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真室川の伝統 豊かな食文化、食材活用 再発見

■もてなし亭に「あがらしゃれ」―真室川の理想の食卓 ここに出現!

もてなし亭 真室川の理想の食卓 もてなし亭「食の履歴書」

 真室川町ならではの「豊かな食卓空間」が、舞台上に出現しました。5人家族(祖父母・両親・子供)のある日の夕食という設定で、祖父と父が晩酌中の、一家だんらんの食事風景です。献立の内容は決して豪華とか特別の日のものではなく、ごく普通の質素なものですが、並べられた料理は、どれも真室川にこだわり、真室川で培われ受け継がれ、進化してきた地域の知恵と技の結晶です。

真室川にこだわって、こんなに豊か、安全・安心

 ご飯は木下産の「こだわり米」を平岡地区に沸く天然水で炊きました。それに、「食育自慢」でも紹介した「こだわりの納豆汁」、豊かな山菜保存と大豆利用がドッキングした伝統食「打ち豆入りぜんまい炒り」、買って食べる海産物まで保存して楽しんだ知恵「ハタハタの田楽」、山菜促成栽培の産地ならではの「山菜の天ぷら盛り合わせ」「雪うるいの生ハム巻き」、冬の楽しみ「四季野菜のやたら漬け」、「最上かぶの甘酢漬け」…などなど。器も真室川の汁物文化から生まれた「えっぺ椀」「子ども椀」というように、この会場全体の真室川の食の展示のエッセンスが組み合わされています。

 それぞれの料理・食材・器の「食の履歴書」パンフが用意、配布され、真室川でこんなに豊かで、安全・安心な食卓がつくれるありがたさを実感できるコーナーです(食べ事会)。


■真室川の行事暦と食暦/「山の文化」から生まれた食

神様の「ごっつぉ」大集合!

一年間の行事暦と食暦の展示

 元旦の初詣・若水汲み・蔵開きに始まり、12月の「大黒さまの嫁取り」や「大師講さま」などまで、暮らしの願いと感謝をこめた伝統行事が今なお数多く残っている真室川町。人の暮らしは季節とともにあり、それぞれの行事には季節感豊かな行事食がついています。こうした伝統食・行事食を掘り起こし再現し、その中から食の心や技を学び、皆で楽しむことが「食べ事会」の活動の始まりでした。

 このブースではそうした取組みの成果をもとに、一年間の伝統行事をたどりながら、各月の行事にまつわる料理やお膳を実物や写真で紹介し、また行事食に関連深い道具、作業の写真などを展示しました。

180種類を超える自給食材で季節感豊か


豊かな自給食材
「真室川の食べ物ごよみ」

 ブースでは実物の展示にあわせ、地域の古老たちから聞き書きした「真室川の行事暦と食暦」、「食べ事会」の皆さんから聞いてまとめた「真室川の食べものごよみ」が配られました。このなかで、地域内でなんと180種類以上の食材が自給されていることがわかります。これが、農林漁業と自給菜園の充実、山や川の自然を上手に活かす「山の文化」(下記)の賜物で、季節感豊かな真室川の食卓につながっています。

自然の恵みを上手にいただく「山の文化」
―たたき・炒り物・葉っぱ・木の実・山仕事弁当など、じつに多彩

自然からの恵みを大切にいただく「山の文化」

 林業など山とのつきあいの深い真室川の暮らし。「山の文化」とは自然の恩恵をよりよく活かす暮らしそのものでした。ステージ「あなたが主役 食育自慢」で、真室川の宝として紹介したように、いのちを丸ごといただく「たたき文化」、季節の恵みをいただく「汁物文化」、山菜やきのこを多彩に保存して楽しむ「炒り物文化」、それを支える「青漬」「置き漬」「干物」など保存の技はその典型です。さらには、木の葉や木の実を多彩に利用する「葉っぱ文化」、「木の実文化」などもあります。

 行事暦・食暦に合わせて、自然を活かす「山の文化」のすばらしい知恵と技の数々が展示されました。1年を巡れば、さながら「食べものの自然誌・民俗博物館」といったコーナーです。しかし歴史遺物ではなく、今の日常生活の中でこれだけ楽しめる真室川の底力が、会場にみなぎりました。来場者は、山仕事の弁当を見て、「この入れ物知っているの?何年生まれですか?」などと、世代交流の教えあいがはずんでいました。

■米から生まれた多彩な食品たち―真室川「米物語」


米から生まれた多彩な食品たち

こだわり米の試食

お菓子、お酒、水飴、漬物 などなど

 日本人の主食、米はご飯としてだけでなく、もちや粉ものとして多彩に加工・料理されて、楽しみを与えてくれました。また、米に発酵の技を加えることで、酒や酢、漬物など、加工と料理の幅が広がり、まさに基本食料となりました。わずかの屑米や余りご飯も無駄にしない知恵、ひとつの素材から多様な食の楽しみを編み出していった先人の創意工夫、近年の新しい活用によるお米食品の数々が勢ぞろいし、「お米文化」の広さを実感できるコーナーとなりました(食べ事会など)。

こだわり米を召し上がれ!―自慢の良食味米どころ

 良質米生産地として全国的な評価を得ている真室川町。土づくりにこだわりながら自然環境と調和できるよう農薬や化学肥料を減らして栽培する特別栽培米等に多くの農家が取り組んでいます。全国の食味コンクールでも金賞をとるようなお米が生まれています。会場では、たくさんの人が、真室川自慢の良食味米ご飯を、お隣ブースのお母さんたち自慢の漬物で味わいました(JA真室川町こだわり米生産組合)。


■稲作から生まれた手技、ワラ細工の数々―真室川「米物語」

ワラ細工の展示と体験

素晴らしき素材「ワラ」の世界にせまる

 お米文化・稲作文化の中で、先人たちはワラも生活に欠かせない様々な道具へと活用してきました。藁蓑、じんべ、ワラぞうり、わらじ、踏み俵、藁座布団、筵などなど、町立歴史民俗資料館の収蔵品を中心にさまざまなワラ細工を展示し、忘れられようとしているワラの文化に親しんでもらうコーナーです。

“ワラっぴんぐ”に挑戦―この「ぬくもり」をもう一度

 町内の名人の指導で、卵つとづくりや唐辛子編みに挑戦し、ワラの素材感と機能性、先人の知恵や工夫の素晴らしさを知っていただくコーナーです。できた作品はお土産として持ち帰り、家族でワラの文化、その「ぬくもり」など、話題にしていただくようにしました。


■漬物セレクション2008真室川―楽しい!試食と教えあい交流

漬物セレクション2008

 ステージ「食育自慢」では、真室川のお母さんたちの山菜・きのこ・野菜の保存とその料理のすばらしさを、「炒り物」や「汁物」で紹介しましたが、保存の技の本領発揮は、漬物です。夏から、きゅうり、なす、みょうが、しそなどを置き漬しておいて、冬に新鮮な大根、人参などと漬けて楽しむ「やたら漬」はその典型。家によって内容も多彩で、つねに他人からも学びながら工夫を欠かしません。そんなお母さんたちの心意気の作品が40種類近くも並び、試食と教えあい交流に花が咲きました(いきいきサロン参加者)。