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グループで自慢・人気の食べもの展示、試食、販売

にぎわう地元産品コーナー

 夏には稲、枝豆・大豆、冬には裸麦、そら豆、えんどう、ブロッコリー、レタス、たまねぎ、いちごと、水田・畑を有効活用している松前町の農業。この産物を食生活に活かし、またおやつなどに加工して地域のイベントや直売所に楽しみを届けている生産者女性グループの活動が盛んです。この日、フロアの「地域産品コーナー」には、各グループが、人気の高い自慢の加工品や料理を展示してレシピを配り、試食・販売も行ないました。


■生活研究グループ「つどい」

生活研究グループ「つどい」の展示。
左:ひしお、ちりめん、ぎのうまんじゅう。右:りんまん
ひしお(もろみ)づくりの紹介パネル
つどいの会員の皆さん

 北伊予地区の農家女性の生活研究グループです。ステージ「あなたが主役 ふるさとの味」では、高石コズエ会長と水口ミドリさんが、ご飯の友「ひしお」について紹介してくれました。この展示ブースでは、ひしおづくりの工程を写真入りでくわしくパネル紹介。また、地元の北伊予中学校で、春の節句のおやつ「しょうゆ餅」づくり(小麦粉をねってしょうゆと生姜で味つけして蒸す)の体験に協力して、喜ばれていますが、その活動のパネル紹介もありました。

 食べものの展示は、江戸時代の飢饉のとき自分が餓死しながら麦のタネを残した地域の恩人、義農作兵衛にちなむ「ぎのうまんじゅう」、春の節句につくられる色とりどりの染米の飾りが美しい「りんまん」、地域産物のそら豆を使った煮豆「おたふく豆」、「そら豆ずし」など。試食には「ひじきご飯」をふるまいました。


■生活研究グループ「はるかぜ」

生活研究グループ「はるかぜ」の
たこ飯、草餅の試食、販売
はるかぜの会員の皆さん

 岡田地区の農家女性の生活研究グループです(リーダー 田中榮子さん)。おもな生産は、米麦と枝豆、いちご、レタス、スナックえんどう、そら豆。完熟したそら豆を乾燥・保存しておき、これで餡をつくったり、赤い小粒の在来品種を赤飯に使ったりするなど、そら豆の利用を楽しんでいます。そら豆のこし餡を半ごろしの餅で包み、周りに黄粉をまぶした「草餅」は、週2回出す朝市でたいへん喜ばれています。

 また、得意料理は、昔から食べられてきた「たこ飯」。あっさりとした松山揚げ、にんじんといっしょに炊くご飯ですが、薄味でたこの風味がよく、噛むほどにご飯がおいしく、人気です。この日、草餅とたこ飯の試食、販売、4色の切り餅の販売をしました。


■JA松山市北伊予支所女性部 加工グループ

女性部加工グループによる
多彩な味噌や「ひのかぶ漬け」などの展示
加工グループの皆さん

 北伊予支所女性部(部長 相原君子さん)の加工グループの皆さんは、生産活動に忙しいなかで、産物をさまざまに加工してわが家の生活に活かし、また近所の人びとに喜んでもらう活動を続けています。ステージ「ふるさとの味」で紹介した「ひしお」づくりには、転作大豆を活かそうと早くから取り組み、現代風にアレンジしたひしおをつくっています。

 メンバーは、地域名産の芯まで濃い赤に染まり歯切れのよい「ひのかぶ漬け」や、そら豆料理、青大豆や黒大豆を使った多彩な味噌、うこん入りたくあんなど、さまざまな地産地消の食品をつくり出しています。この日は、そうした手づくり加工品が展示されました。


■JA松山市北伊予支所レタス部会女性部

レタス部会女性部によるレタス料理展示
レタス部会女性部の皆さん

 水田輪作で栽培された健康育ち、厳寒期のトンネル栽培は農薬散布ゼロ、緑濃い外葉もおいしく食べられるのが松前町レタスの魅力です。ステージ「ふるさとの味」では、ゲストの料理研究家、枝元なほみさんが、外葉を活かした「レタスの水餃子鍋」を創作、紹介してくださいました。

