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お年寄りたちが楽しむ
「温泉の休日」の一品持ち寄り料理

持ち寄りの料理

下から右まわりに、たけのことえんどうの卵とじ、花豆の煮つけ、野沢菜の浅漬け、きゅうりの佃煮、たくあんの砂糖かけ、にんじんといんげんとこんにゃくのごま和え、わらびのおひたし、スナックえんどうのごま和え、長いもの梅漬け和え、真ん中が枝豆、あられ

りんごのお焼き

温泉につかり、食を楽しむ1日

天蕨地区老人クラブの片桐すみよさん、藤沢松ヱさん、望月房さん

出演された天蕨地区老人クラブの皆さん

高山村保健福祉総合センター チャオルの森
(提供:高山村)

 高山村は山田温泉・松川渓谷温泉・奥山田温泉など、豊かな出湯の村。ここの保健福祉総合センター「チャオルの森」で、老人クラブのお年寄りたちが、温泉に入り、健康体操をして、会食を楽しんで1日過ごすのが「元気はつらつクラブ」です。

 老人クラブといっても、現役で農作業をしているメンバーなので、チャオルの森にいく日がまさに月1、2回の「休日」。前の日から、何の料理を持っていこう、初物だからコレにしようと考え、準備して出かけるのです。男性も家の周りの山椒を積んで佃煮にしたり、山へたけのこ採りに行き煮物にしては持ち寄ります。

 不思議と同じ料理は少なく、味は家々で違うので、まさに十人十色。お互いの味をほめあい、旬の食材情報と料理の工夫を交換することが、この集まりの大きな楽しみになっています。

旬の料理、ふるさとの味のオンパレード

北沢しめさんの「花豆の煮つけ」と望月花枝さんの「あられ」

 ステージには、片桐すみよさんはじめ天蕨地区の老人クラブの皆さんが、持ち寄り料理11種類とともに登場されました。今が旬の味、なつかしい故郷の手づくり料理です。これらが、参加者が多いとさらに多くなり、日によって(21地区の各グループが順番で実施)、月によって変わっていくのですから、ものすごい種類になります。

 数え年で90歳になる北沢しめさんは「花豆の煮つけ」をつくってきてくれました。圧力鍋で味をよく含ませた煮豆です。望月花枝さんは「あられ」。小麦粉をもちに搗いて乾燥させておき、油で揚げて砂糖、醤油をまぶしたなつかしい味です。

スナックえんどうのごま和え

藤沢松ヱさんのスナックえんどうのごま和え

 藤沢松ヱさんは「スナックえんどうのごま和え」。スナックえんどうは、大きくなってもやわらかいので便利、それを純和風で体にもいいごま和えに。宮川アナは「マヨネーズで食べることが多いけど」と、ごまを使う工夫に感心されました。

  • スナックえんどう 
  • 白ごま(すりごまでもよい) 
  • 塩 
  • 砂糖 
  • 醤油 

  1. 湯をわかしスナックえんどうをゆでる。塩を少し入れると、色が鮮やかにでる。

  2. 白ごまをすって、塩、砂糖、醤油少々で味つけし、スナックえんどうを和える。えんどうに甘味があるので、砂糖はそんなにいれなくてもよい。


この味でなくちゃ 「たけのこ汁」

 ちょうどこの時期は根曲がり竹が旬。たけのこは焼いてバーベーキュー、天ぷら、煮物などにするとおいしいですが、なんといっても高山村いちばんの味覚は、味噌仕立てで鯖の水煮入り「たけのこ汁」です。望月房さんは、「値段の高い鮭缶ならもっとおいしかろうと入れてみたけど、やっぱり鯖缶」といいます。この季節には鯖水煮缶が値上がりするといわれるほど、おいしい組み合わせなのです。

 望月房さんが紹介してくれたのは「根曲がり竹のたけのことえんどうの卵とじ」。息子さんが早起きして、おいしいたけのこが出る遠くの山までいって採ってきてくれたそうです。枝元さんは「噛んでいい音がする。新鮮なうちに料理したからすごくおいしい」。

