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元気汁、ぶつ焼き
郷土食が、イベントの楽しみ「元気汁」に
この地域では以前、水田裏作の小麦・大麦が食生活を支えていました。小麦粉の利用法がたくさんあるなかで、手早くできて野菜もいっしょに摂れるのが「だご汁(団子汁)」です。練った小麦粉を、手でつみ切って入れることから「つん切りだご汁」と呼びました。 この郷土料理が今、町民参加で綾部神社まで往復する「春風ウォーク」など、町のいろいろなイベントや祭りで「元気汁」の名でふるまわれ、すっかり定着。もともと大根・にんじん・ごぼう・さといも・さつまいも・ねぎ・きのこなど季節の野菜いっぱいの汁ですが、元気汁の名のとおり「元気が出るように」と、豚肉を入れ、小麦粉を水の替わりに豆腐でこね、スキムミルクも加えてたんぱく質やカルシウムなどの栄養豊かにするアイディアが込められています。 みやき町食生活改善推進協議会の中村百合子会長が、元気汁を説明され、「つん切り」の手技を見せてくれました。ゲストの枝元なおみさんは「豆腐でこねると、いつまでも軟らかくていいですね」と、アイデアの良さをコメントされました。 元気汁(つんきりだご汁)
台所の万能選手の「もね」が復元、お目見え
佐賀県は焼き物の名産地で、ここみやき町には白石焼があります。その窯でかつて、直径50cmほどもある大きな皿状の「もね」という素焼きの器がつくられていました。これを「へっつあん」(かまど)にかけて、餅を焼き、残りご飯を焼き、黄粉用の大豆やはったい粉用の大麦、お茶の葉までも炒ったのです。 今では知る人の減ってきた「もね」を、町では子どもたちの体験学習用に窯元に焼いてもらい、この日のステージで人びとの前で「ぶつ焼き」が再現されました。紹介、実演してくれたのは、食生活改善推進員の石橋壽子さんと三牧美代子さんです。 「ぶつ焼き」は子どもが自分で焼いたおやつ
ぶつ焼きは、小麦粉に砂糖を少し加え、「もね」に流し込んで、薄く焼いたもので、気泡がぶつぶつ出るから「ぶつ焼き」とか「ぶっつ焼き」と呼んだとのこと。焼けたら、味噌や黒砂糖をといて煮詰めたタレをはさんだり、クルクル巻いたりして食べました。今風には、クレープです。 それで、食改さんたちは北茂安小学校3年生の「さわやかタイム」でぶつ焼きを教えたことがあります。体験した子どもたちから、「うれしかった」「おいしかった」「家でも作ります」などのお礼が届きました。 ぶつ焼き(ぶっつ焼き)
健康おやつ「ぶつ焼き」の味わいと温かみぶつ焼きをめぐっては、中村さんたちにもうひとつ、「子どもたちやお母さんたちに健康的なおやつを」との願いがあります。「もね」を熱くして焼くと、油を使わなくてもほとんど焦げません。それで、子どもたちがおやつで摂りすぎがちな脂肪を少なく、砂糖も少なくできるのがぶつ焼きの良さです。 枝元さんが「モッチリして焼けたところが芳ばしいです」というと、宮川アナは「こういうものが美味しいんです。子どもたちが自分で焼いて食べることがミソ」と応じました。三牧さんの「体験学習は寒い日だったので、もねを囲んでみんなで手をかざして温まりながら、話を聞いてくれました」の言葉には、「素朴なもねという道具ひとつで、そういう場面がつくれるんですね」と感心。復元したもねの温かみが、会場に広がりました。 この日、食改さんたちは、屋外ブースで、元気汁1000食分と、ぶつ焼き500個を来場者に振る舞い、喜ばれました(展示ブースのようす)。 |