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研究課題名

望ましい食習慣の実現を目指して

―実践への意欲を育てる食教育の提案
報告者(代表者) 畑江 敬子 お茶の水女子大学人間文化研究科

  氏 名 所属機関
共同研究者 田中京子 お茶の水女子大学付属高等学校教諭
栗原恵美子 お茶の水女子大学付属中学校教諭
流田直 お茶の水女子大学付属小学校教諭
手島陽子 お茶の水女子大学研究生
研究協力者 小西雅子 東京ガス株式会社
清水亜紀 服部栄養専門学校

 申請者らは平成14年度にお茶の水女子大学附属小学校、附属中学校、附属高等学校の家庭科教員と共同で「食生活の自立をめざして“自分の食生活に責任をもてる生徒を育てる”」を目標に、小、中、高、大連携研究を行った。まず、首都圏の小学校、中学校、高等学校で家庭科を担当する先生方を対象にアンケートをおこない、先生方から見た児童・生徒の食および調理に対する関心や、授業を通して感じることなどの意見を集めた。242人から回答が寄せられ、食に対する関心の内容が5〜10年前から変化し、ダイエットに関心を持ち、男女差がなくなり、テレビの影響が大きいこと、調理は好きでお菓子作りを喜ぶこと等がわかった。小学校、中学校、高等学校の各段階で、先生方は授業内容を工夫しながら、調理技術、栄養素の知識、安全な取り扱いの他、時代のなかで問題になっていること等を教育している姿が伺えた。

 つぎに、
(1)成長にともなって手さばきは向上して行くであろう。
(2)調理の過程の段取りも手順が見通せるので同様であろう。
(3)食品や用具等の扱いも成長にともなって上達する。
という3つの仮説の元、小学校、中学校、高等学校、大学の児童、生徒、学生1クラスずつ同じメニューの調理実習を行った。その様子を子供の観察に熟練した専門の学生にビデオ撮影してもらい編集した。その結果、上の3つの仮説は全く当てはまらず、進歩が見られなかった。つまり、大学生になってもこれまでの教育が全く身に付いていなかったのである。

 そこで、最低限の技術で、栄養素も摂取できるような、とにかく調理に手を出そうと思わせるようなメニューの必要性を感じた。それを「ミニマムエッセンシャル料理」と名付けた。
 以上の結果をふまえ、今年度は「ミニマムエッセンシャル料理」のいくつかを提案することを目標にした。

 まず、小学生を対象としたミニマムエッセンシャル料理集である、「炎の料理人、ミスターGシェフとお料理しようよ」を東京ガスの協力を得て作成し、2月14日に報告会を開催した。
 さらに、高校生および大学生を対象にした、「ミニマムエッセンシャル料理」を7種提案し、このメニューを高校生に実習させた。また、別の日に大学生40名に実習させた。このときの様子は前回同様ビデオに撮影した。高校生、大学生に終了後アンケートを行った。その評価はこれならやってみたいという意欲的なものであった。

 この「ミニマムエッセンシャル料理」にさらに追加して10種とし、栄養価、および献立組み合わせ例を合わせプリントを作成したので、次年度はこれを冊子としたいと考えている。また、今年度の結果を家庭科教育学会で発表の予定にしている。

※本研究に関する発表予定
  • 確定しましたら掲載いたします。

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