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健脳食メニュー

大豆ごはん

きのことレタスの味噌汁

煎り豆腐

りんごかん

いま大人気、高齢者向け「菜の花料理教室」

 揖斐川町食生活改善連絡協議会は、71名の食生活改善推進員(ヘルスサポーター)が活動しており、6地区6チームで子ども向けの食指導と料理教室(子育て支援センター、幼稚園、学校)や、成人向け・婦人向け・男性向け・高齢者向けの健康的な食生活づくりの活動を精力的に展開しています。

 高齢者向けの活動が「菜の花料理教室」で、集落ごとに地元の希望で開かれます。みんなでつくって食べることが喜ばれ、年々、人気の教室となってきました。男性参加も多く、17年度は20地区で開催、18年度も開催希望の声がたくさんあがっています。近年の料理テーマは「健脳食」と「高カルシウム食」の2つで、開催する集落の希望でどちらかを選んでもらっています。

家でも料理して喜ばれる男性参加者

菜の花料理教室に参加された坂本龍彦さんと野原浩さん。家で料理するようになりました

 今日のステージには、受講生の坂本龍彦さん(72歳)と野原浩さん(65歳)が出演されました。

 坂本さんは、「リタイア後の人生をいかに楽しくすごすかと考えて…」地区の菜の花料理教室を起ち上げた方で、「家で、私の料理をおいしいといってくれます」と成果を語ります。
 野原さんは「将来一人になったとき、買ったものばかりでなく、少しでもつくれるように」と教室に参加。今では週4回夕飯をつくり、奥さんから「自由な時間ができた」と喜ばれているとのこと。

3つのテーマ 楽しむ・動かす・栄養

大事にしている3つのテーマを説明する坪井輝子さん(揖斐川町 食生活改善協議会会長)。右は栄養士の河村あゆみさん

 そんな男性2人の楽しい経験と変化を喜びながら、食生活改善連絡協議会会長の坪井輝子さんが、「地域の皆さんにいつまでも元気で長生きしていただくために開催しています」と、菜の花料理教室が大事にしている3つのテーマを紹介されました。

  • 楽しむ:大勢のひとといっしょにつくり食べる楽しさ。
  • 動かす:手先を動かすことで脳の働きを活発にし、認知症予防につなげる。
  • 栄養:お年寄りの健康にたいせつな栄養とそのバランスのとれた食事。

高齢者向け献立のねらい

 菜の花料理教室の健脳食の献立は、大豆ごはん、きのことレタスの味噌汁、煎り豆腐、りんごかん。河村あゆみさん(揖斐川町 健康増進課栄養士)が、それぞれの料理のねらいを説明されました。

  • 大豆ごはん:ちりめんじゃこと小松菜でカルシウムがたくさんとれます。大豆とじゃこをよく噛んで、歯とあごの健康を保ちます。
  • きのことレタスの味噌汁:レタスに火を通ことで、葉もの野菜をたくさん食べられます。
  • 煎り豆腐:豆腐、むきえびかむきあさり、卵が入って、高齢者に欠かせない良質なたんぱく質を摂ることができます。
  • りんごかん:生で食べることが多いりんごを、火を通す料理にも使って、さっぱりした味を楽しみます。

大豆ごはん

 4人分

  • 米 1と1/2カップ
  • 水煮大豆 80g
  • にんじん 1/4本
  • ちりめんじゃこ 30g
  • だし汁 360cc(醤油 小さじ2、酒 大さじ1、塩 小さじ1/3)
  • 小松菜 1/3束
  1. 米は洗ってざるに上げておく。

  2. にんじんは5mmほどのさいの目切りにする。小松菜はゆでてみじん切りにする。

  3. 炊飯器に米とだし汁を入れて30分おく。水煮大豆、にんじん、調味料を加えて炊く。ふつうの炊き方でよい。

  4. 炊き上がったら、ちりめんじゃこと小松菜を加えて、さっくりと混ぜる。

きのことレタスの味噌汁

 4人分

  • しめじ 1パック
  • レタス 100g
  • カットわかめ 3g
  • だし汁 60cc
  • ミックス味噌(豆麹と米麹をあわせてつくった味噌) 大さじ2
  1. しめじは石づきを取ってほぐす。レタスは洗って水を切り、食べやすい大きさにちぎる。

