しゃくし菜(しゃくしな)

艶よくシャキシャキ――埼玉県秩父ちちぶ地方

調査地:埼玉県秩父郡皆野町・小鹿野町・両神町
産地:埼玉県秩父郡皆野町全域、小鹿野町、両神村、長瀞町
生産量:秩父地方で約8.3haの栽培面積があり、10aあたりの収量は4〜5tくらい
生産者:約40名
流通・購入ガイド
  • 11月になると農協の農産物直売所の店頭で販売される。
  • 漬け物加工業者や農協の加工部に契約栽培で販売しており、漬け物加工にしたものは12月下旬からJAちちぶの各直売所の店舗で販売される。
    入手先に関するお問い合わせ
  • JAちちぶ営農経済部
    〒368-0005 埼玉県秩父市大野原736
    TEL 0494-22-0209
  • JAちちぶ皆野町農産物直売所
    〒368-1412 埼玉県秩父郡皆野町皆野3236-35
    TEL 0494-62-3501
    調査内容のお問い合わせ
    農村生活研究会 代表 酒井ミツ
    勤務先 埼玉県春日部農林振興センター久喜普及部
    TEL 0480-21-0912 FAX 0480-21-5331

  • 魅力、利用、継承

    しゃくし菜漬:10月末から11月の始めの霜が降る頃、収穫したしゃくし菜を木樽に漬け込む。

     標高が高い秩父地方で、白菜のかわりにつくられてきた。「しゃもじ」に似ていることから秩父地方では「しゃくし菜」と呼ばれているが、学術的には「雪白体菜」という。白菜にはないシャキシャキした食感で、漬物にすると歯切れがよく、きれいな艶が出る。炒めても良く、まんじゅうやお焼きのあんにもあう。

     タネ播きが適期より早いと病害虫が多くなり、おそいと株が小さくなるため、同じ秩父地方でも、標高の高いところは9月1〜7日、低いところは9月8〜15日と決めて播き、豊かな緑とせせらぎに囲まれた段々畑などで育てられる。晩秋に霜にあってしんなり味が乗ってから収穫して漬け込む。地域・作季限定の野菜だ。

     11月になるとJAの直売所にしゃくし菜が並び、主に地元の消費者が漬物用に買っていく。JAちちぶでは、ふるさとの味として加工開発し、「秩父菜漬け」の名で生産をしている。しゃくし菜漬けは埼玉県の「ふるさとの味認定」を受け、「ふるさとの味伝承士」により、普及活動が展開されている。