野も山も、人も静かに冬に向かっています。しかし、これからが食の宴の季節。1年の農作業の終わりを祝いねぎらう庭仕舞いでは「へっちょこだんご」またの名を心もはずむ「うきうきだんご」、薬師様のお年とりには「くるみ味」の串もち、大師様には「だいすこけえ」、大国様には数々の大豆料理、などなどというように、1年の実りと受けつがれた技を総結集して、神々とともに地域の食を楽しみ、伝えてきたのです。
 いまそれを、子どもたちとともに楽しみ、伝えていこう。そんな願いをもつ人びとが、食育・健康フェアに集い、ステージイベントに、フロア展示・体験に、屋外イベントに、二戸市の伝統を未来につなぐ食の祭典が繰り広げられました。




  • 「くるみ味」の串もち・そばかっけ
  • 雑穀を多彩に活かす
  • 地元産鶏肉利用の学校給食料理6品
    雑穀・鶏肉・野菜…二戸の食材をたっぷり使って
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    地元出演者の皆さんと為後喜光さん、宮川泰夫アナ

     やませ吹く寒冷な気候のもと、畑作農業の恵みの小麦、ひえ・きび・あわ・そばなどの雑穀、大豆を最大に活用して、多彩なだんご・焼もち・そばや豆料理を楽しんできた二戸市の食。いま気がついてみれば、それはミネラルや繊維の多い「ヘルシー食」そのものです。いっぽう、伝統の南部玉味噌や雑穀料理がつくり出す味わいには、個性的なおいしさがあります。昔からの知恵が育てた食が、今もっとも新しいのです。そんな二戸の食のおいしさを表わす言葉が「くるみ味」。よそでは味わえない「地域の味」の楽しみです。
     二戸市では、そのような地域の味をかけがえのない宝として育て伝えるお母さんたち=「食の匠」、JA女性部、食生活改善推進員、生活研究グループなどがたくさん活動しています。また生産者―医療関係者―調理関係者―学校がネットワークをつくって、子どもたちに伝えています。そうした人びとの願いとともに、今もっとも新しい「ヘルシー食・地域の味」の楽しみを再発見し、全国へお届けします。

    取材・文責:農文協
    記録撮影:倉持正実


    会場のようす。石臼体験コーナーなど
    食と健康に関するお医者さんのお話など
     
    主催団体、後援団体など、開催概要をPDFファイルでご覧になれます