「真中かふぇ」 でお振る舞い…真室川中学1年生


真室川中学1年生による「真中かふぇ」

真中の学習成果と料理のアピール

200食振る舞ったオリジナル料理

自分たちで育てた農産物を使ったオリジナル料理をどうぞ

 「あなたが主役 食育自慢」で紹介したように、1年生(3クラス)は「総合的な学習の時間」の「地域を知る」の学習で、不耕作地の開墾から始め、かぼちゃ・里芋・ねぎ・枝豆・ハーブの5作物を班別に栽培し、オリジナル料理を開発。1食材についてクラス別3チームで考え、15のオリジナル料理ができました。

 12月1日に地域の方々を招待して、学習発表会兼試食予選会をおこない、そこで選ばれた7品を「食育のつどい」「真中かふぇ」で、お客さんに200食振る舞ったのです。枝豆班の「ヘルシー枝豆ハンバーグ」「春巻in豆」「枝豆スコーン」、かぼちゃ班の「かぼちゃクッキー」、ねぎ班の「ネギのいもいもっ子汁」、里芋班の「オリジナル芋煮」、ハーブ班の「マロウのお花ピザ」です。

 各班の栽培経過、食材の知識や料理PRなどのパネル、および一人ひとりの学習記録ノートが並ぶ大和室で、中学生たちが料理セットのトレイを配ります。お冷やの希望をていねいに聞いて回るなど、細やかなサービスぶりです。来場者は「これ、みんな手づくり?よくつくったものだね」「豚肉の入ったいも煮(味噌味)もいいものだ。野菜の切り方が小さめで小さい子や年寄りにも向いている」などなど、地域の若い後継者たちの頼もしい姿を喜びながら、工夫のこらされた味を楽しみ、レシピを持ち帰っていました。


■子どもたちへの贈りもの

「おにぎり100選」 伝えたい!込められた心―真室川「米物語」

おにぎり100選

 おにぎりやお弁当には、つくる人の思いが込められ、食べた人には想い出となって残り、家でのご飯とはまたちがったうれしさ・懐かしさがあります。町の食改さんなどによる手づくりのおにぎりがずらりと並びました。

 一つひとつのおにぎりには、作者のエピソードやメッセージを書いたカードが添えられています。例えば、「働く孫の応援おにぎり」は、早番の孫のためにすばやくできるおにぎりで、今日は卵焼き入り。「真室川といえば梅おにぎり」は、手づくりの刻み梅入りで、家族みんなおいしいといってくれます。「娘よ朝ごはんだけは食べて!」は、朝寝坊の娘が高校へ電車通学していた頃に車中で食べた鮭のおにぎり、などです。おにぎりから、家族の思いやり、ぬくもり、食への感謝などを実感できるコーナーです(食生活改善推進協議会、食べ事会)。


■食べて!比べて!昔と今の学校給食

昔と今の学校給食

 学校給食の始まりのころは、食料事情厳しい中での栄養補給というねらいが主でしたが、いまでは、地域産物への理解、健康的な食習慣形成やバランスのとれた食生活づくりなど、たいせつな食育を担っています。そんな学校給食の「昔」と「今」を、年代別メニューで実例展示し、自分の舌で体験してもらいました。

 たとえば、いま60歳ちょっとの人が小学生だった昭和27年の献立は、コッペパン、脱脂粉乳のミルク、鯨肉の竜田揚げ、せんキャベツ、ジャム。懐かしく思い出しながら、世代間の会話が広がるコーナーになりました(学校給食調理員有志など)。