緑なす杉林と黄色く色づく稲田、向こうには九十九里の青い海。その昔、日本が食べものも、木綿や藍などの衣料も、建築材料も自給していた江戸時代、九十九里のイワシ肥料が全国の木綿生産などの発展をもたらしました。
  イワシ不漁期には水田づくりへの投資が行なわれ稲田が広がりました。山武の杉は、火事の多かった江戸で上総戸として使われるいっぽう、杉の保護のために植えられた松が漁村の燃料となって肥料生産を助けるというように、「山・田・海の幸ネットワーク」が、自給・自活の日本を支えていたのです。
 21世紀のいま、大網白里町の「山・田・海の幸ネットワーク」の豊かさを改めて見直し、再発見し、子どもたちの健康的な食生活、地域みんなの食の楽しみづくりに活かしたい。そんな願いをもって、食育・健康フェアが開かれ、落成なった大網白里アリーナにたくさんの人びとが集い、活発に交流しました。



  • イワシのすり身料理
  • 太巻き寿司
  • 落花生の料理
    特産のしし唐辛子を使って
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    地元出演者の皆さんと堀内慶三大網白里町長、宮川泰夫アナ

     丘陵から九十九里の海まで、山・田畑・海の幸に恵まれた大網白里町。ここでは地域のお母さんたちのつくるたくさんのグループが、豊かな食材を無駄なく調理し、保存・加工して、楽しみを2倍3倍にふやす活動を続けています。
      昔は共同の行事や付き合いのなかで、ふるさとの味や技が伝わっていきましたが、近年、都市部からの新住民が増え、また生活様式も変わって、そうしたコミュニケーションも途絶えがち。そんななか、子どもたちや子育て中のお母さんたちに、むらの先輩母さんたちによる「食の楽しみ伝承」が活発におこなわれているのです。
      新・旧住民皆んなのものになっていく地域の食の豊かさをご紹介します。

    取材・文責:農文協
    記録撮影:倉持正実


    会場のようす。石臼体験コーナーなど
    食と健康に関するお医者さんのお話など
     
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