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あかはた寒風の中で採ってもちに――青森県八戸市
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![]() 流れ着くあかはたを採る |
調査地:青森県八戸市鮫町 産地:青森県八戸市鮫町 生産量:漁協、市場を通さないため不明 生産者:漁協、市場を通さないため不明 流通・購入ガイド: 入手先に関するお問い合わせ: 非公開 調査内容のお問い合わせ: 八戸スローフード協会 〒031-0841 青森県八戸市大字鮫町字小舟渡平9-19 八戸シーガルビューホテル内 TEL 0178-33-9133 FAX 0178-33-9134 |
![]() あかはたもち:蕪島の磯で採れたあかはたを臼でついて作った。厚さ約1.5cm。 |
鮫町の岩場だけで、冬から春に採られてきた海藻のアカバギンナンソウ。1、2月はおもに潜るか、船で岩場に行ってカギ状の道具で引っ掛けて採り、3月からは岩から離れたものを陸から引っかき上げて採る。寒さ厳しい冬に始まる採取、そして加工はそれぞれ専門家の仕事だ。
あかはたは、蒸すと色が赤から緑に変わり、粘りが出てくる。これを臼で搗くか、すり鉢ですり、バットなどに入れて(昔はむしろに広げた)、寒風にさらして冷やし固める。これが「あかはたもち」で、適当な大きさに切って、酢味噌和えなどで楽しむ。
蕪島の岩場から採って臼でつく昔ながらの製法によるあかはたもちは、陸奥湊の朝市と市内のごく一部の魚屋でしか売っていないが、今後、健康食品でもあるあかはたに、若い人びとにも親しんでいただきたいものである。