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閉会挨拶 坂本 尚 農山漁村文化協会専務理事

 6つの研究報告をいただきました。いかがでしたでしょうか。食育というものについて私たちの理解は深まったと思います。もともと教育には知育、徳育、体育、食育がありましたが、学校教育では、食育については殆ど取り組まれてきませんでした。何故かというと、家、地域が食教育をしてきたわけです。それが高度経済成長のなかで完全に崩壊してしまいました。家も地域も食育という教育はやれなくなってしまいました。そこで学校教育のなかで食育が位置づけられるようになったわけです。

 私のように戦前の暮らしを知っている者にとっては、戦後の食生活は本当に驚くほど豊かになりました。しかしこの豊かさは個性がない、みんな同じという豊かさだと思います。今は個性のある豊かさが求められる時代になったと思います。そういうように考えますと、食べ物こそがそれぞれの地域の個性、あるいは家ごとの個性を活かした豊かな食になることが21世紀の課題だと思います。量的な豊かさはこれ以上必要ありません。それぞれの持っている個性を活かした食をどう作っていくかということがこんにちの新しい豊かさを作るための課題だと思います。そのことに取り組んでおられる方々がここに集まっておられる方々だと思います。どうか21世紀の新しい豊かさを作っていくために、格別の活動をされることを期待して閉会の辞とさせていただきます。


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