ビル街を抜けたところは、しっかりと漁業が息づく船橋漁港の船だまり。住宅街から里山保全の林間の道をたどれば、にんじんやねぎ、小松菜が育つ畑が広がり、向こうにはまた高層の建て物。混住化とか、都市化による農地の後退などというのではなく、「街と、海と森と農地の回廊」とでも呼びたくなるような、60万都市船橋のもう一つの姿です。
職場や学校を往復する暮らしのなかに、そんな回廊の恵み=地域の豊かさを再発見して、市民みんなが享受し、次代に伝えていこうという活動が、いま、いろいろなところで始まっています。
船橋市では平成17年3月、地域全体で支えあい助けあって健康づくりに取り組む「ふなばし健やかプラン21」がスタート。その初年の記念すべき「ふなばし健康まつり2005」のなかで、活気にあふれた「食育・健康フェア」が開催されました。 。

船橋市の食卓で見つけた
食生活指針のキーワード
野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合せて。


  • 生のりの酢の物
  • あさりのふうかし
  • お菜浦三番瀬カレー
  • 茶巾絞り・和風モンブラン
  • にんじんジャムサンド・離乳食ペースト・小松菜の蒸しケーキ

    ミネラル豊富な海の幸と野菜をたっぷり使います

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    テツandトモさんと地元出演者のみなさん

     船橋浦は、かつて「江戸城のお菜浦」とされて魚貝を納めていたほど、おいしい海産物の宝庫。
      東京湾最奥部の干潟海域が三番瀬。遠浅の海に注ぐ日光、季節風の作用、河川からの養分供給、東京湾の独自な形など、天与の恵みが海の生態系を厚くして多彩な魚貝、海草を養い、それらのおいしさを高めるからです。こうした海の幸を楽しみ、その食の技を伝える活動が、海の自然を保全する取組みとともに、地元漁師と市民の交流によって進められています。
      いっぽう北総台地へとつながる農村はいま、にんじん・ほうれん草・小松菜などの代表産地で、江戸時代からの伝統作物サツマイモも根づき、市民・都民の健康を支える「緑黄色野菜のお菜畑」となっています。これらを、伝統の技に新しい工夫も凝らして、子どもたちの食生活へ豊かに取り入れる活動、学校での農と食の体験学習もさかんです。
      60万都市船橋から、地元の農漁業の魅力・実力を再発見し、食の技を伝え創造・開発し、世代をつないで楽しむ「地産地消の食育」をお届けします。

    取材・文責:農文協
    記録撮影:倉持正実


    会場のようす。石臼体験コーナーなど
    食と健康に関するお医者さんやタレントさんのお話など
     
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