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だぶ(らぶ)


根菜いっぱいの「だぶ」。色鮮やかな「だぶ麩(右下)」が入っている

古賀市指導農業士の小山留美香さんとご主人の利幸さん、息子の智宏さん夫妻と二人のお孫さん。「おばあちゃんのとお母さんのはどっちがおいしい?」と聞かれて「どっちも!」

子どもに野菜嫌いができない

 里芋、にんじん、ごぼうなどたくさんの根菜類を、さいの目にきざみ、鶏肉と煮て、片栗粉でとろみをつけるのが「だぶ(らぶ)」。同じ野菜の煮物でも、「煮しめ」はいいところを使ってきれいに切り揃えて煮ますが、こちらはその残りの頭や尻尾を上手に使う料理です。

 無駄がないうえ、根菜が細かく切ってあり、片栗粉のとろみもついているため、子どもたちにもおいしく食べられ、野菜嫌いができないというたくさんの知恵が詰まった料理です。

 ところで、「だぶ」は地区によって「らぶ」とも言われます。お年寄りに「らぶ」と言う人が多いようです。語源にさかのぼろうとしても、これもまた諸説があるよう。小山家によると、昔、野菜くずを馬に与えるために入れていた桶のことを「駄桶」といっていたそうで、その「駄」の文字から「だぶ」となったのではないかとのことでした。

 小山家では、留美香さんはお嫁さんに特別に教えることはしませんが、お嫁さんは手伝いながら自然に覚えているといいます。テツさんの「おばあちゃんのとお母さんのとどっちがおいしい?」との質問に、お孫さんは「どっちも!」としっかりした答え。テツさん、「3世代、伝わっていますね。これが食育!」。

「だぶ椀」で何度でもおかわり

だぶ専用の椀で、おかわりはご自由に

 祝い事などのとき、たいていの料理はお膳に盛りきりですが、「だぶ」はおかわり自由で、専用の浅めのお椀「だぶ椀」があるほど。それだけ親しみ深く、みんな大好きな料理なのです。ステージでお椀を見て「食べごとならではのお椀ですね」とトモさん。「いろいろな野菜の甘さが混じりあったおいしさを、何杯もおかわりして幸せだから、話もはずみますね」と平野レミさん。

 4人分

  • 里芋 80g
  • にんじん 40g
  • ごぼう 40g
  • レンコン 40g
  • コンニャク 1/2枚
  • 油揚げ 1/3枚
  • 干ししいたけ 4枚
  • かしわ(鶏肉部分だけ) 50g
  • 片栗粉 10g
  • 醤油 小さじ2
  • だし汁(昆布だし) 600g
  • 花麩(だぶ麩) 少々
    1. 野菜、かしわ、コンニャクはすべて1cm角のさいの目に切る
    2. 里芋を一度ゆでこぼす
    3. 野菜、かしわ、コンニャク、だし汁と、油抜きして細かく切った油揚げを鍋に入れて煮る
    4. 煮えたら、花麩、醤油、塩を入れる
    5. 最後に片栗粉でとろみをつけてできあがり(好みでとろみなしでもよい)
    *仏事には、かしわの代わりに厚揚げ50gを使う