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川越いも「紅赤」(かわごえいも「べにあか」)

栗よりうまい十三里――埼玉県三芳みよし

調査地:埼玉県入間地方
産地:埼玉県三芳町、ほか、川越市・所沢市など
生産量:年間約180t(三芳町)
生産者:三芳町川越いも振興会(会員30人)
流通・購入ガイド
  • 庭先販売の形態で、贈答品等の宅配を中心に行っている。
  • 一部地元のスーパー等との契約販売も行われているほか、川越市を中心とした菓子製造業者等により「川越いも」の菓子として商品化されている。
    入手先に関するお問い合わせ
    三芳町川越いも振興会 事務局 三芳町産業振興課
    TEL 049-258-0019(内線243)
    調査内容のお問い合わせ
    農村生活研究会 代表 酒井ミツ
    勤務先 埼玉県春日部農林振興センター久喜普及部
    TEL 0480-21-0912 FAX 0480-21-5331

  • 魅力、利用、継承

    つぼ焼き:江戸時代から親しまれた庶民のスナック。紅赤は「名いも」として東京でその味を認められた。

     明治31年(1898年)、木崎村針ヶ谷(現さいたま市浦和区北浦和)の山田いち氏が、鮮やかな紅色で食味のよいさつまいもとして発見し、甥の吉岡三喜蔵氏が「紅赤」と命名。ここ「川越いも」の伝統産地で栽培が始まったのは大正時代で、東京周辺では「金時いも」として有名になった。色よく味もよいのに加えて、熱のとおりが早く、実に「ホッコリ」した食感で、特に天ぷらやきんとんなどにピッタリだ。

     現在の主力品種ベニアズマに比べ、つくりにくく収量も少ないが、三芳町上富地区では、品質の良い「富(とめ)の川越いも」(平成16年商標登録取得)のひとつとして生産が続けられ、三芳町川越いも振興会が品質安定のため優良系統選抜を行っている。

     5月中下旬に苗を植え、10月中旬から11月上旬に収穫する普通マルチ栽培だが、畑の土づくりに雑木林の落ち葉堆肥を入れ、また一部生産者は苗床にも落ち葉の発酵熱で暖める踏込み温床を使うなど、先人が培った地域の自然を活かす循環型農業の知恵が、おいしいいもを育てている。