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お茶の葉料理

てん茶ごはん(右がてん茶)

茶巻きロールカツ(お茶肉巻き)

ふわふわ抹茶卵焼き(奥は抹茶とてん茶)

お茶入りパウンドケーキ

茶葉のすぐれた成分を、丸ごと摂ろう

茶園の風景

煎茶

てん茶

抹茶

 お茶を飲むと、カテキン、カフェイン、ビタミン、アミノ酸、ミネラルなどの成分が摂れます。また、ほかに食物繊維、たんぱく質、クロロフィル、ビタミンE、βカロチンなどのすぐれた成分が含まれていますが、これらはお湯に溶けないため、お茶を飲んでも摂取できません。
 これに注目したのが、桂茶生産組合の若奥さんたちのグループKCL(桂茶レディース)です。お茶の葉を食べる料理を創作し、家で楽しんだり、周りに伝える活動を続けています。

 揖斐川町は「美濃いび茶」の産地で、桂茶生産組合では煎茶のほか、抹茶を生産しています。粉にひいて抹茶にする前のお茶は「てん茶」と呼ばれ、料理に使いやすいお茶です。というのも、日覆いかけて栽培するため、葉の苦味・渋味が少なく甘味がでるのです。
 小売店ではふつう扱われないため、まさに産地ならではの食材。そのメリットを活かしつつ、誰でも入手できる煎茶を中心に、家庭料理の中に手軽に取り入れてもらうことが、KCLの若奥さんたちのねらいです。

香りよく、きれいに料理する工夫

料理を説明する太田由紀子さん、太田朱美さん(桂茶生産組合の若奥さんグループKCL:桂茶レディース)

 料理には、それぞれに思いと技が込められています。
 「てん茶ごはん」は、茶葉と塩をふりかけるだけのシンプルさながら、色と香りが楽しめ、お茶の有効成分を丸ごと摂ることができます。地元の学校給食にも取り入れられています。

 「茶巻きロールカツ」は、煎茶をペースト状にして使います。子どもの好きな肉の揚げものと、香りのよい茶葉をドッキング。子どものおかずにはもちろん、大人のビールのつまみにも喜ばれます。なお豚肉はヨモギ入り飼料とビタミンEを与えて健康に育てた、地元の「岐阜・美濃けんとん」です。

 「ふわふわ抹茶卵焼き」は、抹茶で色づけしたはんぺんの緑と、かまぼこのピンク、卵の黄色というカラフルさと、ふわふわ感がうれしく、お弁当にもピッタリ。家庭料理にグーンと変化がつきます。

 ステージでは、まずおいしいお茶がふるまわれ、太田朱美さんが、嫁いでから覚えたお茶の淹れ方を説明してくれました。
 続いて、太田由紀子さんが料理への思いや工夫を話しながら、試食。ゲストの為後さんは「お茶葉の成分をムダにしないで食べるのは大賛成」「ロールカツはお茶の香りがよく効いています」などと感心されました。

てん茶ごはん

 米1合分

  • ごはん 2杯
  • てん茶 大さじ1
  • 塩 好みで
  1. あつあつごはんに、てん茶と、好みで塩少々をふりかけ、混ぜ合わせる。

※苦味がなくて食べやすい「てん茶」を使い、お茶の香りはもちろん、茶葉に含まれる栄養分や食物繊維など丸ごと食べられます。

茶巻きロールカツ(お茶肉巻き)

 4人分

  • 豚肉ももスライス 20枚
  • 茶葉(煎茶) 大さじ3
  • ガーリックパウダー 少々
  • 塩・こしょう 少々
  • 卵 1個
  • 小麦粉、パン粉、油 各適量
  1. 茶葉をミキサーで粉にし、熱湯をかけてすぐ湯を切り、さましておく。