 北伊予支所レタス部会女性部(部長 遠藤多喜子さん)では、レタスのおいしい食べ方の工夫、アイディア料理募集など、レタス食の普及に向けた活動を続けています。この日は、「鮭とレタスのチャーハン」「レタスの柚子味噌和え」「ちぎりレタス(サラダ)」を試食に出し、「豚バラキムチレタス丼」「じゃことレタスの炒めもの」「卵とかまぼことレタスのサラダ」を紹介しました。どれも、レタスのシャキシャキ感、外葉の緑色、肉に対するサッパリ感など、レタスの特徴を活かして楽しむ料理です。来場者は喜んでレシピを持ち帰っていました。


■海産物珍味の販売―四国珍味商工協同組合

海産物珍味の販売

 松前町は全国の80%の生産を占める小魚珍味加工品の産地です。明治時代に伊予灘で獲れる豊富な小魚を活かして珍味加工が始まり、「おたた」と呼ばれる魚の女性行商人によって、消費者のもとへ運ばれました。

 自然の旨味が凝縮された松前珍味は、今日では加工品目もグンと増え、またカルシウムに富み、よく噛んで食べる健康食品としても注目されています。地元産品コーナーで、珍味の展示、販売が行なわれました。

松前町保健栄養推進協議会のブース

ヘルスメイトの皆さん

 町民の健康的な食生活・食習慣づくりに地道な活動を続ける保健栄養推進員(ヘルスメイト)さんのブースです。ステージ「あなたが主役 ふるさとの味」では、大西会長が中学生の「親子のふるさとおにぎり教室」について紹介してくれましたが、フロアでは、生活習慣病予防のための献立の展示紹介、食生活相談、健康的な食生活づくりのパネル展示などを行い、健康食の試食コーナーが来場者で賑わいました。

おすすめ健康食、ヘルシー料理の試食

松前町保健栄養推進協議会による健康食の試食、麦まんじゅうとコーヒーチキン

 試食は、麦まんじゅう、豚汁、コーヒーチキンの3品。麦まんじゅうは、裸麦の産地松前町にちなみ、小麦粉に裸麦のはったい粉(炒って粉に挽いたもの)を加えてつくるまんじゅうで、素朴な味が喜ばれています。コーヒーチキンは、コーヒーでゆがいて肉の臭みと脂を抜いてポン酢で味つけし、松前町産レタスと食べます。ヘルシーな鶏肉をさらにヘルシーで食べやすくするアイディアです。「ふるさとおにぎり教室」の献立にもあった豚汁は、1杯で塩分が1食分0.9gという薄味。「1日の塩分9g以内にするには、味噌汁はこのくらいが適量です。家庭の味と比べてみください」「このほうが、野菜のおいしさが楽しめます」とアドバイスしていました。

体の測定、健康相談コーナー 松前町保健センターなど

ラリーで回って、体と健康を見なおす

動脈硬化指数のチェック
歯の健康相談

 気になるメタボリックシンドロームや体力年齢。来場者は「クイズスタンプラリー」のカードをもって、各測定・相談コーナーまわり、「血管年齢はまずまずの値です」「奥歯がキチンと磨けていません」など、診断とアドバイスを受けていました。

○動脈硬化指数チェック…指先の脈波から自分の血管年齢を知り、若く保つための生活に心がけてもらいます。

○足指力チェック…親指と人差し指の握力の強さ、その左右の足のバランスが、転倒しやすさに関係します。両足の握力測定で、そのたいせつさをアピール。

○歯の健康コーナー…歯磨きのしかたの点検と指導、痛くなる前に虫歯の進行をつかむチェックポイント、など。

○メタボリックシンドローム危険度チェック…肥満度を知るためにたいせつな復位(おへそ回り)の正しい測り方を体験。「メタボリックシンドローム危険度チェック用紙」には、体型、運動習慣、食生活習慣、ライフスタイルについての30のチェック項目があり、20以上だと危険、6〜19で要注意。防ぐための生活習慣を見直してもらいます。
※メタボリックシンドロームとは、中高年でウェストが太くなる肥満タイプの人が、軽度でも高脂血症・高血圧・糖尿病のどれか二つを持っている状態のことで、動脈硬化を急速に悪化させ、心筋梗塞や脳卒中の危険性が高いとされる

