余目ねぎ(あまるめねぎ)

香りと辛味強く、煮ると甘い――宮城県仙台市近郊

調査地:宮城県仙台市宮城野区岩切
産地:宮城県仙台市近郊
生産量
生産者:25名
流通・購入ガイド
  • 仙台市場を中心に、11月下旬のJAまつり、また従来から一部振り売り等で販売されている。
    調査内容のお問い合わせ
    宮城スローフード協会
    〒980-0011 宮城県仙台市青葉区上杉1-4-25 3階
    TEL 022-261-6367 FAX 022-261-6286

  • 魅力、利用、継承

    左から余目ネギのネギごはん、ネギとワカメのぬた、ネギのお吸い物:軟白部分はとても柔らかく、甘味がある。

     仙台市宮城野区岩切は七北田川沿いにあり、水田の回りは地下水位が高いため湿害を受けやすく、白根の長いネギをつくる軟白栽培はむずかしかった。明治の終わりころ、地元の永野一氏は、成長したネギを8、9月にいったん掘り上げ、水平に近い角度に寝かせて植え、薄く土をかけて軟化させて白根をつくる「やとい」という方法をあみ出した。

     ネギは立ち上がろうとして曲がり、このときに受けるストレスのためか、辛味が強く香りがよく、加熱・料理すると甘味とこくがまして口あたりがやわらかく、ひじょうに美味しい曲がりねぎができる。仙台の秋冬の食卓に欠かせない。

     タネは生産農家ごとの自家採種で、分けつしない株からよいタネを採るなど心がけている。JA仙台および仙台市などが地場特産野菜として振興しており、また宮城県が「みやぎの特選食材」に選定している。