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水かけ菜(みずかけな)湧き水で保温、美味しい冬菜――栃木県日光市野口地区・今市(いまいち)市
魅力、利用、継承
冷え込み厳しい日光地方で、真冬に新鮮な青菜を食べるため、畝間に湧き水を流して、水の保温力で生長を早めてつくられたのがこの「水かけ菜」だ。この工夫、室町時代からおこなわれていたとされ、継承してきた集落名から「野口菜」とも呼ばれる。 豊富な清水が湧き、土が砂質壌土で排水がよいところでのみ、アクがなくて甘く風味豊かな水かけ菜ができる。秋にタネ播きして、気温と水温が同じになる11月中下旬から水かけを開始し、12月下旬から3月に収穫する。味は正月すぎからグンとよくなる。自家用を中心とした、地域だけ、冬場だけの味わいだ。 タネは、農家がほかのアブラナ科と交雑しないよう注意しながら、自家採種している。数戸の生産者が水かけ菜の保存のための組織をつくり継承しようとしている。 |
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