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落花生の料理

落花生の煮豆

落花生のサラダ(落花生和え)

「豆落花生」の味噌ピーナツ(右は昔風、左は今風)

落花生の本場ならではの食べ方


「アグリライフ大網」会長の河野薫代さんと、 稲生重子さん、
橘弘子さん、 試食を楽しむ本多さん、宮川アナ

落花生の株を持って

落花生の葉茎と地中で実った莢豆

 千葉県は落花生の本場です。それだけに、ふつう落花生といえば炒ったピーナツを「おやつ」「つまみ」に食べるだけなのに対して、ここではじつにたくさんの料理に使い、「おかず」として食べています。ステージでは、「アグリライフ大網」会長の河野薫代さんと、稲生重子さん、橘弘子さんが、落花生の株(茎葉と地中に入って実った莢豆)をもって出演され、料理のいろいろを紹介してくれました。

 アグリライフ大網は農家女性の生活改善4グループの集まりで、「快適で楽しみ多い家庭づくり、地域づくり」をスローガンに、大網白里町農村環境改善センターを拠点に活動しています。地域農産物をより魅力的にするオリジナル食の開発と、地域の人びとへのアピールに力を入れてきました。落花生もそのひとつです。

ナッツでなく、豆料理を楽しむ

 はじめに紹介されたのは、生の落花生を薄皮ごと茹でて食べる「茹で落花」。夏の終わりから秋の初めにかけての旬限定で、とれたてがおいしい産地ならではの楽しみです。続いて、やはり地域で昔から食べてきた、薄皮のまま煮る「煮豆」。

 「茹で落花」のサクサク・シャリシャリ感を楽しんだゲストの本多京子さんは、次に煮豆を味わい、「落花生というと、ナッツだと思っていたけど、こうして食べると、ああっ、豆なんだということがよく分かります。煮豆のほくほくした感じがとてもいいですね」「カロリー源としてだけでなく、オレイン酸などを含んで血液サラサラ効果もあるし、ポリフェノールのある薄皮を自然に食べられるのがすごくいいですね」と、落花生のよさを活かす料理に感心し、次ぎに何が出てくるか興味津々。

落花生の煮豆

  • 薄皮つき落花生(生)1kg
  • 砂糖 300〜400g
  • 塩 小さじ1
  1. 薄皮つきの落花生はよく洗い、一晩水につける。
  2. 鍋に水を切った落花生と新しい水を入れて、やわらかくなるまで煮る。
  3. よく煮えたら砂糖を入れ、弱火で味を含める。
  4. 仕上がり直前に塩を入れる。
    (圧力鍋で20分くらい煮て、20分くらい冷ますと、時間短縮になる。)
※調味料を入れたらあまり煮ないで、火を止めて煮汁につけておくと、固くならなくてよい。

マヨネーズのない時代のサラダ

 河野さんは、マヨネーズのない時代にお母さんが作ってくれたのを受け継いだ「落花生のサラダ」を紹介。炒った豆を摺って、酢・砂糖で味つけした「落花生ドレッシング」で、じゃがいも、にんじんなどの温野菜を和えます。本多さんは「初めてです。マヨネーズ和えよりサッパリして、香りがあって、落花生の白和えですね」と、その味、香りを楽しまれました。

落花生入りサラダ(落花生和え)

  • じゃがいも 500g
  • にんじん 100g
  • たまねぎ 100g
  • さやいんげん 100g

    落花生和え用
  • 落花生(炒って皮を向いたもの)80〜100g
  • 酢 60cc
  • 砂糖50g
  1. じゃがいも・にんじん・たまねぎは、1cmの小口切りにして、やわらかくなるまで茹でる。
  2. さやいんげんはさっと茹で、食べやすい大きさに切る。
  3. 炒り落花生はごますり器で摺りつぶし、酢と砂糖を加える。
  4. (3)を(1)、(2)にかけ、混ぜ合わせる。

自家用品種「豆落花生」でつくる味噌ピーナツ

左が豆落花生、右がふつうの落花生  
ぱらぱらほぐれる今風味噌ピー(左)、塊になる昔風味噌ピー

 稲生さんが紹介してくれたのは、昔から自家用だけにつくり続けられている小粒で丸い品種「豆落花生」(マメラッカ)を使った「味噌ピーナツ」(落花生味噌)。豆落花生は、肉質がサクサクして味がよく、「茹で落花」にしてもおいしいですが、とくに味噌ピーナツは早く火が通ることもあって、この品種でなければなりません。市場の流通にはのらず、農家はタネを自家採種して大事に伝えてきました。

 まさに地元で楽しむ味で、家々で特徴があります。都会に出ていった兄弟などは、毎年収穫の時期になると、送られてくるのを楽しみに待って、自分で味噌ピーナツをつくるといいます。子どもたちの豆離れがすすんでいるなか、豆落花の味噌ピーナツが光ります。

 本多さんは、かわいい落花生に「生まで食べちゃいました! 甘いですね」。味噌ピーナツは、砂糖・味噌を使うため塊になりやすいのですが、稲生さんは、最後に酒を加えることで、豆がほぐれる新しい工夫を披露してくれました。

味噌ピーナツ(昔風と現代風)

  • 落花生(豆落花生) 100g
  • 味噌 40g
  • 砂糖 60g
  • サラダ油 適量
※現代風には、以上のほかに、酒大さじ1
  1. フライパンに油をひいて、落花生を焦がさないように弱火で10分くらい、ゆっくりと炒る。
  2. よく炒れたら、砂糖・味噌を入れ、豆がなじんできたらできあがり。
※現代風は、(2)の豆がなじんだところで酒を入れてできあがり。これで、豆が固くくっつきあうことなく、食べやすい。

「故郷(ふるさと)に残したい食材」豆落花生

「故郷に残したい食材」トップページ
http://nipponsyokuiku.net/syokuzai/

 「故郷に残したい食材」は、地域食文化発掘・普及事業(実施主体 農文協)によるもので、2004年度の調査結果がインターネット「ニッポン食育ネット」中のコーナーとして公開中です。
 秋冬編として、全国から115食材のうち千葉県では、「豆落花生」のほか、甘味とほのかな香りの枝豆で味噌や黄粉にもよい「小糸在来種の大豆」、成田山の精進料理に欠かせない大型で煮物にしてやわらかく美味な「大浦ごぼう」、お雑煮にきれいな緑色をそえる「はばのり」、偉大な海の恵み、鯨食文化を伝える「つちくじら」が取り上げられています。

21年目を迎える農家直売所の草分け

農家女性による直売所の草分け、白里野菜直売所。今も一袋100円を守っている

 「アグリライフ大網」に参加する第一グループと北新地グループが開設する白里野菜直売所は、生活改善グループによる直売所の草分けで、各地から視察が訪れて学んでいきました。新鮮で農家ならではの楽しみ食材と加工品が並び、値段は開設いらい1袋100円を守りとおしてきました。野菜はできるだけここで買うというファンがたくさんいます。

 出荷メンバーのお母さんたちは、それぞれ料理・漬け物などの得意技があり、いっぱいとれた地元野菜をおいしく食べる料理法を教え、レシピを配るなどして消費者サービスしています。
  これまでに配ったレシピの例としては、炒りピーマン(ピーマン・しらす・ごま)、なすの南蛮漬け(なす・にんにく・しょうが・ねぎ・とうがらし)、キャベツのトマト煮(キャベツ・たまねぎ・トマト・ベーコン・チーズ・牛乳)など。