法皇の山なみを屏風に、瀬戸の海を前庭にして、工業の町と農漁村が、明るくおだやかにひろがっている四国中央市。しかし、少し目をこらすと、家々の屋根に、畑の作物に、屏風から吹き降ろす強風「やまじ風」とともに生きてきた人びとの物語があります。海には陽光豊かな遠浅の燧灘(ひうちなだ)の恵みを活かす暮らしがあり、市の奥座敷、銅山川流域には森と水、それに霧さえも味方にする暮らしと、自然の楽しみがいっぱいです。
 川之江・伊予三島・土居・新宮の市町村が合併して1年半。個性豊かな歴史と自然と暮らしをもつ地域が集まりひとつの生活圏となったとき、どんな物語が生まれ、次代に受けつがれていくのだろうか、そんな期待を胸に「食育・健康フェアin四国中央」が元気に開かれました。
 おりしも、フェア後の平成17年12月8日、四国中央市では「『食育』に根ざした『地産地消』を推進する都市宣言」がされました。
 同時開催の「第2回四国中央市健康まつり」の展示イベントとあわせて紹介します。

四国中央市の食卓で見つけた
食生活指針のキーワード
食文化や地域の産物を活かし、ときには新しい料理も。


  • 蒸し上げ雑炊
  • ツクネイモのじょうよ蒸し
  • 芋炊き

    愛媛の名産ミカンと里芋を洋風に

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    テツandトモさん、本多京子先生と地元出演者のみなさん

     ここは、日本3大局地風「やまじ風」が吹きおろすところ。その風に耐えて、人びとの食を支えたのが、草丈が低く、収穫物が土に守られて育つ芋類です。里芋が主役で品種も多彩、それに、高級滋養食であるツクネイモ(ヤマトイモ)が加わります。いっぽう燧灘の海で獲れるエビジャコ(ジャコエビ)は、茹でて食べても干して食べても、料理に入れてもおいしいうえに、そのまろやかなだしの味がイリコとともにこの地域の味覚のもとになっています。芋とジャコと季節のいろいろな食材を組み合わせて、深い味わい、バランスのよい料理をさまざまにつくり出してきました。それを、地域で学校で楽しみながら子どもたちに伝える活動も盛んです。土と海がつながった料理の味と楽しみ、世代をつなぐ食の交流を全国にお送りします。

    取材・文責:農文協
    記録撮影:倉持正実


    会場のようす。石臼体験コーナーなど
    食と健康に関するお医者さんやタレントさんのお話など
     
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