ラムとろ丼
士別の豊かさをひとつの丼に込める
士別市スポーツ合宿センター((株)翠月)料理長 高橋和敏さん |
「士別市スポーツ合宿センター」には全国から陸上選手がやってきます。マラソンの高橋尚子さん、野口みずきさんもここで合宿しました。料理長を務める高橋和敏さんは、厳しいトレーニングをするスポーツ選手の栄養摂取を考慮しながら、食の楽しみも大事にした料理やデザートづくりに力を注いでいます。
士別市のサフォークの飼育頭数は500頭ほどで、輸入羊肉に比べると値段は高いのが実情です。しかし、高橋さんはまず地元の人びとに楽しんでもらうために、庶民になじみ深い和風食のどんぶり物「ラムとろ丼」を創作しました。
丼には高橋さんのたくさんの思いが込められています。それは「地産地消」と「五味五色」。地元生産者が大事に育てた地域生産物を活かし、上手に組み合わせて味・香り、栄養バランスのよい丼にすること、丼の中に士別の豊かな自然と四季を表現することです。
ご飯は地元産の米で士別の大地、その上に士別サフォークのラム肉、とろろが空行く雲、卵が太陽、小ねぎが春、トマトが夏、揚げしょうがが秋を表わしています。
羊肉の味、機能成分を活かす料理と食べ方
ラムとろ丼の材料 |
味を調えたラム肉 |
ラム肉を焼く |
ラムとろ丼は士別の四季を表現している |
ラムとろ丼には、羊肉をおいしく食べる工夫もたくさん込められています。例えば、肉は解体後2、3日ねかせ、熟してやわらかくなったところを使うか、冷凍して自然解凍させて使うとおいしい、羊肉の臭いを全て消してしまうのでなく活かして“よい香りに変える”ために、ラベンダーオイルで香り付けする、などなど。
試食した本多さんは、「肉がやわらかく、とろろともすごくマッチしている」など、丼の中味の組合せの妙に感心されました。
また、カルニチンの多い羊肉は、脂肪が燃焼しエネルギーに変わりやすいので、スポーツする人にとっては持久力が増しトレーニング効果が上がること、ただし羊肉を食べるだけで運動しないと効果はない、などのアドバイスをいただきました。
まだまだ馴染みの薄い羊肉、体の健康によい羊肉を、まずは飼っている地元で、上手に活かし食べるための努力が続けられています。
4人分
- ラム肉 320g(薄切り)
- ラベンダー油 少々
- 塩・こしょう 各少々
- ご飯 4合分
- とろろ 100g
- 卵黄 4個
- 揚げしょうが細切り 10g
- ミニトマト 6個
- 小ねぎ 2本
- 切りのり 適量
- 焼肉たれ(醤油・砂糖・ごま油・おろし生姜・おろしリンゴなどでつくる)
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薄切りラム肉は、塩・こしょう、ラベンダー油で味を調え、熱したフライパンで軽くあぶる程度に焼く。
分量の焼肉たれをつくる(市販のたれでもよい)。
焼いたラム肉にたれをからめる。
丼にご飯を盛り、切りのりを周りにまぶし、(3)をのせて、中央にとろろ、卵黄、揚げしょうがの細切り、小さく角切りにしたミニトマト、小口切りの小ねぎを順にのせる。
仕上げに再び焼肉のたれをかける。
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羊毛製品づくりを市民の手で
くるるん会の辰巳美恵さん、志村富美江さん、田中和子さん |
士別市では、サフォークの飼育とともに毛糸とり、草木染め、毛編みを楽しむサフォーク研究会が発足。やがてセーター・ジャケット・マフラー・手袋などを市民の手で製品化して販売するところまで発展し、(株)サフォークが担当しています。製品づくりする市民は約100人もいるとのこと。
研究会受講メンバーが「くるるん会」をつくり、羊毛利用の研究、市民への講習や、子どもたちの体験支援などを行なっています。ステージには、くるるん会の3人が、いろいろな草木染めした毛糸とセーターなどの製品を持って登場。原毛を洗って、染色し、紡いで、編むという一連の工程を説明されました。
すべて手編みで、色やデザインも自分たちで考えているとの説明に、宮川アナから「自分だけのものを欲しいという人もふえている。これからもいい作品をつくってください」と励ましがありました。
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