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太巻き寿司

この日の太巻き寿司。
中央列上から祝、盆栽の梅、稲穂、盆栽の梅、
左右列上からたんぽぽ、四海巻き、梅、ばら

おいしい大網白里産米の新米の季節

フェアの8月下旬はちょうど新米収穫の時期

 8月のお盆には早生品種の「ふさおとめ」、続いて中生の新品種「ふさこがね」(千葉28号)、8月末には晩生の「こしひかり」が収穫を迎え、食育・健康フェア当日は稲刈り・脱穀の真っ盛り。そんなお米の旬に、おいしい大網白里産米、東京湾ののり、家でとれた野菜、かんぴょう、卵など、地元の産物を活かした芸術的な「お米健康食」がステージに登場しました。

100種類もの模様が・・・

太巻き寿司研究・愛好のお仲間、木村つや子さん、
渡辺輝子さん、星見和子さん、石山智子さん

大網白里アリーナの落成を祝って「祝」

縁起の良い四海波を表わした「四海巻き」

 切り口も美しく感動的な「房総太巻きずし」は、100種類もの多彩な模様があり、たくさんの人が作って楽しんでいます。

 ステージには、50種類の巻き方を覚えたという、80歳の木村つや子さんと、太巻き寿司研究・愛好の仲間、渡辺輝子さん、星見和子さん、石山智子さんが出演されました。持ってこられた大きな寿司桶を開けると、色とりどり7種の寿司が現われました。

 木村さんが、「これは、大網白里アリーナの落成を祝って『祝』の文字、これは大網白里のおいしい新米の時期だから『稲穂』の絵柄、縁起の良い四海波を表わした『四海巻き』・・・」と、一つひとつ説明してくれました。

美しさを愛でながら健康食

 きれいな太巻き寿司のお米をピンクに染めているのは、ツルムラサキの実を冷凍しておいたもの、赤は紅しょうが、赤い花びらは桜でんぶ、芯の朱色はヤマゴボウ漬け、葉の緑は野沢菜漬け、文字や模様の縁どりはのり、その間にかんぴょう、黄色は卵焼きやにんじんなどです。
  のりの上にご飯をしいて山谷をつくり、これらの彩り用の素材を添えて巻いていきます。模様によってそれぞれ、山のたて方、素材の組み合わせ方、置き方があるので、美しい断面ができるのです。

 ゲストの本多京子さんは、はじめから「美しい!」と感動されましが、皆さんの説明を聞きながら、「紫の色素アントシアンは酢にあうと鮮やかなピンクに発色します」「ご飯を寿司めしにすると、体内でゆっくり燃えるので血糖値が上がりにくい健康食に」「四海巻きは、一度巻いたものを切って背中合わせにして、きれいに巻き直すという発想がすごい」と、美しさを愛でながら健康的な食事を楽しめる、太巻き寿司に秘められた豊かな知恵を紹介されました。

習い、伝える太巻きの技

芯にスティックチーズを使った「梅」

 ステージの画面では、太巻き寿司をめぐる伝承がマンガで紹介されました。昔、むらにいた寿司名人のおじいさんが急になくなったあと、女性たちが発奮して、その技を習得して伝えてきたというお話です。出演者は「子どものころ、お祭りの日になると、母がお土産用に一所懸命に巻いていた姿と、いただいたときのうれしさが脳裏に浮かびます」と太巻き寿司に取り組む思いを語ってくれました。

 こうして巻く技を身につけた人びとが、次の世代へと伝えてきたのです。今では、子どもが喜ぶスティックチーズやハムなど新しい素材も取り入れているとのことです。いっぽう、一人ぐらしの高齢者に懐かしい味を届けて喜ばれているそうです。太巻き寿司は、人と人、世代と世代をつなぐコミュニケーションのツールでもあるのです。

 最後に宮川泰夫アナに、お土産が贈られました。中を見ると「NHK」の文字と、宮川さんの笑顔の模様。「記念にします!」と感激の宮川さんでした。