はばのり

お雑煮にきれいな緑色――千葉県鋸南町・御宿町・天津小湊町

上の緑のものがはばのり。「食べるとはばがきく」といわれる縁起物。
(写真提供:小倉隆人)

調査地:千葉県安房地方
産地:千葉県鋸南町・御宿町・天津小湊町
生産量:漁業者が自家消費や贈答、また直売をしているため統計上生産量はつかめない
生産者:千葉県鋸南町保田漁協から御宿町漁協の漁業者 具体数は不明
流通・購入ガイド
  • 12月中旬から1、2月にかけて千葉県南房総の乾物店、漁協や直売所、物産センターで販売している。
    入手先に関するお問い合わせ
    天津小湊町漁業協同組合
    千葉県安房郡天津小湊町天津1504-2
    TEL 0470-94-0501
    調査内容のお問い合わせ
    食育を考える会
    〒292-0453 千葉県君津市筧輪867-5
    TEL 043-294-0283

  • 魅力、利用、継承

     ゆっくりあぶって緑色になったら手でもんで、熱い雑煮に削り節とともにパラリ。この地域の漁家では「はば雑煮」がないと正月が迎えられないといわれた。

     水温が下がると海苔の成長がよくなる。11月から早春にかけて寒風の中、長さ20cm、幅2cmほどに育ったものを岩から摘んできて、「海苔ず」に広げて風通しのよいところで干し上げる。この地域・この季節の手づくり海苔だ。

     昔はいくらでもあったこの海の幸も、水の汚染や土砂の堆積で採れなくなった。採草は解禁時期を限り、有料許可制にするなどで乱獲を防ぎ、また海苔がよく育つ海岸の環境を守る活動に漁協女性部や行政が取り組んでいる。