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きりこ入り茶がゆ

自然の力を借りて、おいしくつくる

娘さんのご主人、啓司さんは「きりこ入り茶がゆは初めて。道具も土蔵も珍しいので、たいせつにしたい」
この土地伝統の暮らしの知恵を味わう

 大和地方は「茶がゆ文化」の土地。茶がゆは忙しいなかで素早く食べることや、米を節約するという目的があって始まったものですが、それだけでなく、もちや団子、はったい粉(大麦の粉)、里芋、さつま芋を入れるなどの工夫で、腹に重く、バラエティー豊かな楽しみにもなってきました。

 かきもちやきりこも茶がゆに加えられた具の1つ。朝早くから働く農家の人びとは、茶がゆをサラサラと食べて出かけましたが、かきもち・きりこを入れることで、腹持ちをよく、彩りもきれいな楽しいご飯を工夫したのです。

 きりこの入った茶がゆを食べたテツさんは「茶がゆのやわらかさのなかにきりこの歯ごたえ、香ばしさがおいしい」。暮らしの知恵がこもった味を楽しんでいました。

 大和の名産として名高い三輪そうめんは、そうめんの乾燥に適した温度・湿度など、風土を上手に活用する技が育てた食べもの加工の典型です。三輪そうめんのような特産品にはなっていませんが、かきもち・きりこにも、寒さを生かして加工品をつくる技が凝縮されています。小林浩子さんによれば、米を蒸すのは薪で40〜60分かけてじっくり蒸すと旨味が出る。搗くのはふつうのもちの倍近く時間をかけてていねいに、機械でなく臼と杵で搗くといい。木臼は水を吸いとってくれるし、もちが冷めにくいので石臼よりよい。・・・などなど、まさに自然の力を借りて、おいしい加工品をつくる技が込められているのです。

米1合に対してほうじ茶葉 20g、水、きりこ

  1. 茶袋にほうじ茶を入れて、お茶を出す。

  2. 米1合を、ほうじ茶3合に入れて、炊く。
    鍋は、吹きこぼれにくいお茶がゆ専用の鍋を使うとよい。

  3. 米1合の場合、約7分間コトコと煮た後、ふたをしっかりして火を止め、7分間くらい余熱で蒸らすとよい。煮すぎると、米が全部水分を吸っていまい、べったりしたおかゆになる。

  4. おかゆを茶わんに盛り、きりこを上にのせて、カリカリしているうちにいただく。