  2. 豚肉をまな板の上に広げて、軽く塩・こしょうをふっておく。

  3. 茶葉を豚肉の真中あたりに小さじ1/2ほどぬって、その上にガーリックパウダーをひとふりし、肉をくるくる巻く。

  4. 衣をつけて揚げる。

※ガーリックが苦手な人は、塩こしょうだけとし、梅肉ソースをつけて食べるとサッパリしておすすめ。

ふわふわ抹茶卵焼き

 4人分

  • 卵 4個
  • かまぼこ(ピンク) 2〜3cm幅
  • はんぺん(白) 1/2枚
  • 抹茶 小さじ1/4
  • 砂糖 少々(お好みで)
  • 鶏がらスープの素 顆粒ひとつまみ
  1. はんぺんと抹茶と鶏がらスープの素をミキサーにかける。ラップの上にうすくのばし、包んでレンジで2分ほど加熱する。

  2. かまぼこを5mm角に切っておく。

  3. 抹茶はんぺんも5mm角に切る。

  4. 溶き卵をつくる。好みで砂糖を加える。

  5. 溶き卵に抹茶はんぺんとかまぼこを入れて、混ぜ合わせる。

  6. フライパンを熱くし、だし巻き卵と同じ要領で焼く。

※少し甘めの卵焼きにすると、冷めてもおいしく弁当に喜ばれる。

子どもたちとケーキづくり

パウンドケーキづくりを手伝ってくれた太田由紀子さんの娘さん2人

 太田さんたち若奥さんグループは、地元の大和小学校の茶園見学に協力し、親子料理教室で「お茶の飲み方」を教えるなど、次世代と、地域の人びとにお茶文化を伝える活動をしています。そして、わが家では子どもといっしょに茶葉ケーキづくりするなど、お茶のある暮らしを楽しんでいます。

 ステージには、由紀子さんの小学5年生、3年生のお子さんもいっしょに出演してくれました。パウンドケーキの粉を混ぜるところや、ケーキを切るところを手伝ってくれたそうです。ケーキは煎茶入り・ほうじ茶入りの2種類を紹介してくれました。

 為後さんは「お手伝いすることは大事。おいしいっていってもらったらもっとうれしいね」と子どもたちを励まされ、「ケーキにはお茶葉をもっと入れてもいいね」とお母さんたちにアドバイスされました。

お茶入りパウンドケーキ(煎茶ケーキとほうじ茶ケーキ)

 18cm程度の型2本分

  • ホットケーキミックス 200g
  • 卵 3個
  • 無塩バター 80g
  • グラニュー糖 80g
  • 牛乳 大さじ3
  • 茶(煎茶または番茶) 大さじ3
  • ケーキ型にぬるバター 少々
  1. 煎茶は、ミキサーで粗くひいておく。

  2. 無塩バターを室温でとかし、よく練ってからグラニュー糖を加える。

  3. 別のボールでホットケーキミックス粉に1の茶葉を混ぜる。

  4. 2に溶き卵を入れて、よく混ぜ合わせる。

  5. 4に3を入れ、最後に牛乳を加えてよく混ぜる。

  6. 型に流し込み、170℃のオーブンで25分焼く。

※混ぜ合わせに15分、あとは焼くだけの超簡単ケーキです。 ※ほうじ茶ケーキの場合は、番茶を香りが立つくらいにから煎りし(焦がさないようにする)、冷ましてからミキサーで粉砕する。煎茶よりこまかく砕く。
※抹茶ケーキの場合は、ホットケーキミックス200gに対して抹茶小さじ1/2程度。

産地を、食の豊かさの発信基地に

食育・健康フェアの屋外テントでKCLによるお茶の直売

 お茶農家の若奥さんが子育てを終え、茶園で働くようになることを「茶園デビュー」といいます。以前は作業者としての「畑デビュー」でしたが、今、直売所やイベントなどでお茶につて説明し、楽しみをアドバイスするメッセンジャーとして登場する「直売所デビュー」に変わってきました。

 メンバー自身、よそから嫁いできたとき、お舅さんたちの淹れるお茶のおいしさにカルチャーショックを受け、そういうことを地域の人たちや消費者に伝えていきたい、といいます。
 産地ではこれまで、生産と販売を重視しがちでしたが、そこにある食と暮らしの知恵を受け継ぎ、もっと豊かにして発信していこうという活動が、さかんになっています。