○コンピュータによる健康診断…国民健康保険協会中央会のブースでは、「デジタル人間ドック」による診断と改善予測。同ブースで、健康運動指導士による相談・アドバイス。

○漢方相談…ツムラによる身体・血圧測定と漢方相談。

○車いす体験コーナー、ADE(救急処置)体験コーナー など。

中国四国農政局愛媛農政事務所のブース

愛媛農政事務所のブース

「食事バランスガイド」
食事例のパネル
(写真をクリックすると大きな画像で見られます)
右の食事例の昼食

「食事バランスガイド」の理解と活用のすすめ

 ステージ「あなたが主役 ふるさとの味」では「親子のふるさとおにぎり教室」の紹介のなかで、「食事バランスガイド」の見方・使い方が、実際の献立例で説明され、観客の皆さんとともに考えました。このブースでは、「食事バランスガイド」のアンケートや「食事バランスガイド折り紙」を通じて、さらに理解を深めてもらいます。

 「食事バランスガイド」は、1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかが一目でわかる食事の目安です。1日分の食事の適量を、主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物という5つの料理区分に分け、バランスが悪いと倒れてしまうコマのイラストで表現しています。愛媛農政事務所ブースでは、食事バランスのとれる朝・昼・晩3食の献立例の料理サンプルを展示し、それぞれの料理区分のSV数(=サービング数。料理を数える単位)の数え方をパネルで説明しました。

農文協のブース

地域に根ざした食育コンクール2006の紹介パネル。
食ネット鳥栖が最優秀賞、愛南町ぎょしょく普及協議会ほか計4団体が優秀賞受賞

地域に根ざした食育コンクール2006受賞団体の紹介

 本コンクールは、平成17年(2005)に施行された「食育基本法」が掲げる食育への国民的課題に対応し、地域、学校、企業・団体、農林漁業などの場で実践されている、地域に根ざした食育活動をひろく全国から募集して、すぐれた実践事例を表彰するもので、2001年度から開催してきました。提唱:農林水産省、主催:地域に根ざした食育推進協議会・(社)農山漁村文化協会(農文協)、後援:内閣府・文部科学省・厚生労働省ほか。

 6回目となる2006年度の表彰式・受賞活動発表会が1月26日に行なわれました。最優秀賞・農林水産大臣賞は、佐賀県鳥栖市の食ネット鳥栖、活動は「スクラム組めばみんなHAPPY!〜立場を超えて『食』でつながり、人を育む〜」。優秀賞・農林水産省消費安全局長賞は4団体で、愛媛県では愛南町ぎょしょく普及協議会「地域ぐるみで取り組む『ぎょしょく教育』〜食育で水産と地域を紡ごう!〜」が入っています。優良賞・地域に根ざした食育推進協議会会長賞は9団体、特別賞・審査委員会奨励賞は20団体・個人が受賞しました。

 農文協ブースでは受賞団体の活動をパネルで紹介しました。本コンクールについて詳しくは次のホームページで見ることができます。
 http://nipponsyokuiku.net/concour/

大麦のわらで、楽しい飾りづくり

大麦のわらで飾りづくり

 さつま汁やひしおなど、ステージ「あなたが主役 ふるさとの味」で紹介された松前町の食文化の大元の食材が裸麦(大麦)。そのわらは、古来麦わら細工では最高の素材といわれてきました。ブースでは大麦のわらで、今年の干支「いのしし」や箸置きなどのクラフト体験。麦わら独特の光沢をいかした細工に、「確かに子供のころ、麦細工で遊んだわ」と、記憶をよみがえらせ楽しむご婦人方が、印象的でした。