紅柿(べにがき)

干し柿づくりに最適な風土――山形県神山かみのやま市南東地域

調査地:山形県上山市
産地:山形県上山市、山形市、天童市、山辺町
生産量:生紅柿 約500t(ほとんど干柿に加工)、紅干柿 約180t
生産者:JA出荷者234名、その他約100名
流通・購入ガイド
  • 干柿に加工したものは、JAや民間業者が関東・関西・中京・北海道方面に出荷。
  • JAや生産組合による生協との産直や、個人の生産農家による宅配などの直接販売もかなりある。
  • 干柿は12月中旬から県内スーパー・デパート・JAやまがた南部営農センター・各生産農家や首都圏のデパート・果実専門店などで購入できる。
  • 生柿の流通はほとんどない。
    入手先に関するお問い合わせ
    漆山輝彦 山形県上山市牧野87
    TEL 023-674-2444
    調査内容のお問い合わせ
    山形スローフード協会
    〒991-0032 山形県寒河江市南町2-1-16
    TEL 0237-86-6133 FAX 0237-86-9644

  • 魅力、利用、継承

    紅柿はほとんどが干し柿に加工される。

     300年ほど前、洪水あとに芽を出した柿の木を育てたとも、上山市本庄の延命寺開山のとき、新潟県中頚城村からきた和尚が接ぎ穂を持ってきたともいわれ、天保年間の『名産・名所番付』には、地名を付けた「関根柿」としてのっている。きわめて渋の強い柿で、当時は上山温泉で渋抜きして売られていた。

     大正時代に干し柿の販売が始まり、これがお菓子かわりに喜ばれた。現在はほぼ100%干し柿に加工される。

     上山は一日中日当たりよく、地下水位が低くて地面が乾燥し、風通しがよい、昼夜の寒暖差が大きいなど、自然環境が干し柿づくりにピッタリで、柿の生育にも好条件なことから、干し柿の品質がよく、東京・大阪のデパートをはじめ、広く贈答用などに売られた。

     少規模な栽培が多いが、地域では苗木の供給、受粉樹の確保、干し柿加工の研究などの支援がおこなわれ、本庄小学校ではお年寄りの指導で干し柿づくりに挑戦している。