花作大根(はなづくりだいこん)

その硬さ辛さが魅力の漬物――山形県長井市花作はなつくり地区

収穫した花作大根(左)と普通の大根(右)の比較写真。大きさが3分の1ほどしかない。

調査地:山形県長井市
産地:山形県長井市花作地区
生産量:500kg
生産者:約40名。すべてが家庭菜園での取り組み
流通・購入ガイド
  • 生産量が非常に少なく、市場で求めることは困難。もっぱら自家用の漬物用として栽培されている。
    入手先に関するお問い合わせ
    地大根復活作戦「ねえてぶ花作大根」代表者 横澤芳一
    〒993-0017 山形県長井市花作町11-3
    TEL 0238-84-0360
    調査内容のお問い合わせ
    山形スローフード協会
    〒991-0032 山形県寒河江市南町2-1-16
    TEL 0237-86-9644 FAX 0237-86-9644

  • 魅力、利用、継承

    昔からつくられている味噌漬け。よく味のしみ込んだ熟成した味と堅さの残る食感は絶品。

     上杉謙信がここ花作の地で食べて気に入り、命名したとも伝えられるほど、古くからつくられてきた。肉質が硬くて、苦味があり、収量が少ないという、今日の商品生産からははじき出される大根であるが、その硬さゆえに、漬物にしたとき、他にはないパリパリとした歯ざわりとなる。また、漬け込んで半年くらいが食べごろで賞味期間が長く、多忙な田植えのころパリッと美味しく食べられる。保存料など使わない自然な食生活をしていた頃では、実に重宝な食材であった。

     近年の農業生産と食生活のなかで、「まぼろしの大根」となったが、昭和の終わり近くから、地元で復活の努力がなされ、現在は「ねえてぶ花作大根」のメンバーによって、タネ採り、生産、加工がおこなわれている。

     長井市地場産業振興センター、山形スローフード協会が、行事の開催、調理法の開発、PRなどで支援している。