食育のつどい >> 真室川町 >> 食育自慢 >> 中学生の「あがらしゃれ」





 

中学生の「あがらしゃれ」―
―育てた野菜のオリジナル料理で、おもてなしかふぇ

出演された真室川中学1年生7人と1学年主任の大場千実先生

会場で人気 中学生のかふぇ

 司会の宮川泰夫アナから、「これまでは、真室川町の伝統料理いっぱいの『あがれしゃれ』でしたが、中学生になると、自分たちで献立を考えて料理をつくります。最後の紹介するのは、中学生による『あがらしゃれ』です」との紹介があり、ステージに真室川中学1年生7人と1学年主任の大場千実先生が登場されました。この日、会場では、真中1年生(3クラス、85人)は、自分たちで育てた食材を使ったオリジナル料理をふるまう「真中かふぇ」を開き、たくさんの人びとが列をつくって順番待ちするほどの人気でした。


会場の「真中かふぇ」の厨房で料理を用意する1年生

畑の開墾から、栽培、料理開発、招待発表会まで

 1年生は総合的な学習で、不耕作地の開墾・整地(おもにPTA)から始め、「畑の先生」の指導で、かぼちゃ・里芋・ねぎ・枝豆・ハーブを栽培から料理まで体験し、学習を重ねてきました。作物別の5班で、各班がクラスごとのチームに分かれるので15チーム、それぞれが担当食材のオリジナル料理を開発しました。

 大場先生は「自然と食といのちの関わりを体験して、生きていることが実感できるようにしたい」と学習の狙いを語り、生徒たちはモニターの写真を見ながら、栽培のポイントを「苗を傷つけないように植える」「かぼちゃの実の下にワラを敷いてやる」など、報告してくれました。

 12月1日に「食育学習発表会」を開き、地主さんや「畑の先生」、家族や地域の人びとを招待して、学習成果を紹介し、料理のアピールをして振る舞いました。中学生による地域への感謝をこめた「あがらしゃれ」です。そして、この発表会が、本日の「真中かふぇ」に出す料理の予選会でした。招待者に、使った割り箸で良かった料理に投票してもらいました。

班に分かれて野菜づくり(写真提供:真室川中学校、右も)

地域の人びとを招待して学習発表会。オリジナル料理の予選会を兼ねておこなわれた

各野菜の人気料理を「真中かふぇ」でお振る舞い

 こうして選ばれた真中かふぇ料理が、写真の7点。左中段から右まわりに枝豆班の「ヘルシー枝豆ハンバーグ」「春巻in豆」「枝豆スコーン」、かぼちゃ班の「かぼちゃクッキー」、ねぎ班の「ネギのいもいもっ子汁」、里芋班の「オリジナル芋煮」、真ん中がハーブ班の「マロウのお花ピザ」の7品です。

 ステージでは、それぞれの料理を担当した生徒がアピールポイントを紹介し、会場で食べた方から感想を聞き、本多京子さんがアドバイスをされました。例えば、予選会1位の「春巻in豆」は、枝豆のずんだとお餅入り、およびひき肉と枝豆の具入りの2種類。お客さんは「初めて食べたけど、中学生のアイディアはすばらしい」、本多さんは「きれいな、春らしい緑色で、枝豆の香りも生きています」と感心されました。

真中かふぇで振る舞った、アイディア料理7点

「春巻in枝豆」のつくり方(真室川中学校1年生C組)



 20個分
  • 枝豆 500g
  • 白玉粉 200g
  • 春巻の皮 20枚
  • ひき肉 150g
  • ねぎ 1/2本
  • 調味料(しょう油・味噌・みりん・砂糖・塩・酒) 適量
  • オリーブオイル

  1. A ずんだもち入り:枝豆をゆでてつぶして、ずんだにして塩・砂糖で味付けする。もちは白玉粉を水でこね、団子状にしてゆでておく。
  2. B ひき肉・枝豆入り:ひき肉・枝豆・刻みねぎに味噌・みりん・砂糖・酒を加えて混ぜる。
  3. ABそれぞれ、春巻の皮で包む。
  4. オリーブオイルで揚げる。
  5. 二つに切って、Aの緑など切り口の色が見えるように、皿に盛り付ける。

地域の知恵と技を受けついで、現代的に発展

 真室川町には、「食べ事会」のお母さんたちの「炒り物」で見たように、豊かな保存の技や、大豆利用の知恵が息づいています。中学生は、そうしたことを「畑の先生」や、家族・地域の先輩から学び、夏の枝豆やかぼちゃはもちろん、里芋もハーブもねぎも、冷凍・乾燥など新旧の技を使って、冬に向けて貯えました。また、ハンバーグやピザなどの洋風料理のなかに、打ち豆・ずんだなどの伝統を取り入れているのです。

 本多さんの「地域から受けつぎ、それを現代的なものに発展させていくということは、いろんな面に広がっていくと思います。人間関係などにもつながっていきませんか?」との質問に、大場先生が「友だちと協力するようになりましたし、途中で失敗もあったけれど、がんばればできると前向きな姿勢が生まれました。地域の皆さんに、ご協力いただき本当にありがとうございました」と、お礼を述べられました。

地域の大豆利用の伝統を受けつぎ、
現代風に活かした枝豆料理 3点



皆で囲み楽しむ食で、梅が満開に

 パネルの梅の木に「真中のあがらしゃれ」の花が加わり、満開になりました。本多さんが、花の一つひとつについて、もう一度そのすばらしい意味を話され、どの料理もたっぷりつくって、皆で囲んで楽しむ「食の場」があることの豊かさを語られました。宮川アナが「全部、皆さんが町でやっておられることです。誇りをもって将来につないでいってください」としめくくられました。

地域の皆さんへ感謝を述べる大場先生。「あがらしゃれ」を振り返る本多さんと宮川アナ

真室川の梅が「あがらしゃれ」で満開に