県都松山市の隣りにあって、人口密度が県下でもっとも高い松前町。宅地化が進む近郊農村のなにげない風景ですが、一歩野に下りると、そこでは裸麦やレタスの緑が早春の陽光に照り、菜の花が咲き、そら豆やえんどうが蕾をもち始めます。地下水豊かな松前町の田畑に育つ大地の恵み、これらを「地域の宝」として、だいじに守り食を楽しんできた知恵と技が、都市化のなかにしっかり息づいています。
 すぐそこには豊かに広がる瀬戸の海。伊予灘沿岸で培われた知恵と技もあわせて、みんなで地域の宝を楽しみ、伝え育てていこうと、食育・健康フェアにたくさんの人が集い、交流しました。




  • さつま汁
  • ひしお・ちりめんを使った料理
  • 親子のふるさとおにぎり料理教室
    松前町の冬レタスの外葉を活かして
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    地元出演者の皆さんと枝元なほみさん、宮川泰夫アナ

     松前町は東西7km、南北4kmとコンパクトながら海と田畑の産物に恵まれたところ。先人たちは、その条件を活かし、細やかな手間をかけて自然の甘味・旨味を引き出し、年中楽しめるように作り置く常備菜的な食べものをさまざまに工夫してきました。裸麦味噌、ひしお(もろみ)、ちりめんなど、それ自体が主役ではありませんが、ほかの食べものを引き立てる食卓の名優です。
     これらを活かした料理で、子どもたちは米飯をおいしくかみしめ、野菜も魚も豆腐も喜んで食べ、地元の海の幸と田畑の幸のつながった料理の楽しみが広がります。いま大切な食事バランスのとれた食生活・食習慣づくりにもピッタリ。これからさらに農村地域と海岸地域、ふるくからの住民と新しい住民との食の交流が進んでいく松前町で、そうした食の豊さを次代に伝える取組みを再発見し、全国へ発信します。

    取材・文責:農文協
    記録撮影:倉持正実


    会場のようす。石臼体験コーナーなど
    食と健康に関するお医者さんのお話など
     
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