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藤沢かぶ(ふじさわかぶ)色・形・味のよさは焼畑の恵み――山形県鶴岡市
魅力、利用、継承
太さが2〜3.5センチで、長さが10〜13センチ、色は上半分が鮮やかな赤色で、下半分が白と美しい。在来かぶの宝庫である山形県にも、こういう小型の細長い赤かぶはほかにない。食べ方はかつては、ザク切りした渋柿と1本ままのかぶを交互に塩で漬ける伝統的な「アバ漬」であったが、近年は甘酢漬が主流である。薄皮でパリッとした歯ごたえ、上品な甘さと辛さが、藤沢かぶの身上で、このような持ち味は焼畑栽培でないと得られない。また、砂丘地でつくられている藤沢かぶは形と肉質のしまりのよさと辛味が強いのが特徴で、たまり漬けにも加工されている。 明治時代ころから藤沢地区に入ったとされ、杉を伐採した跡地を山焼きして栽培されてきたが、昭和の終わりにいったん絶滅の危機に陥った。集落でただ一人栽培を続けていた人、そのタネを受け継いだ人、保存を願う報道関係者・漬物業者などの協力と連携で、藤沢かぶの焼畑が復活し、二地区で栽培が続けられている。タネは自家採種である。 焼畑は、夏の猛暑の中でのヤマハライと火入れ、そのあとの播種から収穫と、急傾斜地での厳しい労働をともなうが、自然の循環にそった技術と儀礼に満ちた貴重な農耕文化である。 |
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