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視覚障害者のための「食事バランスガイド」

財団法人 すこやか食生活協会

(東京都港区)

2007/07〜
「食事バランスガイド」のバリアフリーをめざして

■視覚障害者を取り巻く食生活環境の改善

 ともすると社会的に陽のあたらない立場の障害者でありますが、そうであるからこそ、豊かな食生活を賢く実践して、健康長寿の人生を享受したいという願望は、誰よりも強いものがあります。

 すこやか食生活協会ではこれまでの食育の取組みの経験をいかし、視覚障害者が一日も永く「元気印」ですこやかに暮らせるように食事バランスガイドを理解し、正しい情報に基づき毎日の食生活で実践することにより自立的な食生活を送ることをめざして、食事バランスガイドの情報をわかりやすく提供するなどの普及を進める活動を行っています。

 


視覚障害者向け情報提供物
(カード式料理レシピ、音声版食生活総合誌)
■バリアフリーへの課題

 視覚的に理解しやすいようつくられた「食事バランスガイド」を視覚以外の方法で理解できるようにするためには、どの部分をどのように表現したら良いか、それがこの取組みの難しい課題です。

 例えば、視覚的に理解しやすいコマについても、それ自体について詳しく説明するとかえって混乱を招いてしまう恐れがあります。ですから、この場合もコマの説明よりもバランスガイドは5つのグループによって成り立っているという点を伝えるようにしています。

 視覚障害者の情報の入手方法には音声・点字・大活字と個人差があります。そのすべてに対応できるように、カセットテープと点字・大活字併用版解説カードを1セットとして構成しています。テープでは「食事バランスガイド」の説明や事例を挙げて『自分はこのタイプだ』というイメージを切り口としてバランスガイドに基づいた適量を理解してもらったり、料理例を挙げてSV数を解説します。

 また、カードでは主に料理区分別・料理別サービング数、エネルギー量について大活字と点字で表示し解説します。

 技術的な課題としては、ひとつの情報を大活字と点字で同時に同じ紙の上に載せようとした場合、必要なスペースに差が出てしまい紙面のバランスがとりにくいということがあげられます。その部分について各方面のアドバイスを取り入れ、改善を重ねながら製作に向けて作業を進めています。

 


カード式レシピには点字・大活字
の他に読み上げ機能がついています
■忘れてはいけない分野は忘れられやすい

 現代はデジタル化時代。情報のデジタル化が進み、より一層視覚的な情報が増える中で、視覚障害者はますます社会的に弱い立場に追いやられているのが現状です。社会的弱者にとっても生きる基本である食生活に光を当てることはとても重要なことです。すこやか食生活協会では「今回の取組みが、視覚障害者にとって自分の食生活を振りかえる第一歩になってもらえたら」という思いで、グッズ製作に向けた作業を進めています。

 配布先は盲学校・点字図書館・視覚障害者福祉協会の他、視覚障害者個人など約1,500ヵ所の予定です。


毎月読者と協会を往来する「音声版食生活総合誌(カセットテープ)」は大切なコミュニケーションツール