  2. だし汁に、もどしたわかめ、しめじ、レタスを入れて煮る。

  3. 具がやわらかくなったら、味噌を加えてサッと煮る。

煎り豆腐

 4人分

  • 木綿豆腐 3/4丁
  • むきえびまたはあさりのむき身 100g
  • にんじん 1/4本
  • 生しいたけ 小3枚
  • ごま油 大さじ1
  • 調味料(酒 大さじ2強、みりん 大さじ1と1/2、醤油大さじ1と1/2)
  • ねぎ 1本
  • 卵 1と1/2個
  1. 豆腐はゆでてざるに上げ、水切りしておく。

  2. にんじんは2cmのせん切りにする。しいたけは石づきをとり、1cm角に切る。

  3. むきえびは背わたをとり、3つに切る。

  4. 鍋にごま油を熱し、えび、にんじん、しいたけを炒める。にんじんがしんなりしたら、豆腐を手でちぎりながら加える。

  5. 木べらで混ぜながらよく炒める。

  6. 調味料を加え強火にし、ねぎを加えてから、水分を飛ばす。

  7. 溶き卵を入れて、大きくかき混ぜる。

りんごかん

 4人分

  • りんご 1/2個
  • レモン汁 大さじ1
  • ミックスジュース(ピーチの入ったもの) 250cc
  • 粉寒天 4g
  • 水 120cc
  1. りんごは皮をむいていちょう切りにし、レモン汁とジュースを加えて柔らかく煮て、ミキサーにかける。

  2. なべに水と粉寒天を入れて火にかけ、木べらでかき混ぜながら寒天を煮溶かす。

  3. 2のあら熱がとれたら、1に少しずつ加えてむらなく混ぜる。

  4. 水でぬらした型に入れ、冷蔵庫で冷やして固める。

たいせつな副菜を充実 野原さんのサラダ

野原さんのマカロニサラダ。5種類の野菜、りんご、わかめ、ゆで卵、ハムなど

為後さんからアドバイス

 自分で料理して食べる楽しみを覚えた野原さんは、週2回はつくるというマカロニサラダを持ってきてくれました。5種類もの野菜に、りんご、わかめ、ゆで卵、ハムと彩りもきれいで、酢を使う健康食サラダです。
 食事の献立を考えるとき、主菜であれば「今日はこの魚、明日はあの魚」と選びますが、不足しがちなのが野菜や海草などの副菜です。そこで野原さんは、主菜と合わせてバランスのとりやすい内容豊かなサラダを、持ち駒にしているとのです。

 為後さんから「かんきつ類や梅などの天然の酢を使うと、季節感がでます。五味五食といいますが、5つの味で考えると、食欲につながっていいですね」と、さらに工夫していくためのアドバイスが寄せられ、宮川アナからは「自分の好みにあわせてつくり、人に喜んで食べてもらえるのがうれしいですね」とエールが送られました。

便利です!「食事バランスガイド」

食事バランスガイドを説明する河村さん(揖斐川町 健康増進課栄養士)

 菜の花料理教室では、栄養や、噛むことの意味、食事バランスなどについて、栄養士さんが指導してくれます。ステージでは、河村さんが「食事バランスガイド」(農林水産省・厚生労働省)について、パネルを使いながら説明されました。これまでの、○○カロリーという難しい見方と違って、逆三角形の絵に食べもの一つひとつを当てはめていけばバランスの診断ができること、副菜が上から2番目にきておりその大事さが明確になっていること、など、ガイドのもつ意味を分かりやすく説明されました。

 「ふるさとの味」のステージのあと、たくさんの観客の皆さんが、岐阜農政事務所の展示ブースに立ち寄り、食事バランスガイドについて学び、資料を持ち帰りました。

食生活改善協議会と揖斐高校が協力して食学習

 揖斐高校環境生活科・福祉専攻の生徒は、「課題研究」で、食生活改善協議会(食改協)との協力・連携によって料理体験をしています。平成16年は「長寿と食品」をテーマにした高齢者向け料理。
 担当の先生は「自分の食べること中心に考えてきた生徒にとって、他の人のためということが勉強になる」といわれ、生徒からは「濃い味に慣れていたけれど、薄味のおいしさが分かった」との感想が寄せられました。
 生徒の研究報告には、長寿のための食事に大切なこととして、「日本の食事パターンは高齢になっても必要な栄養を摂取しやすいものであるため、米を主食とし(中略)動物性食品・脂肪をバランスよく摂取する」と記されています。さらに、習った高校生が今度は地元中学生に教えるという実践もありました。

 課題研究のテーマは「幼児向け料理」になるなど年によって変わります。しかし食改協の活動と学校教育が連携して世代がつながりながら、ライフステージ全体にわたる「食」を、考え身につける取り組みがすすんでいます。