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国分にんじん(こくぶにんじん)なつかしい甘さと香りは洋風にも――群馬県群馬町
魅力、利用、継承
大正の中頃、国府村西国分(当時)の飯塚鉄太郎らよって、西洋系の長にんじんをもとに品種改良された、根長が60〜80センチにもなるにんじんだ。昭和に入ると、村全体に生産とタネとりが広がり、最盛期には全国のにんじんの8割をこの品種が占めた。 その甘さと香りなど味を知る人にとっては、「にんじんといえば国分にんじん」というほど、食生活に深く浸透した。とくに煮物やきんぴら、和えものなど加熱する和食料理に向き、最近の食べ比べではスープなどでもおいしいと評価されている。 短根の西洋にんじんの広がり、食事の洋風化などの中で、しだいに忘れられていったが、群馬町国府地区で自家用を中心に生産が続けられ、また地元JAでは年末の売出し用に生産者に栽培を依頼して販売している。タネは1件の農家で自家採種を行っている。夏にトラクターなどで深耕し高畝にして播き、冬に手掘りで収穫する。 地元新聞社発行の雑誌やNHKの番組で紹介されたこともあり、徐々に再評価されているが、保全のためには、忘れられた「国分にんじん」の味をもっと多くの消費者に知ってもらうことが必要である。 |
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