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てんばのおくもじ

左が塩漬長期保存しておいた「てんば」。右は浅漬けの「若菜漬」
川北町食生活改善推進協議会「つくし会」の元谷さん、鹿田さん、寅若さん
この辺りでは「こな」と呼ぶ茎立ち菜

 この辺りで「こな」と呼ばれる「茎立ち菜」。10月に播くと、雪の積もる冬を越え、青物の少ない早春に食べられるようになる貴重な葉菜です。塩漬したものが伸びて漬物桶の中で花を咲かせるほど元気がよいことから「おてんば娘」になぞらえて「てんば」とも呼ばれています。

 3月中旬〜4月上旬には塩で浅漬した「若菜漬」を食べ、その後は古漬したものを折々に「おくもじ」にします。おくもじとはこの辺りに伝わる料理で、古漬を塩出しして茹でてきざみ、かつお・昆布だしに醤油・みりんで味つけしてあっさりと煮つけたもの。テツandトモも、「甘い!! 保存してあった漬物だと思えない。まるでおひたしのよう」とびっくり。ごはんのおかずやお酒の友に。古漬と思えないほど美しい緑色が冴えて、いつでも煮物にして楽しめる。まさにふるさとの食の知恵です。

 「都会に出た息子の嫁から、『どこのスーパーに行っても見つからない。お姑(かあ)さん、つくり方教えて』と電話が入った」という話もあるほど、懐かしいふるさとの味。

 「若いころ食べていた味が脳の奥深く刻まれて、大人になって必ず思い出す。そいうものを伝えたいですね」(本多先生)