たけのことえんどうの卵とじ

望月房さんのたけのことえんどうの卵とじ

望月房さんと藤沢松ヱさん


  • たけのこ
  • スナックえんどう
  • だし汁
  • 砂糖
  • 醤油

  1. たけのこの皮をむいて、下の硬いところを切り取り、さっとゆでる。

  2. だし汁に砂糖、醤油を入れて火にかけ、煮上がったら、スナックえんどうとたけのこを入れる。

  3. とき卵をさっと流し込み、火を止めてふたをして、熱をまわす。

創作料理の発表と試食の場

りんごのお焼きについて話す片桐すみよさん

 モニターに、先月の天蕨地区の集まりを撮影したVTRが映しだされました。皆さん、自分の料理を出してすすめ、とりまわししてもらいます。男性の参加もあり、和気あいあい。

 片桐さんが、この日特別に皆さんにすすめたのは、りんごのお焼き。天神原地区の直売所「たちべり」では、丸なす、野沢菜、かぼちゃなどのお焼きをつくって販売しています。これまでに、片桐さんは桜の花びらを入れて香りを楽しむお焼きを考案しましたが、今回はりんごに挑戦しています。

 「高山村は、村の堆肥センターで生ごみや牛糞で堆肥をつくって、りんごにも野菜にも使う環境保全型農業の村で、こだわりのりんごがあります。これをお焼きにしようと、考えました」。品種はふじ。まだ味つけなど試作途中ですが、まずは老人クラブの皆さんに味をみてもらおうというわけです。

 VTRを見ながら、宮川泰夫アナが「いよいよ食べていただきます。評価が気になりますね」。試食した仲間からは「甘酸っぱくておいしい」「若い人にもいいね」と、まずまずの評価で、これからさらにいろいろな人の意見を求めて、改善していきます。

 ステージでは、ゲストの枝元なほみさんが試食。割ってみて「黄金色できれい。りんごが硬くもないし、やわらかすぎないでおいしい。やさしい甘さがあるのは、環境にやさしい農業だからですね」と喜ばれました。

りんごのお焼き(試作中)

  • りんご 
  • 小麦粉(中力粉) 
  • 砂糖 
  • レモン汁 
  • 塩 
  • ベーキングパウダー 
  • 水(こねる用。人肌くらいのぬるま湯) 

  1. りんごの皮をむき芯を取っていちょう切りにし、砂糖、レモン汁、塩少々などを加えて煮る(水は加えない)。

  2. りんごから汁が出てくるので、なくなるまで煮詰める。

  3. 中力粉にベーキングパウダーを加えて、ぬるま湯でこねる。耳たぶの硬さより少しやわらかいくらいがよい。

  4. こねた皮を丸く手に取って平たくし、真中にりんごをおいて、皮をのばして包む。

  5. 蒸し器に入れて、13分ほど蒸す。


おほめの言葉がうれしくて、料理に励み

 この日ステージに来てくれた男性参加者は藤沢一郎さんで、持ち寄りの一品は12月に自分の手で漬けたたくあん。「おほめの言葉をいただくのがうれしくて…」と、5月には山椒の新芽の佃煮、6月にはたけのこ料理というように、工夫をこらして参加しています。宮川アナは「男性はほめるのがいちばん。やれることがいっぱいありますから」とアドバイス。

 「昔の食料難のころの苦労話をして、今はいい時代じゃないかと言いながら、大勢で食べたり話したりするのが、何より長生きの秘訣です」と藤沢松ヱさんは言います。これには皆さん同感で、月に1、2回のクラブの日には、予定を何とか何とかやりくりして参加します、という人がほとんどです。

 ゲストの枝元さんは、「楽しみの場であり、勉強の場ですね。私も仲間に入れてもらえますか?」。宮川アナは「65歳からですから、私のほうが先に入れます」。

村の牧場で、スキー・温泉・山菜採り

山田牧場、山菜採りも楽しい

 農家が夏に牛を山上げしている山田牧場は、温泉スキー場でああり、芝わらびの宝庫です。短いながらおいしいわらびが採れます。また、牧場の回りでは、根曲がりたけのこが採れます。6月から7月にかけての休日には、多くの人が山菜をもとめて出かけます。